昴の輝く空の下で

ジャンマル

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二節/何気ない会話で

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 彼女の話は次第に成績の話から遠ざかっていき。回りくどいけど、本題にいよいよ入った。そしてその本題はどうやらクラスのことについてらしく。

「その、あんたは知ってると思うけど......私さ友達がその......出来なかったのよね」
「あー、うん。その性格じゃなぁ」
「なっ!」

 彼女とは腐れ縁か二年間同じクラスで過ごしているがやはりその二年間で彼女が誰かと話しているところを見たことがない。そしてこのタイミングでこんなことを切り出してきたのにも深い理由があるらしい。

「うちの家庭の事情あんたなら知ってるでしょ?」
「まあ......仮にも大企業のお嬢様だしね」
「でもお前が友達を家に連れてきたりが今まで無かった以上、この1年で友達が出来なきゃ跡は継がせないって......」

 彼女は不思議に感じているようだが友達が居ない。つまりほかの企業なんかと繋がりを持ちに行けないようなものだ。だからこそいまのままだと跡は継がせない、と言ったのだろう。
 自分から校則なんかを強く指摘したりは出来るくせに普段の何気ない会話なんかになると彼女は何故か弱くなってしまうのだ。

「で、どうして欲しいの?」
「その......あんたに友達作るの、協力して欲しくて......」

 3年間クラスが同じ、という事も考えればまあ彼女の相談相手なんて僕くらいになるだろう。だけどまあ、高校生の最後の年の悩みがまさか友達が欲しい、だとは。必死に笑いを堪えて彼女の怒りを買わないようにするが果たして我慢できるだろうか。

「いやぁ、お前すごいわ」
「な、なによ! 女子が頼んでるんだから乗ってくれるのが男ってもんでしょ!?」
「お前の中の男ってどういう位置にいるんだ!?」
「とにかく! こんな頼みができるのはあんたくらいなんだから!」

 普段は大人しい彼女からは想像出来ないような声でそんなことを言うもんだからクラスの他の子もビックリしたらしく、中には俺が怒らせたとかそういう話にも発展しそうになって......

「場所変えようぜ......みんなビビってるし」
「あっ......こめんなさい、私ってば」
「いいよ。それにもう放課後だし残ってる理由もないしな」

 そんなこんなでそんな彼女の悩みに対して僕が色々と口を出すことになったのだが。果たして潔癖すぎる彼女に友達なんて出来るのだろうか。そして僕はこれからどうなってしまうのだろうか......学校近くのカフェにて僕は相談を引き受けることになったのだった。
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