1 / 8
1忍
しおりを挟む
かつかつかつ。
高いヒールを鳴らし、少し大股気味に、腿まで大きくスリッドの入った黒いドレスを着て歩く。アップにまとめた黒い髪から覗く白いうなじに、ハッキリとした化粧。
自分で言うのもなんだが、体はバランス良く引き締まっているし、手足もすらりと長い。
すれ違う人々が男女共に見とれるのも、無理はない。
大きなホテルのエントランスで、名前を記入し係に案内されてホールへ入る。そこには、上等な服を着たいわゆる「上等」な人々が、わらわらと集まっていた。
政治家、起業家、経営者、家格のある者。全員、このパーティの主役である「上等」な政治家の「上等」な挨拶を、「上等」な笑顔で聞いている。
シャンパングラスを1つ受け取り、私に気が付き寄ってくる「上等」な男達と会話しつつ、目線を投げた。
そこで、1人の男と目線が合った。上等なスーツはその男の贅肉を押さえ込むために悲鳴を上げているようで、上等なハンカチは額に光る脂汗を拭うのに使われることなく安心しているように見えた。
そして、流れるように自然に、吹くように心地よく。
その脂汗男と2人、ホテルの最上階、上等なベットのある部屋に。
「君、君の名前は?」
「.......先にシャワーを浴びても? 私、なんだか酔ってしまったみたいなの」
脂男は、にたりと「上等」な笑みを浮かべる。気前よく私をシャワーへ送り出しつつ、楽しそうに2つのグラスに水とワインを入れていた。
私は1人入ったシャワー室の鍵を閉め、お湯を出し、服を脱ぎ。
「ふんふーん」
先程脂男から抜き取った携帯にコードを繋ぎ、なんの捻りもなかったパスワードを入力してロックを解除した。そのままデータ全てを手元に移す。ついでにさっき取った脂ぎっとりの指紋もビニールの袋に入れ、保存。
どうしよう。笑いが止まらない。
世の中チョロ過ぎる。
着ていたドレスは回収し、別の服へ着替える。靴も履き替え、メイクも髪型も変える。そっとシャワー室を出れば、脂男はだらしない笑顔を浮かべベットで眠っていた。ここまでチョロいのはもはや泣けるよ、おじさん。
そう思いつつ、堂々とホテルを出た。
軽くスキップでもしそうな勢いで、夜の街を歩く。桜舞う春の夜。仕事が成功したからか、いつもよりずっと綺麗に見える。指紋まで取れたと言ったら、喜んで、貰えるだろうか。
「よお、尻軽スパイ」
反射で腰を落とし、捻りを加えた拳を斜め後ろへ降り抜いた。しかし、その拳は軽く受け止められる。手をひねりあげられる前に、相手の脛を蹴って距離を取った。
「おお怖。こんなに凶暴でハニトラなんてできるのか? 女スパイさん」
世間一般からすれば整っていると言われるであろうイケメン顔でヘラヘラと笑う、少し前髪が長い黒髪の男。上等なスーツに包まれた背は随分高く、引き締まった体をしている。
そんな男と対峙し、ぶるぶると震える自分の拳をより強く握りこんだ。
「.......って」
「ん? なんだ? ちんちくりんスパイ。お前絶対ハニトラとか向いてないから今すぐ辞めた方がいいぜ」
「スパイって言うなあああーーー!!!」
予備動作ゼロで、男に飛びかかった。そのまま手首に隠してあったナイフを突きつけようとして。
「いや、ちょ、ちょ、まてって! 遊びにしちゃアグレッシブすぎるぜ.......!」
「殺すぞこのデリカシー皆無男!」
「口悪っ!」
「わ、私スパイじゃないもんーー!!!」
「語尾にもん、って付けても可愛くねぇから!」
男に両手首を掴まれ、ぶらんと宙ずりにされる。もはや抵抗する気は無く、どさくさに紛れて口に含んだ男のネクタイを噛みちぎることに集中する。
「あっ! てめ、このネクタイ高いんだぞ!」
「知ってるわ! だから噛んでんのよ!」
「.......もうやだこの子.......」
急にメソメソし始めた男の手から逃れ、ふん、と鼻を鳴らした。服のシワを伸ばしつつ、手首足首の関節を回す。特に意味はない。
「スパイって呼ぶな、バカ碧真」
「.......年々俺の幼なじみが凶暴になってくよ.......」
「あんただって、スパイって言われたら嫌でしょ。なら言わないの」
「.......俺は、別に」
拗ねたように地面を睨み着けた口の悪い背の高い男、望月 碧真は、まことに遺憾ながら私とは生まれた時からの腐れ縁である。
「そんなんだからいつまでも後継がせて貰えないんだよ。せっかく体は大きく育ったのに」
「別に継ぎたくねぇし!」
