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23 お互いに刻まれた所有印(マーキング)とピロートーク
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嵐が、去った。
三日三晩続いた、狂乱のような繁殖期の熱がようやく引き、私の意識は泥の底から浮き上がるように覚醒した。
「……ん」
目を開けると、そこはいつもの洞窟だった。
けれど、空気の密度が明らかに違う。
濃厚な麝香(じゃこう)のような甘い匂い。汗と、愛液と、精液が混じり合った、むせ返るような情事の残り香が、洞窟全体に充満している。
「はぁ……。生きているのが不思議なくらいね」
私は重たい体を起こそうとして、すぐに諦めて再び毛皮のベッドに沈み込んだ。
指一本動かせないほど、全身が脱力している。
関節という関節が軋み、筋肉は悲鳴を上げているけれど、不思議と不快感はない。むしろ、体の芯までとろとろに溶かされたような、極上の満足感があった。
ふと、自分の体を見下ろす。
そこには、三日間の激闘の記録がまざまざと刻まれていた。
「わぁ……。これ、凄いことになってる」
私の白い肌は、まるでパッチワークのように色とりどりの痕で埋め尽くされていた。
首筋、鎖骨、胸、二の腕、太もも、そして足首に至るまで。
赤いキスマーク、青紫の鬱血痕、そして――くっきりと残る、鋭い「歯形」。
「一、二、三……。首周りだけで五箇所も噛まれてる」
私は首筋に残る深い噛み跡を指でなぞった。
普通の人間なら失血死しかねないほどの深い傷だ。けれど、竜人の再生能力のおかげですでに出血は止まり、今は赤黒い痣となって残っている。
ズキズキとした痛み。
でも、それが愛おしい。
この痛みこそが、ネロが理性を失うほど私を求め、私を自分のものだと主張した証拠なのだから。
「……起きたか、エルマ」
背後から、低く掠れた声がした。
逞しい腕が伸びてきて、私の腰を抱き寄せる。
ネロだ。彼もまた、気だるげな様子で、けれど満足げに目を細めている。
彼の金色の瞳からは、あの恐ろしいほどの凶暴性は消え、いつもの穏やかな光が戻っていた。
「おはよう、旦那様。……凄い匂いよ、私たち」
「ああ。俺とお前の匂いが混ざって、最高にいい香りだ」
彼は私の首筋――特に深く噛み付いた跡に鼻先を押し当て、スーッと深く息を吸い込んだ。
「よく似合っているぞ。その傷は、お前が俺の番だという何よりの証明だ」
「噛みすぎよ。鏡を見なくても分かるわ、今の私、豹柄みたいになってるでしょ」
「嫌だったか?」
ネロが不安そうに眉を下げる。
私は苦笑して、彼の頭を抱き寄せた。
「ううん、嬉しいわ。貴方の独占欲が形になって残っているんだもの。……一種のタトゥーみたいで素敵よ」
「そう言ってくれると助かる。……正直、記憶が曖昧なんだ。お前の匂いを嗅いだ瞬間、頭が真っ白になって……気がついたら、ひたすらお前を犯し続けていた」
彼は私の腕に残る手形の痣を親指で摩った。
「酷いことをしたな。こんなに痣を作って……」
「お互い様よ。自分の体も見てみなさい?」
私は彼の胸板を指差した。
そこには、私の小さな、けれど鋭くなった爪による引っかき傷と、私が興奮のあまり噛み付いた歯形が無数に残っていた。
「あら、意外と私も激しくやってたのね。背中とか、見えないけど凄そう」
「ああ。交尾の最中、お前がしがみつくたびに爪が食い込んで……痛いというより、ゾクゾクしたよ」
ネロは自分の肩に残る私の歯形を確かめるように触れた。
「俺にとってはこの傷も勲章だ。エルマ、お前も俺を求めてくれた。俺を離さないと食らいついてくれた。それが嬉しくて、さらに興奮してしまったんだ」
私たちは互いの体を検分し合った。
まるで、二人にしか分からない言語で書かれた愛の契約書を読み合わせるように。
「ここ、内太ももの噛み跡。ここが一番深いわね」
「そこは……出す瞬間、お前が逃げないように噛んだ気がする」
「逃げるわけないのに。むしろ、もっと奥までってねだった記憶があるわ」
「そうだったな。あんなに乱れたお前は初めて見た。……可愛かった」
チュッ、と痕の上にキスが落ちる。
痛みと快感が蘇り、私は身をよじった。
