引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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LEVELZEROafterSTORY~Venus Tune~

狂いピエロ

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 今目の前には、私を作った、私を生んだ生みの親がいる。そして、その親に対して私達は刃を向ける。殺そう。殺したい。殺意の下に動く。私はナイフを、千佳は槍を。そして、それでも芽衣は目覚めない。あんな状態なんだ。……ホルマリン漬けと変わらない。生きていても死んでいるみたいなものだ。それに、予備の体が合ったとしても、あれじゃあ死んだことにはならないんだろう。意識だけが生きている。電脳世界へ入り込んだように。多分、その脳のデータだけを参考に、また魔法少女を作るつもりなのだろう。
「あーあ。お前ら派手にやってくれたよなあ……で、どうしてくれる?」
 今までのあざ笑っていた目が豹変する。その目はもう、獲物を狩る百獣の王……と言ってもいいほどの物だった。
 狩る準備段階。それを通り越して、準備完了……という目つきだった。
「さあさあ、不良品の排除を始める……からなああああ!!!!」
 そう言って開戦ののろしが上がった。相手は――素手。だが、明らかに人間の手刀の威力ではなかった。

 肉体強化――自分の体を強化し、その部分だけに力を与えるもの。あれは魔法での強化ではない。明らかに、科学による強化だ。
 そうまでして、そうまでして理想の世界を作りたいのか、お前は。
「どうしたあ? 魔法使えないのかあ?www」
 言われてみて気付いたが――使えない。あれ、何故だ。なぜ、使えない!
 魂は回収したはずだぞ!? まさか――
「あーあ。ばれたか―。だよなー。使えないもんなwwww」
 どういうことだ……? 一体、どうなっている……? 魂は確かに反応していた。ならば、一体……
 そんな困った私の表情を見て、また御蔭の顔があざ笑う顔に変わった。
「その魂の反応は全部私から出てるんだよ」
 そう言った。おかしい。人間一人の持てる魂は一つのはずだ。それを、何故……
「改造してんだから不思議じゃねえだろうが。理解しろよ、そ・の・無・能・な・頭・で ねえええー!wwww」
 駄目だ、こいつ、完全に狂っている……

 こいつを、倒せるのだろうか。魂が、魔法が使えない――正真正銘私たちは、ただの少女として戦わなければいけない。
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