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8 偽性女の最期
マリアが王都を抜け出したのは帝国の手引きであった。
愛人であったアンドレア卿が死に、王太子が廃嫡まじかになった現状においては、王国に何の未練もなかった。
当初はダブルスパイとして王国帝国双方を手玉に取り、良さそうなほうにつこうとしていたが、ここに至っては王国にいる利益がなかった。
王城内を混乱させられるこのタイミングで出奔し、聖女の名を貶めたうえで情報を売れば、帝国に恩を売れる。
その上で色仕掛けで皇太子あたりを堕とせれば最高である。
警護の人間はすでに体を使って堕としてある。
彼らの協力があれば王城から抜け出して外に出るのはそう難しくなかった。
王都を抜けたら、ついてきた王国側の警護の人間は帝国軍に殺させる。
これで彼女がどうやって抜け出したか知る者はいなくなった。
そのまま帝国の本陣に連れてこられたマリアは、帝国のお偉いさんに会えないだろうか、と思案していた。
帝国側のスパイとなっているが、いつ切り捨てられるかわからない。早めにえらい人間を垂らしこんで、自分の地位を安定させる必要があった。
幸いすぐに皇太子がマリアを呼んだので、とんとん拍子に話が進んだ。
人払いをしてもらい、天幕の中で二人きりになった皇太子とマリアは、数時間の間出てこず、その後、天幕から出てきたマリアはなぜか汗ばんでいたのだった。
皇太子をも篭絡した彼女は、しばらくそこにとどまるかと思いきや、一度実家であるノッテン家の領地に戻った。
ノッテンの領地は広くはないが王国と帝国の間を走る最短の街道の一部を有しており、今回の戦いにおいては帝国軍にとって補給にも撤退にも重要な立地であった。
だからこそ帝国からの裏表問わない調略があったわけだし、マリアがスパイをしていたのもそんな縁からであった。
帝国軍侵攻当初、ノッテンが帝国軍に協力していたのも間違いなく、帝国側としては有力な味方であった。
マリアはそんなノッテン家の形式的には養子であった。
ただ、その美貌を見初められただけの彼女は、ノッテン家の血を一切引いておらず、一般的にはノッテン家令嬢と呼ばれることはなかった。家の者とみなされていなかったのだ。
理由は血の問題もあるが、それだけではなかった。
素行が、非常に品がなかったのも一つある。さらに、彼女はノッテン家当主の愛人であるという噂があったのだ。
そしてその噂は本当であった。ノッテン家当主はマリアの最初の愛人であり、今もまだ、関係が続いていた。
そのせいでノッテン家夫人には非常に憎まれており、ノッテン家令嬢と呼ばれなくなる理由の一つでもあった。
そんな関係のマリアがノッテン家領に帰った目的は、形式的には交通の要衝である一方、後方に当たる安全な場所に避難した、ということになっているが、なんてことはない、愛人一号であるノッテン家当主にあって情を交わすためであった。
彼女の不幸は二つあった。
一つは、彼女自身が別に主張したわけではないが、周りが彼女を評した聖女という称号だ。
この呼称と、何より彼女自身の素行の悪さが重なり、聖女というものを穢されたと考えた王国南部貴族は彼女を非常に恨んでいた。
そのうえで、南部貴族、特に聖女アリスの出身であるサウスリア伯家は、虎視眈々と彼女を狙っており、実家であるノッテンを見張っていたのだ。
彼女が実家に帰るのを発見したサウスリア伯の見張りはすぐにその旨を報告。ノッテン領軍に勝ち、彼女を討ち取ることができるだけの騎兵隊1000をノッテン領へと派遣したのだった。その指揮官は次期サウスリア伯である令息であった。
もう一つ、マリアにドハマりした皇帝が、彼女を追いかけてすぐにノッテン領を訪れたことだ。
驚かせるためか、すぐに会いたかったからかはわからないが、供も少なく、また先ぶれも出さずにノッテン領へと訪れた皇帝は、運よく、もしくは運悪く、ノッテン家当主とマリアの逢瀬を発見してしまう。
キスをしていたとも、野外で交わっていたともいわれる二人の逢瀬を見た皇帝は激怒し、供とともにノッテン家当主を殺害。
マリアを捕まえ折檻したうえで、翌日には火あぶりの刑に処したのだった。
火あぶりというのはすぐに死ぬことはない。
木の棒に縛り付けて、その下で火を焚いて、熱気を当てるだけだから、すごい勢いで衰弱していくが、そうすぐに死ぬものではない。
