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伊勢谷慎二/miu√
合流
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「伊勢谷さん」
「おう。圭、来たか」
「ええ。ヘレンの最後に言ってた言葉を伝えます」
「ああ」
言うがままに圭はヘレンの残した言葉を話し始める。
その内容は衝撃的かつ、ショッキングだった。
「箱はまた再生する――能力者が死ぬとこの世界に種となり実、と」
「そこまでは終木神に聞いたな……」
「そして、この世界の謎は、ジャンヌダルクにある、と」
「この世界の……謎?」
「ええ」
これはやらなければと思った。ジャンヌダルクの解明を。彼女の過去に何があったのかと。だがまずはやらなきゃいけにないことがある。
「謎が明らかになればこのゆがみも消える……そうだな?」
「ええ」
「ならリターンフューチャーのパワーアップが先決だ」
「出来るんですか!?」
「理論上は、な」
能力の重ね掛けは理論上は出来る。それは終木神も言っていた。だから試してみないとわからない。だから試す。だからやってみる。それが――世界のルールを探し出すための一歩だ。
だけど問題点もあった。箱のありか――それが必要だ。いけるだろうか。箱の場所まで。
「ヘレンの話によると日本で復活しているみたいです」
「……この地でか」
「ええ。能力者の一番思いれのある場所で箱が再び現れる――と」
「なるほどな……」
うまくできてるなあ、このシステム。感心する。だけどそんな場合じゃないこともわかっている。今は――箱を探し能力をパワーアップさせるのが先決だ。
……ヘレン。能力を使わせてもらうぞ。お前の、世界統合政治能力。リターンフューチャーを。
そして俺たちは箱を探し始める。
「圭、そっちはどうだ」
『進歩無しです』
「そうか……」
箱探しは難航していた。なんせヘレンの思いれの場所は多すぎて。難を極めるぞ、これは……
「どうする、圭」
『……行きましょう』
「どこへ?」
『ジャンヌを良く知る人の元へ――』
そいつは不老不死だった。そいつはなんでも知っていた。そいつは――すべての黒幕だった。
「おう。圭、来たか」
「ええ。ヘレンの最後に言ってた言葉を伝えます」
「ああ」
言うがままに圭はヘレンの残した言葉を話し始める。
その内容は衝撃的かつ、ショッキングだった。
「箱はまた再生する――能力者が死ぬとこの世界に種となり実、と」
「そこまでは終木神に聞いたな……」
「そして、この世界の謎は、ジャンヌダルクにある、と」
「この世界の……謎?」
「ええ」
これはやらなければと思った。ジャンヌダルクの解明を。彼女の過去に何があったのかと。だがまずはやらなきゃいけにないことがある。
「謎が明らかになればこのゆがみも消える……そうだな?」
「ええ」
「ならリターンフューチャーのパワーアップが先決だ」
「出来るんですか!?」
「理論上は、な」
能力の重ね掛けは理論上は出来る。それは終木神も言っていた。だから試してみないとわからない。だから試す。だからやってみる。それが――世界のルールを探し出すための一歩だ。
だけど問題点もあった。箱のありか――それが必要だ。いけるだろうか。箱の場所まで。
「ヘレンの話によると日本で復活しているみたいです」
「……この地でか」
「ええ。能力者の一番思いれのある場所で箱が再び現れる――と」
「なるほどな……」
うまくできてるなあ、このシステム。感心する。だけどそんな場合じゃないこともわかっている。今は――箱を探し能力をパワーアップさせるのが先決だ。
……ヘレン。能力を使わせてもらうぞ。お前の、世界統合政治能力。リターンフューチャーを。
そして俺たちは箱を探し始める。
「圭、そっちはどうだ」
『進歩無しです』
「そうか……」
箱探しは難航していた。なんせヘレンの思いれの場所は多すぎて。難を極めるぞ、これは……
「どうする、圭」
『……行きましょう』
「どこへ?」
『ジャンヌを良く知る人の元へ――』
そいつは不老不死だった。そいつはなんでも知っていた。そいつは――すべての黒幕だった。
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