「んっ……。まだ、体が敏感みたい」
「だろうな。あれだけ魔力を注ぎ込んだんだ。馴染むまでは、触れるだけで感じるだろう」
ネロは私の下腹部に手を滑らせた。
そこは三日間の行為で、彼の魔力をたっぷりと受け止め、まだ熱を帯びてポカポカと温かい。
少しぽっこりと膨らんでいるのは、彼が注ぎ込んだ大量の「種」のせいだろうか。
「……全部、入ったままだな」
「ええ。栓をされてたから、一滴もこぼれてないわ」
「これなら、きっと……」
ネロの言葉が途切れる。
でも、言いたいことは分かった。
これだけ濃厚な接触を行ったのだ。竜の因子を持つ私の体なら、きっと「結果」が出ているはずだ。
「ええ。期待していいと思うわ」
私は自分のお腹に手を重ねた。
まだ確証はない。けれど、研究者としての直感と、母としての本能が告げている。
私の中に、新しい命の灯火が宿ったと。
「ありがとう、ネロ。……私、今すごく幸せ」
「俺もだ。十年越しの夢が、やっと叶った」
ネロは私を抱きしめ、そのままゴロンと横になった。
毛皮のベッドはぐしゃぐしゃで、私たちの体液で汚れているけれど、今はそれを気にする気にもなれない。
この汚れさえも、私たちの愛の結晶なのだから。
「少し、眠ろうか。お前も疲れただろう」
「そうね。……でもその前に、一つだけお願いがあるの」
「なんだ?」
私は彼の耳元に口を寄せ、悪戯っぽく囁いた。
「体、ベタベタして気持ち悪いの。……貴方の魔法で、綺麗にしてくれる?」
「お風呂まで歩く体力も残ってないのよ」
私が甘えると、ネロは「しょうがないお姫様だ」と笑った。
「魔法で綺麗にするのもいいが……」
彼は私の指先を口に含み、ペロリと舐めた。
「俺の舌で綺麗にしてやるのはどうだ? 竜の唾液には治癒効果もある。傷の治りも早くなるぞ」
「……っ、それ、また別のスイッチが入っちゃいそうなんだけど」
「安心しろ。今は俺も『賢者タイム』だ。……たぶん、な」
怪しいものだ。彼の瞳の奥に、また小さな炎が揺らめいているのが見える。
でも、それも悪くない。
私たちは互いの傷を舐め合い、慈しみ合いながら、穏やかな微睡みへと落ちていった。
全身に刻まれた無数の所有印(マーキング)。
それはどんな高価な宝石よりも、私を美しく飾る、愛する夫からの贈り物だった。
三日三晩続いた、狂乱のような繁殖期の熱がようやく引き、私の意識は泥の底から浮き上がるように覚醒した。
「……ん」
目を開けると、そこはいつもの洞窟だった。
けれど、空気の密度が明らかに違う。
濃厚な麝香(じゃこう)のような甘い匂い。汗と、愛液と、精液が混じり合った、むせ返るような情事の残り香が、洞窟全体に充満している。
「はぁ……。生きているのが不思議なくらいね」
私は重たい体を起こそうとして、すぐに諦めて再び毛皮のベッドに沈み込んだ。
指一本動かせないほど、全身が脱力している。
関節という関節が軋み、筋肉は悲鳴を上げているけれど、不思議と不快感はない。むしろ、体の芯までとろとろに溶かされたような、極上の満足感があった。
ふと、自分の体を見下ろす。
そこには、三日間の激闘の記録がまざまざと刻まれていた。
「わぁ……。これ、凄いことになってる」
私の白い肌は、まるでパッチワークのように色とりどりの痕で埋め尽くされていた。
首筋、鎖骨、胸、二の腕、太もも、そして足首に至るまで。
赤いキスマーク、青紫の鬱血痕、そして――くっきりと残る、鋭い「歯形」。
「一、二、三……。首周りだけで五箇所も噛まれてる」
私は首筋に残る深い噛み跡を指でなぞった。
普通の人間なら失血死しかねないほどの深い傷だ。けれど、竜人の再生能力のおかげですでに出血は止まり、今は赤黒い痣となって残っている。
ズキズキとした痛み。
でも、それが愛おしい。
この痛みこそが、ネロが理性を失うほど私を求め、私を自分のものだと主張した証拠なのだから。
「……起きたか、エルマ」
背後から、低く掠れた声がした。
逞しい腕が伸びてきて、私の腰を抱き寄せる。
ネロだ。彼もまた、気だるげな様子で、けれど満足げに目を細めている。
彼の金色の瞳からは、あの恐ろしいほどの凶暴性は消え、いつもの穏やかな光が戻っていた。
「おはよう、旦那様。……凄い匂いよ、私たち」
