引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。メモリーズ

ジャンマル

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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。(LEVELZERO)

不安要素2

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「落ち着かないか? 隆二」
「そりゃあ……」
「そうか。でもな、覚えとけ。人間感情的になるほど単調になるって」
「……それは、翔もだよ」
「そうだな。……そうだよなあ」
「?」
「いやさあ、憑、もういないんだって――」
「……それは、残念でしたね……」
「ああ。全くだよ。清々したよ。逆に」
「え?」

 少年は、安否がわからず不安だったが、わかったことで少しだけ不安が吹っ切れた。そして、目的を与えてくれたことに感謝すら覚えてた。そのことを、始裂は終木神に伝えた。そして――

「そうですか……」
「ああ。むしろ感謝されるべきは終えなのかもしれないけどな」
「え?」
「あいつの部屋からこいつが出てきた」
「これ――」
「憑からの手紙だ」
「……」

 遺書。それに等しいその手紙は、悲しみをたたえていた。しかし――同時に、少年の心に火をつけた。たった一度でも、会ったことのある人間を殺された怒りに。レビスト財団への怒りを。そしてその怒りをぶつけるときは、まだだと荘園は悟っていた。

「……復讐に身を任せるのだけはやめてくださいね」
「ああ。大丈夫だ。何とかなるって」
「ほんとですか……?」
「ああ」
「約束してください。何があっても死なないって」
「ああ。約束する」

 ――少年はわかっていた。どちらか一方のグループは確実に潰されると。クラスの能力わけの時、始裂側にパワーバランスを集中させていた。つまり――終木神サイドに戦力はないといっても過言ではない。それほど、バランスが取れていなかった。それほど、能力が不安定だった。
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