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昭和90年代のストリップ劇場は2010年代アニソンかかりまくり
14、声優オタの声紋判定に掛けた結果がこれです
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「ありがとうございましたっ」
「あ」
4人目の踊り子さんがステージ終わりに出した声に、今の、とシャオちゃんが詩帆の顔を見ながらステージを指差す。
怒られていた側の子の声に似ていた。
茶色い髪が鎖骨に届くくらいの長さで、笑顔が明るくステキな踊り子さんだった。
見た目も選曲もあまりオタクオタクしていない。
ステージはそこそこで、ややルーティン感はあるが表現力があるので気になるほどではない。
詩帆がムムムと記憶を呼び覚ます。
更にアニメでスタッフロールを見る前に、声優が誰か言い当てられる絶対音感も駆使して、先程聞いた声と今の声を照らし合わせる。
客との会話から探れないかと思うが、ゲームについての話などはしない。
客の若ぶった服装をいじったり、エグい写真を取る客をいじったりする程度だ。
「チョット」
シャオちゃんが携帯ゲーム機を手に、詩帆を見る。
携帯ゲーム機をその名の通り携えて列に並ぼうということらしい。
「お早うございます」
「オネガシマス」
自分の順番になると、シャオちゃんは片言度を増し、異国の少女感を出す。
そして撮影ポーズを指示し、カメラに収めると、
「スマセン」
申し訳なさそうにそう言うと、他の客に見えないようにカバンから携帯ゲーム機を出す。
踊り子さんはなになに?という顔でそれを見るが、出してきたものを見てハッとする。
「さっき、すれちがいマシタ?」
小声で訊くシャオちゃんに、踊り子さんが、あっ、という顔をし、
「あ、あーあーっ、イエスイエス!あっ、キミだったのねっ。あれ、カギありがとうっ!」
二人でなんだか訳の分からない会話をする。
シャオちゃんがあげたのはレアアイテムが貰えるダンジョンに入れるカギだった。
対して踊り子さんのはさほどレア度は高くないカギだったのだが、ありがとうと言われシャオちゃんは一瞬間を置いた後、ものすごく嬉しそうな顔をした。
身を捩りながらウエヘァっというぐでんぐでんな笑顔を。
嬉しそうでくすぐったそうな顔。
見ているこっちが吹き出してしまいそうな。
「ん、ぶふっ、何その顔っ」
踊り子さんも思わず吹き出してしまう。
なんちゅう顔をするのと。
ふっくっくっくと笑いを抑えるが、シャオちゃんはウニャアウニャアと尚も嬉しそうな顔で猫のように身を捩り、踊り子さんの笑いを誘う。
そして、
「コレにしておきマスので」
人差し指を顔の前に立て、シャオちゃんがシーっという顔をする。
目をギュッと瞑り、笑う猫くらい歯をニヤッと見せて。
二人だけの秘密ダヨと。
「うん。コレね」
それに、踊り子さんも楽しそうな顔で人差し指を顔の前で立ててみせる。
そんなコミュニケーションを見ながら。
秘密にしておいたのは、吹聴してしまえば少なからずだが個人情報が漏れる可能性があるからだろうと詩帆はわかった。
こんなところにガキんちょのおもちゃを持ち込む客などいないと思っていたのだろうが、うっかり客と通信してしまった。
それ目当ての客が増えると困る。
それはこちらとしてもだ。
携帯ゲーム機は携帯電話、カメラなどと違い場内取り出し禁止アイテムには記載されていない。
だが、グレーゾーンの扱いだろうと詩帆は思っていた。
今時の携帯ゲーム機は当然のようにカメラ機能が付いているし、ピコピコ音ではないが音が出る。
ゲームっ子のシャオちゃんもきちんと音を切り、踊り子さんが出てくるまでの間にしかやらない。
それでも、禁止アイテムになると厄介だった。
