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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。(LEVELZERO)
対峙
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「でやあああああああああ!!」
乗り込んだ無能力の少年は、喧嘩が得意だった。日々のいじめ、ストレスから。自分に対する怒りから、トレーニングを忘れなかった。LEVELZEROなりに頑張っていた。そして、たった今、その努力が報われていた。
「せええええええい!」
腹を殴り、顔を殴り、後は能力者に任せる――連携は完璧だった。それどころか、むしろ向かってくる敵は想定の半分以上少なかった。
ことがうまくいきすぎて不安になることもあったが、今の彼にそんなことは関係なかった。今の彼に必要なのは統率力。能力者たちの司令塔として、活躍することだった。
「よお」
「つ……!!」
少年の前に現れた始まりの少年。
彼の目的を潰し、彼に希望を与えた始まりの少年。そして、それを終わらせるのは始まりの少年に野望を与え、そして裏切らせた終りの少年。
二人は今――対峙していた。伝えなくてもわかる気がした。お互いの理由が。
「……せえええええい!!」
「なっ!?」
少年が放ったのは――
乗り込んだ無能力の少年は、喧嘩が得意だった。日々のいじめ、ストレスから。自分に対する怒りから、トレーニングを忘れなかった。LEVELZEROなりに頑張っていた。そして、たった今、その努力が報われていた。
「せええええええい!」
腹を殴り、顔を殴り、後は能力者に任せる――連携は完璧だった。それどころか、むしろ向かってくる敵は想定の半分以上少なかった。
ことがうまくいきすぎて不安になることもあったが、今の彼にそんなことは関係なかった。今の彼に必要なのは統率力。能力者たちの司令塔として、活躍することだった。
「よお」
「つ……!!」
少年の前に現れた始まりの少年。
彼の目的を潰し、彼に希望を与えた始まりの少年。そして、それを終わらせるのは始まりの少年に野望を与え、そして裏切らせた終りの少年。
二人は今――対峙していた。伝えなくてもわかる気がした。お互いの理由が。
「……せえええええい!!」
「なっ!?」
少年が放ったのは――
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