引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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LEVELZERO

二人の絆

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「レビスト財団ってどんなとこなんだ?」
「ええ。まだ知らないんでしたね」

 少年は説明した。これから戦う相手がどんなものなのか、を。これから戦う敵の脅威を。

「レビスト財団は能力研究の最先端を行く財団なんです」
「へえ……でも、なんだってそんなとこが」
「そこなんですよねえ。僕も引っかかってるんです」
「んー。まあ、お前の前に居た場所みてえな場所ではないんだよな?」
「ええ。むしろ低レベルの能力者を集めているみたいなんです」
「なんだって……?」

 少年の中に何かが芽生えていた。低レベルの能力者が集まるのなら憑がいるのではないか、と。そして、もう一人の少女。彼女は真っ先に排除されるかもしれないという敗北感にも襲われていた。
 しかし、彼は諦めなかった。まだ助かると信じ切っているから。まだ、彼女は生きていると信じているから。

「憑もいるかもしれねえな……」
「はい。だからこそ重要なんです。僕にとっても――あなたにとっても」
「お前にとっても?」
「はい。僕だって低レベルですよ? まあ、特殊なんですが……」
「んー。そうだな」

 確かにそうだ。と、つぶやいた後少年は背中を見せた。それは、背中を任せるという意味なのか。背中を預けてくれという意味なのか。終りの少年にはわからなかった。

「ど、どういう意味です?」
「背中は任せた! に決まってんだろ!」
「で、ですよね……」

 少年が怒っているのは、恐らく別の事だろう。

「低レベルだからってビビんな。俺だってお前なら背中預けてもいいって考えてんだよ」
「……はい」

 二人の絆は、少しずつ、縮まっていた。
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