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2 竜の巣にはお風呂完備。ただし混浴と全身洗浄が義務のようです【R18】
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轟音と共に、吹き荒れていた風がぷつりと止む。
ふわり、と重力を感じさせない優雅な動きで、ネロは大地に降り立った。
「……着いたぞ、エルマ。ここが今日から俺たちの家だ」
恐る恐る目を開けた私は、そのあまりに浮世離れした光景に息を呑んだ。
「すごい……っ」
そこは、雲海よりも遥か上にある、切り立った岩山の頂上だった。
下界を見下ろせば、人間たちの国が豆粒のように小さく霞んで見える。ここは正真正銘、空の王者しか辿り着けない聖域だ。
目の前には巨大な洞窟の入り口がぽっかりと口を開けており、その岩肌は自然にできたものとは思えないほど滑らかに、鏡のように磨き上げられている。
何より驚いたのは、その内部だ。
薄暗い洞窟を想像していた私の目の前に広がっていたのは、王宮の宝物庫ですら霞むような、煌びやかな「宝石箱」だったのだ。
高い天井には、自ら淡い光を放つ月光石(ムーンストーン)が星空のように埋め込まれ、洞窟内を昼間のように明るく照らしている。
そして広大な床には、金貨や銀食器、古代の壺、見たこともないような大きさの宝石が、足の踏み場もないほど山のように積み上げられていた。
その上には、最高級の絹織物や、柔らかな魔獣の毛皮が何重にも敷き詰められ、巨大なクッションのようになっている。
「これ、全部ネロが集めたの?」
「ああ。竜という種族は、気に入った物を巣に溜め込む習性があるからな。……もっとも、これまではただ集めるだけだったが」
ネロは私を抱きかかえたまま、宝の山をざくざくと踏み越えていく。
カチャリ、と彼が踏んだのは、確か三百年前の戦争で紛失したとされる『幻の王冠』ではないだろうか。
人間なら一生遊んで暮らせる国宝級の財宝を、彼はまるでただの床材のように扱っている。
(すごい……! これが文献にあった『竜の蒐集癖』! 巣の中を宝石で飾ることで、求愛時のアピールにするっていう説は本当だったんだわ!)
連れ去られたという危機的状況だというのに、私は研究者としての興奮を抑えきれずにキョロキョロと周囲を観察してしまう。
「この金貨の年代は古王国時代のものね。それにこの剣、もしやオリハルコン製? すごいわ、博物館でもこんな保存状態の良いものは――」
「エルマ」
私の興奮を遮るように、ネロが不機嫌そうに低く鼻を鳴らした。
「……臭いな」
「えっ? わ、私?」
いきなり失礼なことを言われて、私は自分の袖を嗅ぐ。
確かに山登りをしてきたから泥と汗の匂いはするけれど、そこまで顔をしかめるほど酷くはないはずだ。
けれどネロは、私の首筋に鼻先を押し付け、フンフンと執拗に匂いを嗅いで眉を寄せた。
「人間の雄の匂いがする。それも、複数だ。……不愉快だ」
「そりゃあ、ここまで来るのに入国審査官とか、護衛の騎士とかとすれ違ったし……」
「言い訳はいい。下界の埃も、他の男の残り香も、全てが鼻につく」
金色の瞳が、ギラリと冷たい光を帯びる。
それは自分の縄張りに異物が混入したことを嫌う、潔癖で獰猛な野生動物の目だった。しかしその奥には激しい嫉妬も含まれているように思えた。
「洗い流すぞ。お前は俺の番だ。髪の先からつま先まで、俺の匂いだけで満たされなくてはならない」
彼が顎でしゃくった先には、洞窟の奥からふわりと白い湯気が立ち上っている場所があった。
岩肌をくり抜いて作られた、巨大な天然の温泉だ。青白く透き通ったお湯からは、心地よい魔力の気配が漂ってくる。
「え、お風呂? そ、そうね。汗もかいたし、お借りしてもいいなら……」
「借りるも何も、これから毎日入る場所だ」
ネロは湯船の縁に私を下ろすと、当たり前のように私のシャツのボタンに手をかけた。
「ちょっ、自分で脱げるから! あっち向いてて!」
「なぜだ? 十年前、俺の傷を洗った時、お前は俺の全身をくまなく見て触っただろう」
「それは治療のためで……って、きゃあ!」
問答無用だった。
ネロの指先が目にも留まらぬ速さで動き、私の登山服はあっという間に剥ぎ取られてしまった。
下着すらも魔術で弾き飛ばされ、生まれたままの姿にされてしまう。
抵抗する間もなく、私は素っ裸で湯船にドボンと放り込まれた。
「ぷはっ! ……っ、もう、乱暴なんだから!」
慌てて顔を上げ、お湯の中に肩まで浸かって身を隠す。
お湯は少し熱めだが、肌に吸い付くようなとろみがあり、冷え切っていた手足がじんわりとほぐれていくのを感じる。どうやら疲労回復の効果がある薬湯のようだ。
(はぁ……気持ちいい……。じゃなくて!)