足の裏が焼けただれ、喉が煙でつぶれるが、なかなか死ぬことはないのだ。
そうして火刑に処されたマリアが叫び声をあげ、皇太子らがその光景を楽しんでいるまさにその時、サウスリア伯軍1000が、ノッテン領へと突撃してきたのだった。
当主の粛正に混乱していたノッテン軍は碌に抵抗できずに即降伏。
皇帝の供たちも、皇太子の警護や火刑の準備で襲撃には一切警戒していなかった。
供たちの奮闘もあり、皇太子は命からがら逃げだすが、ノッテン領は王国南部貴族に占拠され、また皇帝は供や側近を失うことになる。
当初マリアは皇太子の暴虐の被害者と思われたためサウスリア伯軍に救出され、手厚い看護を受けることになる。
マリアが活動していたのは東部もしくは王都であり、伯軍の中に彼女の顔を知る者が少なかったのが一つ。
火あぶりにしばらくあったため、絶世の美女と謳われたその顔がひどく苦痛で歪んでいたのが一つ。
そうして救助されたマリアは、伯軍の司令官である次期サウスリア伯に治療終了後即色仕掛けをしたという。
顔が変わり過ぎていてわからなかったが、声で気づいた次期サウスリア伯は、彼女を拒否。
せめての慈悲として毒杯を仰がせようとしたのだが、マリアが次期サウスリア伯の名を呼ぶという失態を犯す。
名を呼ぶというのはよほど親しい仲でなければ非常に無礼である。
その無礼をあえてすることで親密さをアピールするのがマリアの常とう手段であったが、良識的でありさらに愛する妻がいる次期サウスリア伯にとっては最悪の一手であった。
一説にはさらに服を脱ぎ、情交を誘ったとまで言われている。
激怒した次期サウスリア伯は「うるさい」と一言告げると、剣を抜きマリアの舌を切り落とした。
そのまま無様に叫ぶ彼女を、ノッテンの館の地下牢に投獄した次期サウスリア伯は、治療も食料も与えずに放置したという。
彼女が地下牢で一人寂しく死んでいったという。
死因は舌を切られた傷及び足の裏のやけどによる化膿であり、異臭を漂わせながら、顔の皮膚を崩壊させ、美貌を失いながら苦しみつつ死んでいったといわれている。
彼女の死を確認した後、サウスリア伯軍はノッテン領を焼いて撤退したため、彼女の死体がどこにあるかは誰もわからないままである。
愛人であったアンドレア卿が死に、王太子が廃嫡まじかになった現状においては、王国に何の未練もなかった。
当初はダブルスパイとして王国帝国双方を手玉に取り、良さそうなほうにつこうとしていたが、ここに至っては王国にいる利益がなかった。
王城内を混乱させられるこのタイミングで出奔し、聖女の名を貶めたうえで情報を売れば、帝国に恩を売れる。
その上で色仕掛けで皇太子あたりを堕とせれば最高である。
警護の人間はすでに体を使って堕としてある。
彼らの協力があれば王城から抜け出して外に出るのはそう難しくなかった。
王都を抜けたら、ついてきた王国側の警護の人間は帝国軍に殺させる。
これで彼女がどうやって抜け出したか知る者はいなくなった。
そのまま帝国の本陣に連れてこられたマリアは、帝国のお偉いさんに会えないだろうか、と思案していた。
帝国側のスパイとなっているが、いつ切り捨てられるかわからない。早めにえらい人間を垂らしこんで、自分の地位を安定させる必要があった。
幸いすぐに皇太子がマリアを呼んだので、とんとん拍子に話が進んだ。
人払いをしてもらい、天幕の中で二人きりになった皇太子とマリアは、数時間の間出てこず、その後、天幕から出てきたマリアはなぜか汗ばんでいたのだった。
皇太子をも篭絡した彼女は、しばらくそこにとどまるかと思いきや、一度実家であるノッテン家の領地に戻った。
ノッテンの領地は広くはないが王国と帝国の間を走る最短の街道の一部を有しており、今回の戦いにおいては帝国軍にとって補給にも撤退にも重要な立地であった。
だからこそ帝国からの裏表問わない調略があったわけだし、マリアがスパイをしていたのもそんな縁からであった。
帝国軍侵攻当初、ノッテンが帝国軍に協力していたのも間違いなく、帝国側としては有力な味方であった。
マリアはそんなノッテン家の形式的には養子であった。
ただ、その美貌を見初められただけの彼女は、ノッテン家の血を一切引いておらず、一般的にはノッテン家令嬢と呼ばれることはなかった。家の者とみなされていなかったのだ。
