LEVELZERO

ジャンマル

文字の大きさ
41 / 74
LEVELZERO

レベル6

しおりを挟む
「なに……すんだ……」
「あ?」
「何すんだてめえええええええええええええええええええええええええ!!!」
「うるせえ、よ!!」
「つ!?」
「能力研究やってるんだよ、こっちは」
「くそ、どうする……」

 少年はかなわなかった。今の状態が、どうやっても。

「す、すごい……翔!!」
「なんだよ、こんな時に!!」
「今計測したらレベル6に上がってるよ!!」
「な……!?」

 驚いているのは、クロウリーの方だった。レベル5以上。それは今までに観測されたことのない数値だからだ。ごく一部を除いては――
 そして、怒りからレベル6になった始まりの少年は、未知の領域へ踏み込んでいた。未知の数値――それを実現させた少年は、少し安堵していた。

「あんただけは――許さない」
「な、なんだそれはああああ!」
「リ・ベリオン」
「な……!? ぐあああああああああああああ腕がああああああああ」

 遠隔。今まで触れなければ捻じ曲げれなかった彼の能力は、レベル6へと上がり、遠隔で使用できるようになっていた。
 そして少年は――クロウリーを捻じ曲げた。

「お前の存在は俺がゆるさない……!! お前だけは許さない!!」
「く、くそがああああああああ!!」

 ねじ伏せられたクロウリーは遺体も残らずミンチへとなった。
 目の前で見ていた終木神は……何を思っていたのだろうか。

「凄い……これが……レベル……6……」
「すげえよ、隆二……この力すげえよ!!」
「でも、逆に怖い……」
「え……?」
「こ、こないでください!!!」

 終木神は、ただ、逃げ出した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

婚約者の幼馴染って、つまりは赤の他人でしょう?そんなにその人が大切なら、自分のお金で養えよ。貴方との婚約、破棄してあげるから、他

猿喰 森繁
恋愛
完結した短編まとめました。 大体1万文字以内なので、空いた時間に気楽に読んでもらえると嬉しいです。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

可愛らしい人

はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」 「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」 「それにあいつはひとりで生きていけるから」 女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。 けれど、 「エレナ嬢」 「なんでしょうか?」 「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」  その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。 「……いいえ」  当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。 「よければ僕と一緒に行きませんか?」

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

令嬢失格な私なので

あんど もあ
ファンタジー
貴族の令息令嬢が学ぶ王都学園。 そこのカースト最下位と思われている寮生の中でも、最も令嬢らしからぬディアナ。 しかしその正体は……。

処理中です...