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8、チルアウトタイム
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次の踊り子さんは、失礼ながら遥心がどうでもいいと思ってしまった踊り子さんだった。ステージもさっきと同じ構成だったこともあり、遥心は外出券というもので外に出てみることにした。
「すいません。ええと、外出、をしたいんですが」
受付でそう告げると従業員から時間を記入した紙を渡され、
「はい、30分です。帰ってきたらこれを受付に」
「はあ」
システムを理解し、劇場外に出る。
食事でも、と思ったがお腹は空いていない。駅前をうろついてみると、チェーン展開されている新古書店を見つけたので遥心は吸い込まれるように入っていく。
まずDVDコーナーを見る。本は重たくなるかと、代わりにゲームコーナーを見て、攻略本コーナーを眺めていたらあっという間に30分が経った。
知らない町で30分与えられたところで実際には何も出来ない。
仕方なくコンビニでミネラルウォーターだけ買って劇場に戻ると、場内では次の踊り子さんのステージが始まっていた。さっきと同じ構成だが、こちらは見応えがあるので飽きなかった。
ステージの最中に移動するのもなんだなと遥心が入り口付近で立って見ていると、女性客が入ってきた。綺麗なお姉さん風の女性客だ。
暗くて顔はよく見えないが、歳は30を少し過ぎたくらいか、160センチ後半に差し掛かりそうな体躯は、背筋がすっと伸びていた。
踊り子さんのファンなのだろうか、真剣な表情でじっとステージを見ている。お風呂あがりに着るようなタオル地素材のキャミワンピを着ていた。
強過ぎる冷房の中ではあっという間に身体が冷えてしまいそうだ。女性客というもの珍しさと仲間意識から、
「お姉さんも一人で来たの?」
と、遥心が声をかける。
お姉さんは真剣な表情のまま首だけをこちらに回す。その顔には見覚えがあった。
さっきの踊り子さんだった。
記憶が確かなら、遥心が外出中に踊っていたはずの踊り子さんだ。どうでもいいステージの踊り子さんだった。
なぜ演者であるはずの踊り子さんが客席側に、と動揺するが、それ以上に遥心は重大なミスを犯した。
踊り子さんを、ナンパしてしまった。知らなかったとはいえだ。
油が切れた人形のように遥心がステージの方を向き、すいませんと踊り子さんに聞こえるぐらいの声量で謝罪する。
踊り子さんもステージの方に向き直り、少し笑いを含ませた声で「お兄さんも一人で来たの?」と遥心に聞こえるぐらいの声で聞いてきた。
「あ、いえ。はい」
いえ、はお兄さんの部分に。はい、は一人での部分に対する返答だが、声で気付いたのだろう、少し驚いた声で踊り子さんが「あれ?女の子?」と訊いてきた。遥心が小さく頭を下げる。
「ふうん、踊り子志望?」
「いやまさかそんな」
とんでもない、と言う若い女の子に、踊り子さんは、くくっ、と喉の奥で小さく笑いながら、
「踊り子なんてなるもんじゃないよ」
と、言う。
加えて、数秒前の小さな笑いを引っ込め、
「人生破綻するよ」
と、言った。ゾッとするほど硬質な声で。
その言葉に遥心が振り向くと、踊り子さんは先程と寸分違わず真剣な眼差しでステージを見ていた。今見ているステージから何かを吸収し、インプットし、学ぼうとしていた。何かを盗めないかと。
ヒリヒリとしたプロの緊張感に急に喉が痛くなり、遥心が唾を飲み込む。
見ていたステージが終わると、風のような早さで踊り子さんはいずこかへ消えていった。
一気に緊張が解け、遥心がずるずるとその場にしゃがみこむ。
客席の電気が点くと、客が席を立ちだす。その間を縫って、遥心はさっき座っていた後方の席を確保した。
「なんか、結構楽しめたな」
客席でお勉強をする踊り子さんに、ナンパ感覚で声をかけてしまったその後。