理由は血の問題もあるが、それだけではなかった。
素行が、非常に品がなかったのも一つある。さらに、彼女はノッテン家当主の愛人であるという噂があったのだ。
そしてその噂は本当であった。ノッテン家当主はマリアの最初の愛人であり、今もまだ、関係が続いていた。
そのせいでノッテン家夫人には非常に憎まれており、ノッテン家令嬢と呼ばれなくなる理由の一つでもあった。
そんな関係のマリアがノッテン家領に帰った目的は、形式的には交通の要衝である一方、後方に当たる安全な場所に避難した、ということになっているが、なんてことはない、愛人一号であるノッテン家当主にあって情を交わすためであった。
彼女の不幸は二つあった。
一つは、彼女自身が別に主張したわけではないが、周りが彼女を評した聖女という称号だ。
この呼称と、何より彼女自身の素行の悪さが重なり、聖女というものを穢されたと考えた王国南部貴族は彼女を非常に恨んでいた。
そのうえで、南部貴族、特に聖女アリスの出身であるサウスリア伯家は、虎視眈々と彼女を狙っており、実家であるノッテンを見張っていたのだ。
彼女が実家に帰るのを発見したサウスリア伯の見張りはすぐにその旨を報告。ノッテン領軍に勝ち、彼女を討ち取ることができるだけの騎兵隊1000をノッテン領へと派遣したのだった。その指揮官は次期サウスリア伯である令息であった。
もう一つ、マリアにドハマりした皇帝が、彼女を追いかけてすぐにノッテン領を訪れたことだ。
驚かせるためか、すぐに会いたかったからかはわからないが、供も少なく、また先ぶれも出さずにノッテン領へと訪れた皇帝は、運よく、もしくは運悪く、ノッテン家当主とマリアの逢瀬を発見してしまう。
キスをしていたとも、野外で交わっていたともいわれる二人の逢瀬を見た皇帝は激怒し、供とともにノッテン家当主を殺害。
マリアを捕まえ折檻したうえで、翌日には火あぶりの刑に処したのだった。
火あぶりというのはすぐに死ぬことはない。
木の棒に縛り付けて、その下で火を焚いて、熱気を当てるだけだから、すごい勢いで衰弱していくが、そうすぐに死ぬものではない。
足の裏が焼けただれ、喉が煙でつぶれるが、なかなか死ぬことはないのだ。
そうして火刑に処されたマリアが叫び声をあげ、皇太子らがその光景を楽しんでいるまさにその時、サウスリア伯軍1000が、ノッテン領へと突撃してきたのだった。
当主の粛正に混乱していたノッテン軍は碌に抵抗できずに即降伏。
皇帝の供たちも、皇太子の警護や火刑の準備で襲撃には一切警戒していなかった。
供たちの奮闘もあり、皇太子は命からがら逃げだすが、ノッテン領は王国南部貴族に占拠され、また皇帝は供や側近を失うことになる。
当初マリアは皇太子の暴虐の被害者と思われたためサウスリア伯軍に救出され、手厚い看護を受けることになる。
マリアが活動していたのは東部もしくは王都であり、伯軍の中に彼女の顔を知る者が少なかったのが一つ。
火あぶりにしばらくあったため、絶世の美女と謳われたその顔がひどく苦痛で歪んでいたのが一つ。
そうして救助されたマリアは、伯軍の司令官である次期サウスリア伯に治療終了後即色仕掛けをしたという。
顔が変わり過ぎていてわからなかったが、声で気づいた次期サウスリア伯は、彼女を拒否。
せめての慈悲として毒杯を仰がせようとしたのだが、マリアが次期サウスリア伯の名を呼ぶという失態を犯す。
名を呼ぶというのはよほど親しい仲でなければ非常に無礼である。
その無礼をあえてすることで親密さをアピールするのがマリアの常とう手段であったが、良識的でありさらに愛する妻がいる次期サウスリア伯にとっては最悪の一手であった。
一説にはさらに服を脱ぎ、情交を誘ったとまで言われている。
激怒した次期サウスリア伯は「うるさい」と一言告げると、剣を抜きマリアの舌を切り落とした。
そのまま無様に叫ぶ彼女を、ノッテンの館の地下牢に投獄した次期サウスリア伯は、治療も食料も与えずに放置したという。
彼女が地下牢で一人寂しく死んでいったという。
死因は舌を切られた傷及び足の裏のやけどによる化膿であり、異臭を漂わせながら、顔の皮膚を崩壊させ、美貌を失いながら苦しみつつ死んでいったといわれている。
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