LEVELZERO

ジャンマル

文字の大きさ
13 / 74
出会い

再開

しおりを挟む
 少年たちは何とか逃げ出した。そして、謎の男の住処に入り込んでいた――

「で……あんたは?」
「おう。俺は柏樹竜也(かしわぎりゅうや)。わけあって能力者をかくまってる」
「何故そんなことを?」
「言えない」
「そ、そうですか……」

 だが、逆にチャンスでもあった。かくまっている。と、言うことは他にも能力者が集まっているかもしれない。そう考えた少年は、そのことを口にする。

「俺は、能力者を集めたいんだ」
「ほう」
「能力者差別――レベル制度の廃止。それが俺の目的なんだ」
「能力者が自由に生きれる社会を作る――と?」
「ああ。その為には仲間がいるんだ」

 面白い。柏樹はそうつぶやき、自分のかくまっている能力者たちのリストを始裂に渡した。そのリストの中には――確かに。憑の名前があった。

「なあ、あんた!!」
「おう?」
「この弓越憑って――」
「ああ。昨日保護した」
(って事は……あいつらの言ってたことは脅しか……?)

 無いと確信していた再開に、喜んでいたが、すぐさまその暇はないと確信する。

「さて、追手が来たようだ」
「あんたいつもこうして逃げてるのか?」
「ああ。あいつらの能力者狩りの対象になってるんでね」
「あんたも能力者か!?」
「ああ。もちろんだ」

 そして柏樹は、少女の元へ行く。

「名越絵里(なこし えり)だよな?」
「うん。そうだよ」
「人類最初にして最後のレベル8……か」

 レベルは本来は5までしか存在しない。それ故に――名越絵里は、特別な存在だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

婚約者の幼馴染って、つまりは赤の他人でしょう?そんなにその人が大切なら、自分のお金で養えよ。貴方との婚約、破棄してあげるから、他

猿喰 森繁
恋愛
完結した短編まとめました。 大体1万文字以内なので、空いた時間に気楽に読んでもらえると嬉しいです。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

可愛らしい人

はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」 「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」 「それにあいつはひとりで生きていけるから」 女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。 けれど、 「エレナ嬢」 「なんでしょうか?」 「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」  その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。 「……いいえ」  当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。 「よければ僕と一緒に行きませんか?」

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

令嬢失格な私なので

あんど もあ
ファンタジー
貴族の令息令嬢が学ぶ王都学園。 そこのカースト最下位と思われている寮生の中でも、最も令嬢らしからぬディアナ。 しかしその正体は……。

処理中です...