しばらくはショーを見ていたが、その後は皆同じ構成のステージだったので遥心は帰ることにした。あとは観劇による疲れがピークになったのと、これ以上生殖器を見ると頭がパンクしそうになったこともあって。
外に出るともうすっかり夜だった。大きく伸びをすると、冷房で冷えた身体に真夏の生ぬるい空気が心地いい。昼と夕飯を抜いたが空腹感はない。
初体験の緊張感と、予想を超える性サービスにお腹がいっぱいだった。
地元にはないチェーンのうどん屋を見つけたが食べる気はしなかった。
「帰るかなぁ」
散々迷った道を、遥心が駅に向って歩いていく。途中、見る目の無い客引きが、お兄さんどう?なんて声をかけてくる。
それを無視して、遥心は昼とは違った色彩の街を歩く。次第に、今日自分は初めてストリップを見てきましたという事実がじわじわ身体を包み込んでいった。
なんだか大人になった、大人になってしまった気分だ。
昇ったのは随分古ぼけた、今にも崩れそうな昭和の大人の階段だが。
「詩帆どうしたかな」
そして不意に恋人のことを思い出し、ケータイの電源をオンにする。詩帆からのメールは来ていない。具合どう?とメールをすると、
《寝たら良くなった。そっちは?》
《ずっとDVD見てた》
大人になった日、遥心は恋人に嘘をついた。いやDVDは確かに見た。棚に並んだパッケージだけだが。
しばらくやり取りしたあと、遥心が《ごじあいください》と送ってメールは終わった。
帰りの電車の中でふと思い立って、遥心が近くのストリップ劇場をケータイで検索してみる。ヒットした数は4つ。
「結構あるんだな」
電車で行けばほぼ全て乗り換え一、ニ回程度の距離にある。こんなに近くに、こんなにたくさんあったなんて知らなかった。まさに知られざるといった感じだ。
その事実に沸々と、ワクワクと遥心のオタク心が沸き上がり揺さぶられる。合わせてコンプリート魂も。それは厄介で、けれどオタクと生まれついたら仕方のない反応だった。
家に帰り、ソファにどさりとバッグを置くと、
「あっ、そういえば相坂あいむ」
遥心は詩帆以上に気になっていた名前を思い出す。
パソコンで、相坂あいむ AVで検索すると、相坂あいむの《ののほほ》以外の出演AVやサンプル動画が出てきた。動画のサムネイルを見てみると、凌辱、バイブ、盗撮など物騒なタグばかりが付けられていた。それらをスクロールして、一番普通そうな動画を選び、再生すると、
「うわっ」
大き過ぎる喘ぎ声に、慌ててボリュームを絞る。
激しいピストンに、相坂あいむが顔を歪ませていた。正位置の体位になると、自ら両腕を寄せて揺れる胸を強調している。舞台とは別の顔、いやこっちが本来の顔なのかもしれない。
「女優だなあ」
表現力に長けているからステージにも魅せる力があるのか。更にスクロールしていると、レズ というタグが付けられた動画があったので遥心は迷わず再生する。
「あれ?これ、昔見た…、えっ?」
それは、まだ遥心が中学生の頃。世に出ているレズ系AVがあまりに過剰演出なものばかりでうんざりしていた時に、たまたまサンプル動画で見た《レズっ娘むーぽんは攻められると泣きながら鳴いちゃうの》だった。
たった一分のサンプル動画。その中で色んな女の子達に代わる代わる責められ、啜り泣き、目を潤ませ、声を押し殺し、耳を真っ赤にするむーぽんはたまらなくいやらしかった。たまらなく良かった。
「…貴女でしたか」
モニターの中で鳴きじゃくる相坂あいむに、遥心は感嘆のため息をつく。
髪型もメイクも、さっき劇場で見たものとは違う。さっき見たばかりなのにどんな胸かは覚えてない。だが、むーぽんが顔を押しつけ、声を我慢するのに使っているこのクッションの柄だけは覚えている。あの時見たあの動画、あの女優さんだ。むーぽんだ。
「なんだ、私知ってたんじゃん」
一方的な再会は、彼女を更に大人にさせた。
そして気付く。
「……あれ?そんで、声優さんが好きなの?」
あの選曲を聴いた限り、むーぽんは児玉涼子の大ファンらしい。児玉涼子なんてマニアックかつ知られざる実力派声優の。