なんて非常識な男だろうか。これが竜の常識なのだろうか。
文句の一つも言ってやろうと振り返った、その時だった。
ザバァッ。
大きな水音がして、広いはずの湯船の水位が一気に上がった。
「――!?」
目の前に、逞しい裸体が迫っていた。
腰布を解いたネロが、当然のように私の背後に入ってきていたのだ。
「な、なんで入ってくるのよ!」
「言っただろう。洗い流す、と」
ネロは私の背後から覆いかぶさるようにして抱きつくと、大きくて熱い掌で、私のお腹や胸を撫で回し始めた。
背中に当たる彼の胸板は、岩のように硬くて熱い。人間の姿をしていても、彼が人間とは違う生き物なのだと嫌でも思い知らされる。
「あっ、ちょ、くすぐったい……っ」
「じっとしていろ。ここも、ここも……まだ人間の匂いが残っている」
ゴツゴツとした大きな手が、石鹸もつけずに私の肌を擦る。
ただ洗っているというには、その手つきはあまりにもねっとりとしていて、愛撫に近い。
首筋、鎖骨、そして胸の膨らみへ。
彼の指が素肌に触れるたび、そこから熱が伝播して、体が芯から火照っていく。
「や、やめてネロ。自分で洗うから……んっ」
「やめない。お前は自分の背中は見えないだろう? 俺が管理してやる」
耳元に熱い吐息がかかり、抗議の声が甘い喘ぎに変わってしまう。
ネロは私の耳たぶを甘噛みしながら、楽しそうに低く囁いた。
「ずるいぞ、エルマ。お前は昔、俺のことを散々観察して、弄くり回したくせに」
「そ、れは……怪我の具合を、見るためで……」
「なら、俺にもさせろ。お前は怪我をしていないか? どこか痛いところはないか? ……ここはどうだ?」
チャプ、と水音が響く。
彼の手が、水面下で私の太ももの内側へと滑り込んできた。
「ひゃっ!?」
ビクリと背中を跳ねさせる私を逃さないように、彼は腰を抱く腕に力を込める。
「俺も知りたいんだ。『人の子』のことを。お前がどんな構造をしていて、どこをどう触れば喜ぶのか」
金色の瞳が、至近距離で私を覗き込む。
そこにあるのは、純粋な好奇心と――底知れない捕食者の欲望。
「人間は脆いからな。壊さないように、俺が隅々まで把握しておかないといけないだろう?」
「り、理屈がおかしい……っ、んんッ!」
反論しようとした口は、彼の唇によって塞がれてしまった。
深くて、長い口づけ。
竜の舌は、人間よりも長く、そして熱い。口内を蹂躙され、酸素を奪われ、頭がくらくらと痺れていく。
抵抗する力なんて、最初から残されていなかった。
彼の指先は、洗うためではなく、開発するために秘められた場所へと伸びていく。
研究熱心な竜王様による、逃げ場のない「観察」が始まろうとしていた。
ふわり、と重力を感じさせない優雅な動きで、ネロは大地に降り立った。
「……着いたぞ、エルマ。ここが今日から俺たちの家だ」
恐る恐る目を開けた私は、そのあまりに浮世離れした光景に息を呑んだ。
「すごい……っ」
そこは、雲海よりも遥か上にある、切り立った岩山の頂上だった。
下界を見下ろせば、人間たちの国が豆粒のように小さく霞んで見える。ここは正真正銘、空の王者しか辿り着けない聖域だ。
目の前には巨大な洞窟の入り口がぽっかりと口を開けており、その岩肌は自然にできたものとは思えないほど滑らかに、鏡のように磨き上げられている。
何より驚いたのは、その内部だ。
薄暗い洞窟を想像していた私の目の前に広がっていたのは、王宮の宝物庫ですら霞むような、煌びやかな「宝石箱」だったのだ。
