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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。(NEXT)
分岐点A
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――分岐点、A突破。――
ここは、失敗することのなかった世界。伊勢谷が、子供たちを。子供たちが、伊勢谷を。それぞれが、それぞれのために。そんな、子供たちの苦悩と葛藤を。これは、『次の世代』の分岐点である――
僕は、子供たちを集めた。スラムに住み着いた、子供たちを。集めて、説明するからだ。この子たちの、これからを。
集まった子供たちは、それぞれが傷を負っていた。多分、さっきみたいなやつらから受けた傷だろう。……ひどいな。恐らく、数年間ずっとそんな感じなのだろう。リーダー(?)と思われる子は体中がボロボロで、見ているだけで辛いほどだった。
「君たち、こんなところでもうこんな窮屈な生活をしなくてもいいんだ」
……言ってみたはいいが、ついて来てくれる人などいるのだろうか。いや、いるはずだ。こんな窮屈で、退屈な世界を、変えられるのなら。喜んでついて来てくれるだろう。この子たちの未来を、守ってあげないとな。
「本当―!?」
そう言って、子供たちはついて来てくれると、言ってくれた。正直、来てくれるかは怪しいところだったけど、わかってくれたみたいだ。
ここにいるみんなが施設に入る。という約束の下、施設開発はスムーズに続いた。スラムよりも楽しい場所で楽しい生活を。本来ならば、スラムなど到底要らない。だが、世界は今、落ちかけていた。
僕が度に出てからすぐの事だ。日本は、食糧難。飢饉に襲われることになる。それが何を意味するのか。それは、至って簡単だ。強いものが生き残り、弱いものは死んでいく。弱肉強食の世界。それが今、日本で起きようと居ていた。それに感づいた人たちは、ひたすらに今食料を確保しているだろう。
施設は、食料を提供できるだろうか。いや、なんとしても提供してもらわないと。いずれ、人口が増えすぎたときに、食糧難は起こるだろうといわれていた。一見、下降気味と思われていた人口の低下は、一時的なものだった。急に来たのだ。人口の一気に増える、ビックバンが――
そう言った事象も相まって、僕の活動にも熱が入る。全国で、協力者と子供たちを探し出す。それだけを胸に、僕は旅をつづけた――
―2月13日―
どれだけたったっけ? 小さいころからスラム街で暮らしていた僕が、こんな、施設で暮らし始めて。ここは、あの時とは違う。生活に困ることのない、そんな不自由のない生活が約束されていた。そこで暮らす僕たちは、ただ一つ。たった一つの同じ、目標を掲げ、毎日を過ごしていた。
小さいころ、命を救ってくれた彼のように。そんな目標を掲げて集まった数人の勇者みならい。まだ、経験不足だけど、人を助ける仕事と、もう一つ。大きな目標のために――
「圭ー! ご飯だよー!」
目が覚めたとき、居たのは、カエデだった。志筑カエデ。この施設、「next」の中でも多分一番不器用で、自分を出せていないと思う。言ってしまえば、引っ込み思案。そんな子だ。
「分かってるよ。今行く」
僕は、花園圭。この、家のない子供たちや、貧しい子供たちを援助するために設立された施設、「next」の一人だ。正確には、nextは施設の名前ではなくて、僕たち、「伊勢谷さんを探すための組織」の名前だ。この施設の開設者である、伊勢谷さんは、全国を回り、貧しい子供たちを引き取って施設に居れる活動をしながら、勇者として、軍事に介入したりを繰り返していた末、行方をくらませたという。そんな伊勢谷さんを探すための組織が、僕たち「next」だ。
メンバーは、僕と、カエデ。後、何人かいるけど、それはまあ、おいおい。
「今日はね? オムライスだって」
「えー、また卵料理かよ……」
卵料理が増えているのも仕方ない。ここ最近、野菜がろくに収穫できないのだ。いうなれば……飢饉……? とでも言うべきなのかな。野菜が足りなくなり、肉や卵。そんな生活が数年続いている。米は何とかなっているらしいが、野菜を使えない以上、飲食店の経営もきつくなり、店を畳む人も少なくはなかった。
「野菜、また食べれるようになればいいね」
「そうだね。卵ばっかはアレルギー起こしかけそうだ……」
野菜が食べれなくなって4年。人の体は、当然健康的とは言えない。その為、ここ数年は体調を崩す人が急増している。「ビタミン」不足が多発している。
理由はわからないが、この飢饉は、伊勢谷さんがいなくなってから起きていると語っている人もいた。でも、それは単なる偶然だろう。故意に、野菜が取れなく出来るなんてそんな超人じみた事出来るような人じゃない。
「伊勢谷さん、まだ見つからないんだよね……」
この組織も活動を始めて2年。この組織の結成の理由は、一つだった。5年前、この施設が出来てから1年だったが、そこに訪れた人物、フランと名乗った人物が、伊勢谷さんを探していると、この施設を訪れた。彼女は、行方不明になったのを仲間との会話で知ったらしい。でも、フランというのは偽名だろう。何となく、そんな気がする。
まあ、何はともあれ、これがきっかけでこの組織は結成された。伊勢谷さんの捜索もしているが、伊勢谷さんのしていた軍事……まではいかないが、人を助ける活動も、貧しい人たちを援助する活動も続いている。