しかし。
「ンフフっ」
シャオちゃんの笑顔を見ると、単純に、踊り子さんと二人だけのヒミツが出来て嬉しいみたいだった、
「あ」
4人目の踊り子さんがステージ終わりに出した声に、今の、とシャオちゃんが詩帆の顔を見ながらステージを指差す。
怒られていた側の子の声に似ていた。
茶色い髪が鎖骨に届くくらいの長さで、笑顔が明るくステキな踊り子さんだった。
見た目も選曲もあまりオタクオタクしていない。
ステージはそこそこで、ややルーティン感はあるが表現力があるので気になるほどではない。
詩帆がムムムと記憶を呼び覚ます。
更にアニメでスタッフロールを見る前に、声優が誰か言い当てられる絶対音感も駆使して、先程聞いた声と今の声を照らし合わせる。
客との会話から探れないかと思うが、ゲームについての話などはしない。
客の若ぶった服装をいじったり、エグい写真を取る客をいじったりする程度だ。
「チョット」
シャオちゃんが携帯ゲーム機を手に、詩帆を見る。
携帯ゲーム機をその名の通り携えて列に並ぼうということらしい。
「お早うございます」
「オネガシマス」
自分の順番になると、シャオちゃんは片言度を増し、異国の少女感を出す。
そして撮影ポーズを指示し、カメラに収めると、
「スマセン」
申し訳なさそうにそう言うと、他の客に見えないようにカバンから携帯ゲーム機を出す。
踊り子さんはなになに?という顔でそれを見るが、出してきたものを見てハッとする。
「さっき、すれちがいマシタ?」
小声で訊くシャオちゃんに、踊り子さんが、あっ、という顔をし、
「あ、あーあーっ、イエスイエス!あっ、キミだったのねっ。あれ、カギありがとうっ!」
二人でなんだか訳の分からない会話をする。
シャオちゃんがあげたのはレアアイテムが貰えるダンジョンに入れるカギだった。
対して踊り子さんのはさほどレア度は高くないカギだったのだが、ありがとうと言われシャオちゃんは一瞬間を置いた後、ものすごく嬉しそうな顔をした。
身を捩りながらウエヘァっというぐでんぐでんな笑顔を。
嬉しそうでくすぐったそうな顔。
見ているこっちが吹き出してしまいそうな。
「ん、ぶふっ、何その顔っ」
踊り子さんも思わず吹き出してしまう。
なんちゅう顔をするのと。
ふっくっくっくと笑いを抑えるが、シャオちゃんはウニャアウニャアと尚も嬉しそうな顔で猫のように身を捩り、踊り子さんの笑いを誘う。
そして、
「コレにしておきマスので」
人差し指を顔の前に立て、シャオちゃんがシーっという顔をする。
目をギュッと瞑り、笑う猫くらい歯をニヤッと見せて。
二人だけの秘密ダヨと。
「うん。コレね」
それに、踊り子さんも楽しそうな顔で人差し指を顔の前で立ててみせる。
そんなコミュニケーションを見ながら。
秘密にしておいたのは、吹聴してしまえば少なからずだが個人情報が漏れる可能性があるからだろうと詩帆はわかった。
こんなところにガキんちょのおもちゃを持ち込む客などいないと思っていたのだろうが、うっかり客と通信してしまった。
それ目当ての客が増えると困る。
それはこちらとしてもだ。
携帯ゲーム機は携帯電話、カメラなどと違い場内取り出し禁止アイテムには記載されていない。
だが、グレーゾーンの扱いだろうと詩帆は思っていた。
今時の携帯ゲーム機は当然のようにカメラ機能が付いているし、ピコピコ音ではないが音が出る。
ゲームっ子のシャオちゃんもきちんと音を切り、踊り子さんが出てくるまでの間にしかやらない。
それでも、禁止アイテムになると厄介だった。
しかし。
「ンフフっ」
シャオちゃんの笑顔を見ると、単純に、踊り子さんと二人だけのヒミツが出来て嬉しいみたいだった、
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