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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由(続)
ジャンヌの箱
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さて、話は私視点に戻ります。ジャンヌの遺産は――結論から言って破壊できませんでした。何しろ、アーサー王の剣でなければ斬れないという。だから半蔵たちと合流してから破壊という形をとる。また、アーサー王の剣に関しては破壊できないため、湖に捨てることになる。そうなった場合でも一応役目は終えたことになる。
「行きましょう、三国さん」
「ああ。次は、ロビンフッドだな」
「はい」
ロビンフッドの遺産は――日本にあるという。また移動か……日本に戻ることになるが。なぜジャンヌの遺産から始めたかというと、まあ、リヴァデに会うためだ……
「私もお供致します」
「別に来なくていいのに……」
「いえいえ、そんなわけにはいきません」
「まあいいけどさ」
私はこいつが嫌いだ。なんていうか……あからさまに好きっていうのは認められない。認めたくない。やっぱり、伊勢谷さんみたいにずっと隠してる方が数倍ましだ。
一度は伊勢谷さんの元から離れたけど、それでも私はやっぱり伊勢谷さんが好きだった。だからこうして今、伊勢谷さんのために行動しているんだ。
「伊勢谷君のこと、聞いたよ……残念だったね」
「……」
「おい、美雨。いくら何でも相手は支部長だぞ」
「なら私だって支部長です」
そうだ……伊勢谷さん亡きあと、支部長に任命されたのは私だ。
「まあ、強気の方が僕は好きだね~」
「訴えますよ、いい加減」
「まあまあ、落ち着いて」
「……」
「気に食わんだろうが今は彼の協力が必要だ。我慢してくれ、美雨」
そうだ……気に入らないけど、今は彼の力がいる。
「行きましょう、三国さん」
「ああ。次は、ロビンフッドだな」
「はい」
ロビンフッドの遺産は――日本にあるという。また移動か……日本に戻ることになるが。なぜジャンヌの遺産から始めたかというと、まあ、リヴァデに会うためだ……
「私もお供致します」
「別に来なくていいのに……」
「いえいえ、そんなわけにはいきません」
「まあいいけどさ」
私はこいつが嫌いだ。なんていうか……あからさまに好きっていうのは認められない。認めたくない。やっぱり、伊勢谷さんみたいにずっと隠してる方が数倍ましだ。
一度は伊勢谷さんの元から離れたけど、それでも私はやっぱり伊勢谷さんが好きだった。だからこうして今、伊勢谷さんのために行動しているんだ。
「伊勢谷君のこと、聞いたよ……残念だったね」
「……」
「おい、美雨。いくら何でも相手は支部長だぞ」
「なら私だって支部長です」
そうだ……伊勢谷さん亡きあと、支部長に任命されたのは私だ。
「まあ、強気の方が僕は好きだね~」
「訴えますよ、いい加減」
「まあまあ、落ち着いて」
「……」
「気に食わんだろうが今は彼の協力が必要だ。我慢してくれ、美雨」
そうだ……気に入らないけど、今は彼の力がいる。
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