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少女の始まり
一目惚れ
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マロンが見えなくなってから次の仕事を済ませるために団長のところに赴く。
アーノルトが見つかれば行く必要ないんだけどなー······めんどくさ。
「あの、すみません」
その時、背中に澄んだ小鳥のような愛らしい声がかかった。
反射的に振り返ると、白の黒のフードを被った二人組。
白の方が背丈が低くて、こっちを向いているから声をかけた方。
「······どなたでしょう」
警戒を強める。
「あっ、申し訳ありません!私たちはコーク商会の者でして」
「コーク······ああ、例の」
そう言えば団長が言ってたなー······。
警戒を弱めて、とりあえず名前でも聞くかね。
「お名前は?」
「失礼しました、私はアリス・バレルと申します」
女性はアリスと名乗るとフードを落とした。
思わず息を飲む。
マロンと同じ、青みがかった銀髪を長く伸ばし、女神のようなかんばせをこちらに向ける。
その瞳は、それはもう美しい黄水晶だった。
つまるところ、絶世の美女がそこにいた。
「そしてこちらが、商会長の······」
隣の男が、フードを落とす。
瞬間、私は男の虜になった。
流れる黒髪が、光を持たないアイオライトの瞳が、表情のない人形じみた美貌が、全てがあまりに美しくて。
「アトワ・コーク様です」
「アトワ······」
アーノルトが見つかれば行く必要ないんだけどなー······めんどくさ。
「あの、すみません」
その時、背中に澄んだ小鳥のような愛らしい声がかかった。
反射的に振り返ると、白の黒のフードを被った二人組。
白の方が背丈が低くて、こっちを向いているから声をかけた方。
「······どなたでしょう」
警戒を強める。
「あっ、申し訳ありません!私たちはコーク商会の者でして」
「コーク······ああ、例の」
そう言えば団長が言ってたなー······。
警戒を弱めて、とりあえず名前でも聞くかね。
「お名前は?」
「失礼しました、私はアリス・バレルと申します」
女性はアリスと名乗るとフードを落とした。
思わず息を飲む。
マロンと同じ、青みがかった銀髪を長く伸ばし、女神のようなかんばせをこちらに向ける。
その瞳は、それはもう美しい黄水晶だった。
つまるところ、絶世の美女がそこにいた。
「そしてこちらが、商会長の······」
隣の男が、フードを落とす。
瞬間、私は男の虜になった。
流れる黒髪が、光を持たないアイオライトの瞳が、表情のない人形じみた美貌が、全てがあまりに美しくて。
「アトワ・コーク様です」
「アトワ······」
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