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第一章 幼年期
7 気づいた真実あるいはどうでもいい話
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ビショビショになったボクと万桜ちゃんは、村に戻るとそのまま風呂へと叩き込まれた。
幸いというか、村には温泉があるのだ。
村の外れのほうにある温泉は村の人ならいつでも使える源泉そのまま垂れ流しな海に面した露天風呂だ。
湯につかる場所は一つしかなくて、男女は全く分かれていないのだが、それなりに使う時間帯については配慮があったりする部分がある。
万桜ちゃんは万和さんと、遅い時間に二人きりで入っている。
万和さんの人気を考慮して、男衆が下手に押し掛けるのを防ぐためだ。そんな村の暗黙の決まりのため、ボクも万桜ちゃんと一緒にお風呂に入ったことがなかった。
今まで万桜ちゃんと背中の流し合いとかしたいと思っていたが、まったく適っていなかった。
ちなみにボクは大体おばあちゃんたちと一緒に入って、自分で全部洗うことにしている。
前にかわいがってくれている男連中とは言ったこともあるのだが、手拭いで力いっぱいこすられて痛い目を見てから、二度とやつらとは一緒に入らないと誓っているのだ。
閑話休題。なんにしろお風呂である。
「杏珠ちゃん、私はいいから、先に入ってきなよ」
「え、だめだよ万桜ちゃん風邪ひいちゃうし、一緒に入るの!!!」
万桜ちゃんがなぜか抵抗するが…… 恥ずかしがり屋さんなのだろうか。
だが待たせたら風邪をひいてしまうだろう。
あとボクの友達と一緒にお風呂に入るという夢が果たらせられないので、絶対に拒否する。
パパッと脱衣所で服を脱ぎ、かごに投げ込むが、万桜ちゃんは脱ぐのにも時間がかかっていた。
高級そうな服だし、もしかしたら脱ぎにくいのだろうか。
「万桜ちゃん、脱ぐの手伝う?」
「わわっ、杏珠ちゃんは先入ってて! 私は自分でやるから!!」
顔を背けられてしまった。万桜ちゃんはすごく恥ずかしがり屋である。
体を雑に洗って、お湯につかり始めたころにやっと万桜ちゃんが脱衣所から出てきた。
体をタオルで隠して、すごく恥ずかしそうである。
もしかして体に傷でもあったりするのだろうか、それなら悪いことをしたなぁ、と思うけど……
まあボクは万桜ちゃんの体にひどい傷跡があっても愛せる自信があるけどね!!
お風呂のふちの上に両手組んで、お湯でばちゃばちゃバタ足をしながら万桜ちゃんを見ていると、
「見ないでよ、恥ずかしい」
万桜ちゃんが顔を赤くしてそういった。かわいい。
だが、そういわれても見続けるのだ。
体を洗い始めた万桜ちゃんの体はすらっとしていてきれいだった。
お肌もつるつるで、傷跡などもなかった。本当に恥ずかしがり屋さんなんだなぁ、と思いながらそれでも視線は外さない。
あ、そうだ、背中を流してあげよう。
「背中洗ってあげるね」
「ちょっと杏珠ちゃん!?」
そういって近寄り、後ろから背中を洗おうとすると……
「あれ?」
「? どうしたの?」
万桜ちゃんの股間部に見慣れないものが見えた。
「……あれ?」
ボクはこれまで、万桜ちゃんは女の子だと思っていた。名前に桜が入っていたし、見た目もきれいな中性的な顔立ちだった。
だが、ここでボクは、自分の間違いに今はじめて気づいたのだった。
「万桜ちゃんってもしかして男の子?」
「いまさら!?」
ボクにはいままで生きてて一番の衝撃の事実であった。
「ふーん、それで杏珠ちゃんは、私のことを女の子だと思ってたんだぁ」
「そ、そうです、だからゆるしてよぉ」
その後ボクは、お風呂の中でまおちゃんにつかまり、尋問されるのであった。
横にぴったりとくっつかれてしまう。
万桜ちゃんは細身だが、よく見ると少し筋肉がついている。ぷにぷにで真ん丸なボクとは明らかに違った。
「も、もしかして?」
「何? 杏珠ちゃん?」
「ボク、万桜ちゃんに抱き着いたり、べたべた触ったりしていたじゃない」
「そうだね」
「あれ、はしたなかった?」
「まあ、求愛の一種と解釈してた」
「にゃあああああ!!!!」
恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう。
こう、距離が近すぎたようだ。女の子同士だから許されると思っていた前提が崩れた今、どうしていいかわからなかった。
「大好きで一緒にいてくれるんでしょう? すごいプロポーズだねぇ」
「う、うわああ、あ、あれはそう、えっと……」
すごいことを言ってた自覚があり、さらに顔が真っ赤になってゆだってしまう。
だけど……
「でも、ボクは万桜ちゃんのこと大好きだし、ずっと一緒にいたいよ……」
「そっかー」
それを聞いた万桜ちゃんも真っ赤になっていた。
一瞬否定することも考えたが、こういう時にテレでうそを言うのは悪いことが起きる、というのは母の薫陶だ。
なのでうちの両親はしょっちゅう大声で告白しあっている。仲の良い両親である。
素直になって、万桜ちゃんが男の子でも、ボクは万桜ちゃんのことが大好きだった。
「うれしいな。私も、杏珠ちゃんのこと好きだよ」
そういう万桜ちゃんの笑顔はすごくきれいで……
「はふぅ」
「ちょっと杏珠ちゃん!?」
ボクはのぼせて意識を飛ばしてしまうのであった。
幸いというか、村には温泉があるのだ。
村の外れのほうにある温泉は村の人ならいつでも使える源泉そのまま垂れ流しな海に面した露天風呂だ。
湯につかる場所は一つしかなくて、男女は全く分かれていないのだが、それなりに使う時間帯については配慮があったりする部分がある。
万桜ちゃんは万和さんと、遅い時間に二人きりで入っている。
万和さんの人気を考慮して、男衆が下手に押し掛けるのを防ぐためだ。そんな村の暗黙の決まりのため、ボクも万桜ちゃんと一緒にお風呂に入ったことがなかった。
今まで万桜ちゃんと背中の流し合いとかしたいと思っていたが、まったく適っていなかった。
ちなみにボクは大体おばあちゃんたちと一緒に入って、自分で全部洗うことにしている。
前にかわいがってくれている男連中とは言ったこともあるのだが、手拭いで力いっぱいこすられて痛い目を見てから、二度とやつらとは一緒に入らないと誓っているのだ。
閑話休題。なんにしろお風呂である。
「杏珠ちゃん、私はいいから、先に入ってきなよ」
「え、だめだよ万桜ちゃん風邪ひいちゃうし、一緒に入るの!!!」
万桜ちゃんがなぜか抵抗するが…… 恥ずかしがり屋さんなのだろうか。
だが待たせたら風邪をひいてしまうだろう。
あとボクの友達と一緒にお風呂に入るという夢が果たらせられないので、絶対に拒否する。
パパッと脱衣所で服を脱ぎ、かごに投げ込むが、万桜ちゃんは脱ぐのにも時間がかかっていた。
高級そうな服だし、もしかしたら脱ぎにくいのだろうか。
「万桜ちゃん、脱ぐの手伝う?」
「わわっ、杏珠ちゃんは先入ってて! 私は自分でやるから!!」
顔を背けられてしまった。万桜ちゃんはすごく恥ずかしがり屋である。
体を雑に洗って、お湯につかり始めたころにやっと万桜ちゃんが脱衣所から出てきた。
体をタオルで隠して、すごく恥ずかしそうである。
もしかして体に傷でもあったりするのだろうか、それなら悪いことをしたなぁ、と思うけど……
まあボクは万桜ちゃんの体にひどい傷跡があっても愛せる自信があるけどね!!
お風呂のふちの上に両手組んで、お湯でばちゃばちゃバタ足をしながら万桜ちゃんを見ていると、
「見ないでよ、恥ずかしい」
万桜ちゃんが顔を赤くしてそういった。かわいい。
だが、そういわれても見続けるのだ。
体を洗い始めた万桜ちゃんの体はすらっとしていてきれいだった。
お肌もつるつるで、傷跡などもなかった。本当に恥ずかしがり屋さんなんだなぁ、と思いながらそれでも視線は外さない。
あ、そうだ、背中を流してあげよう。
「背中洗ってあげるね」
「ちょっと杏珠ちゃん!?」
そういって近寄り、後ろから背中を洗おうとすると……
「あれ?」
「? どうしたの?」
万桜ちゃんの股間部に見慣れないものが見えた。
「……あれ?」
ボクはこれまで、万桜ちゃんは女の子だと思っていた。名前に桜が入っていたし、見た目もきれいな中性的な顔立ちだった。
だが、ここでボクは、自分の間違いに今はじめて気づいたのだった。
「万桜ちゃんってもしかして男の子?」
「いまさら!?」
ボクにはいままで生きてて一番の衝撃の事実であった。
「ふーん、それで杏珠ちゃんは、私のことを女の子だと思ってたんだぁ」
「そ、そうです、だからゆるしてよぉ」
その後ボクは、お風呂の中でまおちゃんにつかまり、尋問されるのであった。
横にぴったりとくっつかれてしまう。
万桜ちゃんは細身だが、よく見ると少し筋肉がついている。ぷにぷにで真ん丸なボクとは明らかに違った。
「も、もしかして?」
「何? 杏珠ちゃん?」
「ボク、万桜ちゃんに抱き着いたり、べたべた触ったりしていたじゃない」
「そうだね」
「あれ、はしたなかった?」
「まあ、求愛の一種と解釈してた」
「にゃあああああ!!!!」
恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう。
こう、距離が近すぎたようだ。女の子同士だから許されると思っていた前提が崩れた今、どうしていいかわからなかった。
「大好きで一緒にいてくれるんでしょう? すごいプロポーズだねぇ」
「う、うわああ、あ、あれはそう、えっと……」
すごいことを言ってた自覚があり、さらに顔が真っ赤になってゆだってしまう。
だけど……
「でも、ボクは万桜ちゃんのこと大好きだし、ずっと一緒にいたいよ……」
「そっかー」
それを聞いた万桜ちゃんも真っ赤になっていた。
一瞬否定することも考えたが、こういう時にテレでうそを言うのは悪いことが起きる、というのは母の薫陶だ。
なのでうちの両親はしょっちゅう大声で告白しあっている。仲の良い両親である。
素直になって、万桜ちゃんが男の子でも、ボクは万桜ちゃんのことが大好きだった。
「うれしいな。私も、杏珠ちゃんのこと好きだよ」
そういう万桜ちゃんの笑顔はすごくきれいで……
「はふぅ」
「ちょっと杏珠ちゃん!?」
ボクはのぼせて意識を飛ばしてしまうのであった。
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