「ああ。俺とお前の匂いが混ざって、最高にいい香りだ」
彼は私の首筋――特に深く噛み付いた跡に鼻先を押し当て、スーッと深く息を吸い込んだ。
「よく似合っているぞ。その傷は、お前が俺の番だという何よりの証明だ」
「噛みすぎよ。鏡を見なくても分かるわ、今の私、豹柄みたいになってるでしょ」
「嫌だったか?」
ネロが不安そうに眉を下げる。
私は苦笑して、彼の頭を抱き寄せた。
「ううん、嬉しいわ。貴方の独占欲が形になって残っているんだもの。……一種のタトゥーみたいで素敵よ」
「そう言ってくれると助かる。……正直、記憶が曖昧なんだ。お前の匂いを嗅いだ瞬間、頭が真っ白になって……気がついたら、ひたすらお前を犯し続けていた」
彼は私の腕に残る手形の痣を親指で摩った。
「酷いことをしたな。こんなに痣を作って……」
「お互い様よ。自分の体も見てみなさい?」
私は彼の胸板を指差した。
そこには、私の小さな、けれど鋭くなった爪による引っかき傷と、私が興奮のあまり噛み付いた歯形が無数に残っていた。
「あら、意外と私も激しくやってたのね。背中とか、見えないけど凄そう」
「ああ。交尾の最中、お前がしがみつくたびに爪が食い込んで……痛いというより、ゾクゾクしたよ」
ネロは自分の肩に残る私の歯形を確かめるように触れた。
「俺にとってはこの傷も勲章だ。エルマ、お前も俺を求めてくれた。俺を離さないと食らいついてくれた。それが嬉しくて、さらに興奮してしまったんだ」
私たちは互いの体を検分し合った。
まるで、二人にしか分からない言語で書かれた愛の契約書を読み合わせるように。
「ここ、内太ももの噛み跡。ここが一番深いわね」
「そこは……出す瞬間、お前が逃げないように噛んだ気がする」
「逃げるわけないのに。むしろ、もっと奥までってねだった記憶があるわ」
「そうだったな。あんなに乱れたお前は初めて見た。……可愛かった」
チュッ、と痕の上にキスが落ちる。
痛みと快感が蘇り、私は身をよじった。
「んっ……。まだ、体が敏感みたい」
「だろうな。あれだけ魔力を注ぎ込んだんだ。馴染むまでは、触れるだけで感じるだろう」
ネロは私の下腹部に手を滑らせた。
そこは三日間の行為で、彼の魔力をたっぷりと受け止め、まだ熱を帯びてポカポカと温かい。
少しぽっこりと膨らんでいるのは、彼が注ぎ込んだ大量の「種」のせいだろうか。
「……全部、入ったままだな」
「ええ。栓をされてたから、一滴もこぼれてないわ」
「これなら、きっと……」
ネロの言葉が途切れる。
でも、言いたいことは分かった。
これだけ濃厚な接触を行ったのだ。竜の因子を持つ私の体なら、きっと「結果」が出ているはずだ。
「ええ。期待していいと思うわ」
私は自分のお腹に手を重ねた。
まだ確証はない。けれど、研究者としての直感と、母としての本能が告げている。
私の中に、新しい命の灯火が宿ったと。
「ありがとう、ネロ。……私、今すごく幸せ」
「俺もだ。十年越しの夢が、やっと叶った」
ネロは私を抱きしめ、そのままゴロンと横になった。
毛皮のベッドはぐしゃぐしゃで、私たちの体液で汚れているけれど、今はそれを気にする気にもなれない。
この汚れさえも、私たちの愛の結晶なのだから。
「少し、眠ろうか。お前も疲れただろう」
「そうね。……でもその前に、一つだけお願いがあるの」
「なんだ?」
私は彼の耳元に口を寄せ、悪戯っぽく囁いた。
「体、ベタベタして気持ち悪いの。……貴方の魔法で、綺麗にしてくれる?」
「お風呂まで歩く体力も残ってないのよ」
私が甘えると、ネロは「しょうがないお姫様だ」と笑った。
「魔法で綺麗にするのもいいが……」
彼は私の指先を口に含み、ペロリと舐めた。
「俺の舌で綺麗にしてやるのはどうだ? 竜の唾液には治癒効果もある。傷の治りも早くなるぞ」
「……っ、それ、また別のスイッチが入っちゃいそうなんだけど」
「安心しろ。今は俺も『賢者タイム』だ。……たぶん、な」
怪しいものだ。彼の瞳の奥に、また小さな炎が揺らめいているのが見える。
でも、それも悪くない。
私たちは互いの傷を舐め合い、慈しみ合いながら、穏やかな微睡みへと落ちていった。
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