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しおりを挟む「まあ!美味しいわ!」
ウィンデーの紅茶は注ぐとレモンの様な爽やかな色をしているが、そこにルビーの雫を垂らすと鮮やかなピンク色に変化し風味も甘酸っぱい風味豊かな味に変わるとても貴重な紅茶だ。
「こんな素敵な紅茶用意頂いて有難うございます」
「そんな事ないです!私サブリナさんに沢山迷惑かけちゃったんで・・・本当にごめんなさい!」
初めてお会いしたころの様に、ドレスをぎゅっと握り震えている彼女を見てこれ以上言う事はない。
「もういいのです。でもこれからは私とクロヴィス様は同じ国を導く同士としても同じ時間を過ごさねばなりません。勿論マイカ様もご一緒に。だからこれからはお互いに歩み寄りまずは行動する前に、相手の事を思いやりましょう?」
そういって彼女に微笑み返すと眼の前に火花が飛ぶ。
瞳を何度あけても視界がぼやつき頭がふらつく。マイカ様も同じなのかふらついている様にゆっくりと手を伸ば______。
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「どういう事だ!もう一度説明しろ!」
「殿下と聖女様がお茶会にてお二人共倒られました。お二人の飲んだ紅茶に毒が入れられており、聖女様は先ほど眼を覚まされた様ですが、殿下はまだ眼を覚まされておりません」
「くそっ!急ぎ調査を進めろ!私はサブリナの所へいく!会議は延期だ」
「聖女様の所ではなく殿下の所へ?」
「なに?」
「いえ何でもございません。急ぎましょう」
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ベッドで上で横になるサブリナ。
顔は青白く、息をているのかさえ不安になる。
微かに震えている手がまだ彼女の命がある事を教えてくれている。
「彼女は大丈夫なのか」
「命に支障はございませんが、今の所いつ目覚めるかについては殿下の体力にかかっているかと」
「そうか・・・。引き続き彼女の治療を頼む。」
「最善を尽くさせて頂きます」
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