この組織がいつまで続くかわからないけど……伊勢谷さんを探したいという結束だけは確かだ。早めに、会えるといいんだけどな……
ここは、失敗することのなかった世界。伊勢谷が、子供たちを。子供たちが、伊勢谷を。それぞれが、それぞれのために。そんな、子供たちの苦悩と葛藤を。これは、『次の世代』の分岐点である――
僕は、子供たちを集めた。スラムに住み着いた、子供たちを。集めて、説明するからだ。この子たちの、これからを。
集まった子供たちは、それぞれが傷を負っていた。多分、さっきみたいなやつらから受けた傷だろう。……ひどいな。恐らく、数年間ずっとそんな感じなのだろう。リーダー(?)と思われる子は体中がボロボロで、見ているだけで辛いほどだった。
「君たち、こんなところでもうこんな窮屈な生活をしなくてもいいんだ」
……言ってみたはいいが、ついて来てくれる人などいるのだろうか。いや、いるはずだ。こんな窮屈で、退屈な世界を、変えられるのなら。喜んでついて来てくれるだろう。この子たちの未来を、守ってあげないとな。
「本当―!?」
そう言って、子供たちはついて来てくれると、言ってくれた。正直、来てくれるかは怪しいところだったけど、わかってくれたみたいだ。
ここにいるみんなが施設に入る。という約束の下、施設開発はスムーズに続いた。スラムよりも楽しい場所で楽しい生活を。本来ならば、スラムなど到底要らない。だが、世界は今、落ちかけていた。
僕が度に出てからすぐの事だ。日本は、食糧難。飢饉に襲われることになる。それが何を意味するのか。それは、至って簡単だ。強いものが生き残り、弱いものは死んでいく。弱肉強食の世界。それが今、日本で起きようと居ていた。それに感づいた人たちは、ひたすらに今食料を確保しているだろう。
施設は、食料を提供できるだろうか。いや、なんとしても提供してもらわないと。いずれ、人口が増えすぎたときに、食糧難は起こるだろうといわれていた。一見、下降気味と思われていた人口の低下は、一時的なものだった。急に来たのだ。人口の一気に増える、ビックバンが――
そう言った事象も相まって、僕の活動にも熱が入る。全国で、協力者と子供たちを探し出す。それだけを胸に、僕は旅をつづけた――
―2月13日―
どれだけたったっけ? 小さいころからスラム街で暮らしていた僕が、こんな、施設で暮らし始めて。ここは、あの時とは違う。生活に困ることのない、そんな不自由のない生活が約束されていた。そこで暮らす僕たちは、ただ一つ。たった一つの同じ、目標を掲げ、毎日を過ごしていた。
小さいころ、命を救ってくれた彼のように。そんな目標を掲げて集まった数人の勇者みならい。まだ、経験不足だけど、人を助ける仕事と、もう一つ。大きな目標のために――
「圭ー! ご飯だよー!」
目が覚めたとき、居たのは、カエデだった。志筑カエデ。この施設、「next」の中でも多分一番不器用で、自分を出せていないと思う。言ってしまえば、引っ込み思案。そんな子だ。
「分かってるよ。今行く」
僕は、花園圭。この、家のない子供たちや、貧しい子供たちを援助するために設立された施設、「next」の一人だ。正確には、nextは施設の名前ではなくて、僕たち、「伊勢谷さんを探すための組織」の名前だ。この施設の開設者である、伊勢谷さんは、全国を回り、貧しい子供たちを引き取って施設に居れる活動をしながら、勇者として、軍事に介入したりを繰り返していた末、行方をくらませたという。そんな伊勢谷さんを探すための組織が、僕たち「next」だ。
メンバーは、僕と、カエデ。後、何人かいるけど、それはまあ、おいおい。
「今日はね? オムライスだって」
「えー、また卵料理かよ……」
卵料理が増えているのも仕方ない。ここ最近、野菜がろくに収穫できないのだ。いうなれば……飢饉……? とでも言うべきなのかな。野菜が足りなくなり、肉や卵。そんな生活が数年続いている。米は何とかなっているらしいが、野菜を使えない以上、飲食店の経営もきつくなり、店を畳む人も少なくはなかった。
「野菜、また食べれるようになればいいね」
「そうだね。卵ばっかはアレルギー起こしかけそうだ……」
野菜が食べれなくなって4年。人の体は、当然健康的とは言えない。その為、ここ数年は体調を崩す人が急増している。「ビタミン」不足が多発している。
理由はわからないが、この飢饉は、伊勢谷さんがいなくなってから起きていると語っている人もいた。でも、それは単なる偶然だろう。故意に、野菜が取れなく出来るなんてそんな超人じみた事出来るような人じゃない。
「伊勢谷さん、まだ見つからないんだよね……」
この組織も活動を始めて2年。この組織の結成の理由は、一つだった。5年前、この施設が出来てから1年だったが、そこに訪れた人物、フランと名乗った人物が、伊勢谷さんを探していると、この施設を訪れた。彼女は、行方不明になったのを仲間との会話で知ったらしい。でも、フランというのは偽名だろう。何となく、そんな気がする。
まあ、何はともあれ、これがきっかけでこの組織は結成された。伊勢谷さんの捜索もしているが、伊勢谷さんのしていた軍事……まではいかないが、人を助ける活動も、貧しい人たちを援助する活動も続いている。
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