引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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引きされ

日本で

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ー数年後ー

 私は、木山春斗さんに拾われました、
 そしてーー今、その仲間であったケビンのケビンさんがこうして融資育成協会にう呼んでくれたことを感謝しています。今は亡きあの人、それでも、求めていた理想は素敵だったから。だから、協力したい。

「あの子……こんな時間にハローワーク? しかも、の様子じゃ見つからなかったのねえ。ご愁傷様ーー」

 確かに、私は感じた。ハローワークから出てきた彼に、青ん日音似た雰囲気を。だからーー

「あなた、仕事を探していませんか?」
「え、まあ、はい」
「もしよければ、うちに来ませんか」

「え、雇ってくれるんですか!?」
「もちろん! うちは誰でも雇え、誰でも救え! がモットーですから!」

 そういって、彼を雇った。

「皮肉なものだなあ、ハルト……てめえの息子は、お前が選ばなくても同じ道をたどっていたようだよ……じゃあ、俺はあいつらを待ってることにするよーー約束の地、フランスでな」

 伊勢谷慎二。勇者とは程遠い彼が、その日、父と同じ道を辿ろうとしていたーーこまった人を救う何でも屋。世界を救おうとしたあいつみてえなやつを生み出そうとしている、この融資区政協会で。

ー数日後ー

「お姉ちゃん、これ」
「ケビンさん?」

『わりいな、美雨ちゃん。俺は旅たつよ。あいつの目指していたフランスに』

「ですか……まあ、日本は任せちゃってください! 何しろ、私がいるんですから!!」


 勇者となった少年の未来はーー約束されていた。

 あいつがいなくなって数年間。俺はブラックボックス、パンドラを求めて探し続けた。しかしーー一向に手立てはなかった。それはおろか、任務が募るばかりで、とても箱を探せる状態なんて言えなかった。それほどにまでーー追い込まれていた。

「今日は麻薬密輸の取り締まりか……」

 依頼される仕事はどれも危険なものばかり。それはそうだ。redfoxだって死にたくはあない。
 まあ、あいつは喜んで引き受けただろうな……そういうやつだしな。

「こちらです」

 フランスで用意された特務室。融資育成協会の拠点。フランス支部に、俺吐いた。
 どうにかしてあいつともう一度仕事がしたいから。だからーーもう少しの辛抱だ。もう少しで、箱は見つかるはずなんだ。ここのどこかにーーフランスのどこかにあるはずなんだ。

「おう、じゃあ、あとはよろしくな、半蔵」
「はいでござる」

 フランスで偶然出会った忍者、半蔵。だが、こいつは決定的な何かにかける。
 それでも、箱を探すにはこいつに頼むしかないんだ。俺は俺で仕事があるしな。

「し、支部長!!」

 あわててフランスの見習いがやってくる。

「あ? なんだ」
「そ、それがーー」

 耳を疑った。誰もが思っただろう。あいつは、死んでいるはずだと。だがーーっそうではなかった、
 ……らしい。

 俺の耳に入ってきたあいつがここにいるという情報。果たして真意はどうなのか……とまあ、それは置いといて、あいつがなぜ生きてるのかも気になるな。確かにあの時心臓から打ち抜かれて搬送先の病院でも死亡が確認されているはずだが。

「何はともあれ……よかった……」

 あいつが生きてるなら、それはもう朗報だ。……だが、箱は必ず探し出す。俺の願いのために。あいつにすら譲れない願いが俺にだってあるからな。

「支部長、依頼です」

 そう言われ耳に入ってきた依頼は――

「木山ハルトの……暗殺……?」
「は、はい……」
「……この依頼、日本支部に回せ。そっちのが好都合だ」
「し、しかし!!」
「こんくらいで戸惑うようならあいつらもそれまでだ!!!」

 日本支部――このケリは親子でつけるべきだ。……本当は死んでいるべき人間なのだから――


「父さん! なんでだよ!!」
「殺せ……そうしてくれ……」
「くそっ、なんでだよ……」
「引けないか、そのトリガーは――」

 のしかかる体重。重なる手の甲と手の平。その指は――確かにトリガーに、父さんの心臓のある位置に向いていた。

 バン。

 鳴り響く銃声、煙臭い火薬のにおい。そして――鉄の苦いにおい。

「嘘だろ……」
「……ごめんなさい、こういう任務だったの……」
「は……? なんだよそれ……」
「こうするしか!! 彼を救えなかったんです……」
「なに……言ってんだよ……?」

 その後、僕は今回の経緯を知った。そして、胸糞悪かった。なぜ、こっちに仕事を回したのか。なぜ僕に親殺しをさせようとしたのかを。
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