引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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引きされ

忍者の野望

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「なんで……なんでですか!! ケビン!!」
「なあに、簡単な話だ。これでお前も戦場にでて戦うことを強いられたってわけだ」
 
 ケビンはそう告げた。しかし、その顔にはどこか苛立ちがあったのを覚えている。
 その顔が真の顔ならーー
 いや、考えるのはやめだ。考えただけ無駄だ。
「雷切流弾!!」
「ほお、さしては七瀬から教わった。だな?」
「そんなのどうでもいい!!」
「そうだな。お前はここで死ぬんだもんなあ!!」
 交わる銃弾は’何を隠すのか。何を知っているのか。
 ぶつかり合い、つぶしあい、朽ちていく。そんな彼らに残された唯一の居場所ーー戦場。戦場で生きることを決めたケビンたちに強いものはないだろう。

「七瀬さんーー参ります!」
「ちったあまともになったじゃねえか!!」

 火花を散らす銃口と、すべてを断ち切る魔法の刃。
 その勝負は圧倒的と思われたが。違った、七瀬の強い意志が、精神が。ソウルが。銃弾にこもっていく。

「エナジー解放!」

 そういって飛び出したのは見えない銃弾。そうーー思いだ。

「つ……!」

 三国エルザは、避けれなかった。彼女の、意志を受け入れた。彼女の強さを受け入れた。そしてーーケビンに歯向かうことを決意した。

 「美雨殿、行くでござろう!」
「何年ぶりかしらねぇ!手合わせは!」

 目の前で行われている高速戦闘。目が追いつかない。目のやり場がない。

「はぁ!! せやぁ!」

 美雨さんの正拳突き。しかし、それを軽くかわす。

「手を抜くのは無しですぞ!」
「分かってるわよ!!」

 殴り合い。泥くさい殴り合い。
 目の前で行われているそれはまさにそれだ。

「裏正拳!」
「むっ、分身の術!」

 分身をクッション代わりに衝撃を抑える。

「忍法! 伊賀島・火炎車!」

 火炎を帯びた手裏剣が飛ぶ。

「風正拳!」

 突風を即座に発生させたそれは、パンチの連打が高速に達したから出来るのだろう。

「やるわね、半蔵くん」
「そちらこそ」
「でも、何故そこまでしてケビンにこだわるの?」
「拙者とあの方の夢は共感した。それだけでござろう!」
「何故日本人のあなたがっ!!」
「日本人は忍の存在を忘れ、拙者にひどい目を追わせてきた! その業を受ける時なのでござる!」

 言い合い。言葉の言い合い。拳と拳の語り合い。もう、何がなんだか分からないくらいに、おかしくて、おかしくて。
 それでも、守るべきもののために戦う彼女達はーー誰よりもかっこよかった。

「拙者とても人間! 自分の欲望のためなら犬になるのも構わない覚悟でござる!!」
「そんな理想間違ってる!!」

 美雨さんはだいぶ苦戦している様子だ。これでは、はたしてどちらが正義わからない。
 自分の理想のためにプライドを捨てた男が勝つのか。愛するものを失った今でも戦い続けるものが勝つのか。僕はそれを見極めたい。

「裏正拳!!」
「変わり身の術!」
「忍者が犬になるのはわかる! でも、ケビンの間違った理想のために犬になるのは間違ってる!!」
「彼が拙者をコマとして認めてくれた! それだけでも従う価値を見極めたでござろう!」

 お互いの言い分は、多分正しい。それでも、手を引かない。

「じゃあ、なんでハルトさんは死んだの!?」
「それは彼がーーパンドラの所有者だっただけのこと!!」

 ケビンがか介入する。

「まて、半蔵。今のはどういうことだ?」
「報告が遅れておりました……彼が箱の所有者だった事実はたしかでございます」
「……何故、早く言わなかった」
「それはーーこうするため!!」

 クナイが無慈悲に胸元に突き刺さる。あれじゃ、多分ーー

「なんてなあ! 箱はすでにこちらの手のもとにある! お前らが協力して日本支部を外部からサポートしていたのはハイネから筒抜けなんだよお!」
「つ……!?」
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