どうしよう、と遥心が呟く。
AV女優で、少々マニアックなロッキンパンク声優のファン。
思わずファンになってしまいそうだった。
「すいません。ええと、外出、をしたいんですが」
受付でそう告げると従業員から時間を記入した紙を渡され、
「はい、30分です。帰ってきたらこれを受付に」
「はあ」
システムを理解し、劇場外に出る。
食事でも、と思ったがお腹は空いていない。駅前をうろついてみると、チェーン展開されている新古書店を見つけたので遥心は吸い込まれるように入っていく。
まずDVDコーナーを見る。本は重たくなるかと、代わりにゲームコーナーを見て、攻略本コーナーを眺めていたらあっという間に30分が経った。
知らない町で30分与えられたところで実際には何も出来ない。
仕方なくコンビニでミネラルウォーターだけ買って劇場に戻ると、場内では次の踊り子さんのステージが始まっていた。さっきと同じ構成だが、こちらは見応えがあるので飽きなかった。
ステージの最中に移動するのもなんだなと遥心が入り口付近で立って見ていると、女性客が入ってきた。綺麗なお姉さん風の女性客だ。
暗くて顔はよく見えないが、歳は30を少し過ぎたくらいか、160センチ後半に差し掛かりそうな体躯は、背筋がすっと伸びていた。
踊り子さんのファンなのだろうか、真剣な表情でじっとステージを見ている。お風呂あがりに着るようなタオル地素材のキャミワンピを着ていた。
強過ぎる冷房の中ではあっという間に身体が冷えてしまいそうだ。女性客というもの珍しさと仲間意識から、
「お姉さんも一人で来たの?」
と、遥心が声をかける。
お姉さんは真剣な表情のまま首だけをこちらに回す。その顔には見覚えがあった。
さっきの踊り子さんだった。
記憶が確かなら、遥心が外出中に踊っていたはずの踊り子さんだ。どうでもいいステージの踊り子さんだった。
なぜ演者であるはずの踊り子さんが客席側に、と動揺するが、それ以上に遥心は重大なミスを犯した。
踊り子さんを、ナンパしてしまった。知らなかったとはいえだ。
油が切れた人形のように遥心がステージの方を向き、すいませんと踊り子さんに聞こえるぐらいの声量で謝罪する。
踊り子さんもステージの方に向き直り、少し笑いを含ませた声で「お兄さんも一人で来たの?」と遥心に聞こえるぐらいの声で聞いてきた。
「あ、いえ。はい」
いえ、はお兄さんの部分に。はい、は一人での部分に対する返答だが、声で気付いたのだろう、少し驚いた声で踊り子さんが「あれ?女の子?」と訊いてきた。遥心が小さく頭を下げる。
「ふうん、踊り子志望?」
「いやまさかそんな」
とんでもない、と言う若い女の子に、踊り子さんは、くくっ、と喉の奥で小さく笑いながら、
「踊り子なんてなるもんじゃないよ」
と、言う。
加えて、数秒前の小さな笑いを引っ込め、
「人生破綻するよ」
と、言った。ゾッとするほど硬質な声で。
その言葉に遥心が振り向くと、踊り子さんは先程と寸分違わず真剣な眼差しでステージを見ていた。今見ているステージから何かを吸収し、インプットし、学ぼうとしていた。何かを盗めないかと。
ヒリヒリとしたプロの緊張感に急に喉が痛くなり、遥心が唾を飲み込む。
見ていたステージが終わると、風のような早さで踊り子さんはいずこかへ消えていった。
一気に緊張が解け、遥心がずるずるとその場にしゃがみこむ。
客席の電気が点くと、客が席を立ちだす。その間を縫って、遥心はさっき座っていた後方の席を確保した。
「なんか、結構楽しめたな」
客席でお勉強をする踊り子さんに、ナンパ感覚で声をかけてしまったその後。
しばらくはショーを見ていたが、その後は皆同じ構成のステージだったので遥心は帰ることにした。あとは観劇による疲れがピークになったのと、これ以上生殖器を見ると頭がパンクしそうになったこともあって。