なんの合図があった訳でもないが、2人並んで、同じ方向へ歩き出す。碧真はネクタイの残骸を解きながら、死んだような目でぶつぶつ文句を言っていた。
「碧真、私達はスパイじゃないよ」
「.......うっせ」
「ちゃんと聞きなよ。私達はね、私達が現代に生き残っている意味をちゃんと分かってなきゃいけないの」
「ふん、こんな時代遅れの職業、俺とお前が大人になる頃には無くなってるぜ。数年後には俺達もめでたく就職難民だ」
「碧真」
少し強く名前を呼べば、なんだか酷く泣きそうな顔の碧真がこちらに顔を向けた。眉を寄せて、唇を曲げて。
昔から、碧真は泣きたいとこういう顔をする。そうして、いつも私の背に隠れるのだ。いつか、碧真が私の身長を超えた時か、その前か、それぐらいからは私の後ろに隠れなくなったが、それまではずっと私の後を一生懸命着いてきていた。今でも碧真の世話を焼いてしまうのは、その時の記憶が消えないからだ。
「私達はね、「忍者」なの。主のために忍んで尽くす、影なの」
少し遠くに、大きな屋敷が見える。そして、今目の前にも、大きな屋敷がある。碧真とは、ここで別れることになる。
「じゃあね碧真。明日学校なんだから早く寝なよ」
さっさと屋敷の敷地に入ろうと裏口へ回る前に。
「.......暁!」
「なによ」
碧真は、酷く真剣な顔でこちらを見ていた。春の朝日が、碧真を柔らかく照らす。本当に綺麗な顔のまま育ったなあ、などと、ぼんやりと思った。
碧真は、何度か口を開けては閉じてを繰り返し、いつの間にか目立つようになった喉仏を上下させ、最後にようやく小さな声でこう言った。
「……明日、学校でな」
「ん、遅刻しないようにね」
大きな屋敷の中に入り、窓から私に与えられた部屋に入る。今日持ってきたデータは既に主に送信済みなので、あとは思わぬ収穫である脂ギッシュな指紋を渡すだけ。それは明日にするとして、薄暗い部屋をぐるりと見回した。
壁にかかったセーラー服。磨かれたクナイ。筆箱。暗視スコープ。数学のノート。
これら全て、私の仕事道具だ。
服部 暁、17歳女。職業は忍者、年中無休。あと、時間固定のアルバイトで、高校二年生をやっている。
高いヒールを鳴らし、少し大股気味に、腿まで大きくスリッドの入った黒いドレスを着て歩く。アップにまとめた黒い髪から覗く白いうなじに、ハッキリとした化粧。
自分で言うのもなんだが、体はバランス良く引き締まっているし、手足もすらりと長い。
すれ違う人々が男女共に見とれるのも、無理はない。
大きなホテルのエントランスで、名前を記入し係に案内されてホールへ入る。そこには、上等な服を着たいわゆる「上等」な人々が、わらわらと集まっていた。
政治家、起業家、経営者、家格のある者。全員、このパーティの主役である「上等」な政治家の「上等」な挨拶を、「上等」な笑顔で聞いている。
シャンパングラスを1つ受け取り、私に気が付き寄ってくる「上等」な男達と会話しつつ、目線を投げた。
そこで、1人の男と目線が合った。上等なスーツはその男の贅肉を押さえ込むために悲鳴を上げているようで、上等なハンカチは額に光る脂汗を拭うのに使われることなく安心しているように見えた。
そして、流れるように自然に、吹くように心地よく。
その脂汗男と2人、ホテルの最上階、上等なベットのある部屋に。
「君、君の名前は?」
「.......先にシャワーを浴びても? 私、なんだか酔ってしまったみたいなの」
脂男は、にたりと「上等」な笑みを浮かべる。気前よく私をシャワーへ送り出しつつ、楽しそうに2つのグラスに水とワインを入れていた。
私は1人入ったシャワー室の鍵を閉め、お湯を出し、服を脱ぎ。
「ふんふーん」
先程脂男から抜き取った携帯にコードを繋ぎ、なんの捻りもなかったパスワードを入力してロックを解除した。そのままデータ全てを手元に移す。ついでにさっき取った脂ぎっとりの指紋もビニールの袋に入れ、保存。
どうしよう。笑いが止まらない。
世の中チョロ過ぎる。
着ていたドレスは回収し、別の服へ着替える。靴も履き替え、メイクも髪型も変える。そっとシャワー室を出れば、脂男はだらしない笑顔を浮かべベットで眠っていた。ここまでチョロいのはもはや泣けるよ、おじさん。
そう思いつつ、堂々とホテルを出た。
軽くスキップでもしそうな勢いで、夜の街を歩く。桜舞う春の夜。仕事が成功したからか、いつもよりずっと綺麗に見える。指紋まで取れたと言ったら、喜んで、貰えるだろうか。