高い天井には、自ら淡い光を放つ月光石(ムーンストーン)が星空のように埋め込まれ、洞窟内を昼間のように明るく照らしている。
そして広大な床には、金貨や銀食器、古代の壺、見たこともないような大きさの宝石が、足の踏み場もないほど山のように積み上げられていた。
その上には、最高級の絹織物や、柔らかな魔獣の毛皮が何重にも敷き詰められ、巨大なクッションのようになっている。
「これ、全部ネロが集めたの?」
「ああ。竜という種族は、気に入った物を巣に溜め込む習性があるからな。……もっとも、これまではただ集めるだけだったが」
ネロは私を抱きかかえたまま、宝の山をざくざくと踏み越えていく。
カチャリ、と彼が踏んだのは、確か三百年前の戦争で紛失したとされる『幻の王冠』ではないだろうか。
人間なら一生遊んで暮らせる国宝級の財宝を、彼はまるでただの床材のように扱っている。
(すごい……! これが文献にあった『竜の蒐集癖』! 巣の中を宝石で飾ることで、求愛時のアピールにするっていう説は本当だったんだわ!)
連れ去られたという危機的状況だというのに、私は研究者としての興奮を抑えきれずにキョロキョロと周囲を観察してしまう。
「この金貨の年代は古王国時代のものね。それにこの剣、もしやオリハルコン製? すごいわ、博物館でもこんな保存状態の良いものは――」
「エルマ」
私の興奮を遮るように、ネロが不機嫌そうに低く鼻を鳴らした。
「……臭いな」
「えっ? わ、私?」
いきなり失礼なことを言われて、私は自分の袖を嗅ぐ。
確かに山登りをしてきたから泥と汗の匂いはするけれど、そこまで顔をしかめるほど酷くはないはずだ。
けれどネロは、私の首筋に鼻先を押し付け、フンフンと執拗に匂いを嗅いで眉を寄せた。
「人間の雄の匂いがする。それも、複数だ。……不愉快だ」
「そりゃあ、ここまで来るのに入国審査官とか、護衛の騎士とかとすれ違ったし……」
「言い訳はいい。下界の埃も、他の男の残り香も、全てが鼻につく」
金色の瞳が、ギラリと冷たい光を帯びる。
それは自分の縄張りに異物が混入したことを嫌う、潔癖で獰猛な野生動物の目だった。しかしその奥には激しい嫉妬も含まれているように思えた。
「洗い流すぞ。お前は俺の番だ。髪の先からつま先まで、俺の匂いだけで満たされなくてはならない」
彼が顎でしゃくった先には、洞窟の奥からふわりと白い湯気が立ち上っている場所があった。
岩肌をくり抜いて作られた、巨大な天然の温泉だ。青白く透き通ったお湯からは、心地よい魔力の気配が漂ってくる。
「え、お風呂? そ、そうね。汗もかいたし、お借りしてもいいなら……」
「借りるも何も、これから毎日入る場所だ」
ネロは湯船の縁に私を下ろすと、当たり前のように私のシャツのボタンに手をかけた。
「ちょっ、自分で脱げるから! あっち向いてて!」
「なぜだ? 十年前、俺の傷を洗った時、お前は俺の全身をくまなく見て触っただろう」
「それは治療のためで……って、きゃあ!」
問答無用だった。
ネロの指先が目にも留まらぬ速さで動き、私の登山服はあっという間に剥ぎ取られてしまった。
下着すらも魔術で弾き飛ばされ、生まれたままの姿にされてしまう。
抵抗する間もなく、私は素っ裸で湯船にドボンと放り込まれた。
「ぷはっ! ……っ、もう、乱暴なんだから!」
慌てて顔を上げ、お湯の中に肩まで浸かって身を隠す。
お湯は少し熱めだが、肌に吸い付くようなとろみがあり、冷え切っていた手足がじんわりとほぐれていくのを感じる。どうやら疲労回復の効果がある薬湯のようだ。
(はぁ……気持ちいい……。じゃなくて!)
なんて非常識な男だろうか。これが竜の常識なのだろうか。
文句の一つも言ってやろうと振り返った、その時だった。
ザバァッ。
大きな水音がして、広いはずの湯船の水位が一気に上がった。
「――!?」
目の前に、逞しい裸体が迫っていた。
腰布を解いたネロが、当然のように私の背後に入ってきていたのだ。
「な、なんで入ってくるのよ!」
「言っただろう。洗い流す、と」
ネロは私の背後から覆いかぶさるようにして抱きつくと、大きくて熱い掌で、私のお腹や胸を撫で回し始めた。
背中に当たる彼の胸板は、岩のように硬くて熱い。人間の姿をしていても、彼が人間とは違う生き物なのだと嫌でも思い知らされる。
「あっ、ちょ、くすぐったい……っ」
「じっとしていろ。ここも、ここも……まだ人間の匂いが残っている」
ゴツゴツとした大きな手が、石鹸もつけずに私の肌を擦る。
ただ洗っているというには、その手つきはあまりにもねっとりとしていて、愛撫に近い。
首筋、鎖骨、そして胸の膨らみへ。
彼の指が素肌に触れるたび、そこから熱が伝播して、体が芯から火照っていく。
「や、やめてネロ。自分で洗うから……んっ」
「やめない。お前は自分の背中は見えないだろう? 俺が管理してやる」
耳元に熱い吐息がかかり、抗議の声が甘い喘ぎに変わってしまう。
ネロは私の耳たぶを甘噛みしながら、楽しそうに低く囁いた。
「ずるいぞ、エルマ。お前は昔、俺のことを散々観察して、弄くり回したくせに」
「そ、れは……怪我の具合を、見るためで……」
「なら、俺にもさせろ。お前は怪我をしていないか? どこか痛いところはないか? ……ここはどうだ?」
チャプ、と水音が響く。
彼の手が、水面下で私の太ももの内側へと滑り込んできた。
「ひゃっ!?」
ビクリと背中を跳ねさせる私を逃さないように、彼は腰を抱く腕に力を込める。
「俺も知りたいんだ。『人の子』のことを。お前がどんな構造をしていて、どこをどう触れば喜ぶのか」
金色の瞳が、至近距離で私を覗き込む。
そこにあるのは、純粋な好奇心と――底知れない捕食者の欲望。
「人間は脆いからな。壊さないように、俺が隅々まで把握しておかないといけないだろう?」
「り、理屈がおかしい……っ、んんッ!」
反論しようとした口は、彼の唇によって塞がれてしまった。
深くて、長い口づけ。
竜の舌は、人間よりも長く、そして熱い。口内を蹂躙され、酸素を奪われ、頭がくらくらと痺れていく。
抵抗する力なんて、最初から残されていなかった。
彼の指先は、洗うためではなく、開発するために秘められた場所へと伸びていく。
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