外に出るともうすっかり夜だった。大きく伸びをすると、冷房で冷えた身体に真夏の生ぬるい空気が心地いい。昼と夕飯を抜いたが空腹感はない。
初体験の緊張感と、予想を超える性サービスにお腹がいっぱいだった。
地元にはないチェーンのうどん屋を見つけたが食べる気はしなかった。
「帰るかなぁ」
散々迷った道を、遥心が駅に向って歩いていく。途中、見る目の無い客引きが、お兄さんどう?なんて声をかけてくる。
それを無視して、遥心は昼とは違った色彩の街を歩く。次第に、今日自分は初めてストリップを見てきましたという事実がじわじわ身体を包み込んでいった。
なんだか大人になった、大人になってしまった気分だ。
昇ったのは随分古ぼけた、今にも崩れそうな昭和の大人の階段だが。
「詩帆どうしたかな」
そして不意に恋人のことを思い出し、ケータイの電源をオンにする。詩帆からのメールは来ていない。具合どう?とメールをすると、
《寝たら良くなった。そっちは?》
《ずっとDVD見てた》
大人になった日、遥心は恋人に嘘をついた。いやDVDは確かに見た。棚に並んだパッケージだけだが。
しばらくやり取りしたあと、遥心が《ごじあいください》と送ってメールは終わった。
帰りの電車の中でふと思い立って、遥心が近くのストリップ劇場をケータイで検索してみる。ヒットした数は4つ。
「結構あるんだな」
電車で行けばほぼ全て乗り換え一、ニ回程度の距離にある。こんなに近くに、こんなにたくさんあったなんて知らなかった。まさに知られざるといった感じだ。
その事実に沸々と、ワクワクと遥心のオタク心が沸き上がり揺さぶられる。合わせてコンプリート魂も。それは厄介で、けれどオタクと生まれついたら仕方のない反応だった。
家に帰り、ソファにどさりとバッグを置くと、
「あっ、そういえば相坂あいむ」
遥心は詩帆以上に気になっていた名前を思い出す。
パソコンで、相坂あいむ AVで検索すると、相坂あいむの《ののほほ》以外の出演AVやサンプル動画が出てきた。動画のサムネイルを見てみると、凌辱、バイブ、盗撮など物騒なタグばかりが付けられていた。それらをスクロールして、一番普通そうな動画を選び、再生すると、
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激しいピストンに、相坂あいむが顔を歪ませていた。正位置の体位になると、自ら両腕を寄せて揺れる胸を強調している。舞台とは別の顔、いやこっちが本来の顔なのかもしれない。
「女優だなあ」
表現力に長けているからステージにも魅せる力があるのか。更にスクロールしていると、レズ というタグが付けられた動画があったので遥心は迷わず再生する。
「あれ?これ、昔見た…、えっ?」
それは、まだ遥心が中学生の頃。世に出ているレズ系AVがあまりに過剰演出なものばかりでうんざりしていた時に、たまたまサンプル動画で見た《レズっ娘むーぽんは攻められると泣きながら鳴いちゃうの》だった。
たった一分のサンプル動画。その中で色んな女の子達に代わる代わる責められ、啜り泣き、目を潤ませ、声を押し殺し、耳を真っ赤にするむーぽんはたまらなくいやらしかった。たまらなく良かった。
「…貴女でしたか」
モニターの中で鳴きじゃくる相坂あいむに、遥心は感嘆のため息をつく。
髪型もメイクも、さっき劇場で見たものとは違う。さっき見たばかりなのにどんな胸かは覚えてない。だが、むーぽんが顔を押しつけ、声を我慢するのに使っているこのクッションの柄だけは覚えている。あの時見たあの動画、あの女優さんだ。むーぽんだ。
「なんだ、私知ってたんじゃん」
一方的な再会は、彼女を更に大人にさせた。
そして気付く。
「……あれ?そんで、声優さんが好きなの?」
あの選曲を聴いた限り、むーぽんは児玉涼子の大ファンらしい。児玉涼子なんてマニアックかつ知られざる実力派声優の。
どうしよう、と遥心が呟く。
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