「よお、尻軽スパイ」
反射で腰を落とし、捻りを加えた拳を斜め後ろへ降り抜いた。しかし、その拳は軽く受け止められる。手をひねりあげられる前に、相手の脛を蹴って距離を取った。
「おお怖。こんなに凶暴でハニトラなんてできるのか? 女スパイさん」
世間一般からすれば整っていると言われるであろうイケメン顔でヘラヘラと笑う、少し前髪が長い黒髪の男。上等なスーツに包まれた背は随分高く、引き締まった体をしている。
そんな男と対峙し、ぶるぶると震える自分の拳をより強く握りこんだ。
「.......って」
「ん? なんだ? ちんちくりんスパイ。お前絶対ハニトラとか向いてないから今すぐ辞めた方がいいぜ」
「スパイって言うなあああーーー!!!」
予備動作ゼロで、男に飛びかかった。そのまま手首に隠してあったナイフを突きつけようとして。
「いや、ちょ、ちょ、まてって! 遊びにしちゃアグレッシブすぎるぜ.......!」
「殺すぞこのデリカシー皆無男!」
「口悪っ!」
「わ、私スパイじゃないもんーー!!!」
「語尾にもん、って付けても可愛くねぇから!」
男に両手首を掴まれ、ぶらんと宙ずりにされる。もはや抵抗する気は無く、どさくさに紛れて口に含んだ男のネクタイを噛みちぎることに集中する。
「あっ! てめ、このネクタイ高いんだぞ!」
「知ってるわ! だから噛んでんのよ!」
「.......もうやだこの子.......」
急にメソメソし始めた男の手から逃れ、ふん、と鼻を鳴らした。服のシワを伸ばしつつ、手首足首の関節を回す。特に意味はない。
「スパイって呼ぶな、バカ碧真」
「.......年々俺の幼なじみが凶暴になってくよ.......」
「あんただって、スパイって言われたら嫌でしょ。なら言わないの」
「.......俺は、別に」
拗ねたように地面を睨み着けた口の悪い背の高い男、望月 碧真は、まことに遺憾ながら私とは生まれた時からの腐れ縁である。
「そんなんだからいつまでも後継がせて貰えないんだよ。せっかく体は大きく育ったのに」
「別に継ぎたくねぇし!」
なんの合図があった訳でもないが、2人並んで、同じ方向へ歩き出す。碧真はネクタイの残骸を解きながら、死んだような目でぶつぶつ文句を言っていた。
「碧真、私達はスパイじゃないよ」
「.......うっせ」
「ちゃんと聞きなよ。私達はね、私達が現代に生き残っている意味をちゃんと分かってなきゃいけないの」
「ふん、こんな時代遅れの職業、俺とお前が大人になる頃には無くなってるぜ。数年後には俺達もめでたく就職難民だ」
「碧真」
少し強く名前を呼べば、なんだか酷く泣きそうな顔の碧真がこちらに顔を向けた。眉を寄せて、唇を曲げて。
昔から、碧真は泣きたいとこういう顔をする。そうして、いつも私の背に隠れるのだ。いつか、碧真が私の身長を超えた時か、その前か、それぐらいからは私の後ろに隠れなくなったが、それまではずっと私の後を一生懸命着いてきていた。今でも碧真の世話を焼いてしまうのは、その時の記憶が消えないからだ。
「私達はね、「忍者」なの。主のために忍んで尽くす、影なの」
少し遠くに、大きな屋敷が見える。そして、今目の前にも、大きな屋敷がある。碧真とは、ここで別れることになる。
「じゃあね碧真。明日学校なんだから早く寝なよ」
さっさと屋敷の敷地に入ろうと裏口へ回る前に。
「.......暁!」
「なによ」
碧真は、酷く真剣な顔でこちらを見ていた。春の朝日が、碧真を柔らかく照らす。本当に綺麗な顔のまま育ったなあ、などと、ぼんやりと思った。
碧真は、何度か口を開けては閉じてを繰り返し、いつの間にか目立つようになった喉仏を上下させ、最後にようやく小さな声でこう言った。
「……明日、学校でな」
「ん、遅刻しないようにね」
大きな屋敷の中に入り、窓から私に与えられた部屋に入る。今日持ってきたデータは既に主に送信済みなので、あとは思わぬ収穫である脂ギッシュな指紋を渡すだけ。それは明日にするとして、薄暗い部屋をぐるりと見回した。
壁にかかったセーラー服。磨かれたクナイ。筆箱。暗視スコープ。数学のノート。
これら全て、私の仕事道具だ。
服部 暁、17歳女。職業は忍者、年中無休。あと、時間固定のアルバイトで、高校二年生をやっている。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる