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LEVELZEROafterSTORY~Venus Tune~
トカゲ
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腕へ加える一撃。腕力を乗せ、微量ながら魔力も乗せる。討伐対象は、蛇の腕。馬足も危ないが、蛇腕を潰すのが最優先だろう。
私はその場でジャンプする。もちろん、特に意味はない。いや、あるとすれば御蔭は蛇腕を振り下ろすときにタイミングをずらせるくらいか。
「ちょこまかと――うぜぇ!」
振り下ろす前にジャンプする。
振り下ろされた腕に連なるように、地面が縦に揺れる――
これだ! これを利用すれば、高く飛べる! 後は、タイミングだけだ――
「当たらねえからって調子に乗んなよ、ゴミがあああああああ!!」
二度目――
まだ、まだだ。
振り下ろされた腕は、再び振り上げられる。叩く度に威力が上がる。ならば、好きなタイミングでジャンプしておけば、より高く飛べるということだ。
私の身長から、蛇腕までは約40cm。――ギリギリ、ジャンプできる範囲だ。だが、私の腕の力だけではあれは切れないだろう。だからこそ、落下するときにかかる圧力も欲しかったんだ。
「終りとは思ってねおなああ!!!!」
三度目――
ここだ!
「いいや、終わるのよ!」
逃げながら、腕が振り下ろされるタイミングを見る。もちろん、考え無しには逃げていない。切りやすい場所を探しながら逃げる。
「何言ってんだよ!!!!」
来た。
蛇の腕は、重力に負けじと、見ているだけでもわかるくらいに重圧をかけて振り下ろされる。あれをまともに食らえば即死だろう。だが、タイミングを少しずらしジャンプする――すると、ちょうど地面についたタイミングで私は押し上げられる。それを、利用してやるんだ。
「あ? ジャンプ……? なっ、てめえ、やりやがったな!」
「どんな強敵でも、攻略法は絶対にある! そしてこれが、それを倒す攻略法!!」
飛んでいた私の体は、地面へと落下していく。
狙い通りだ。縦へ押し込まれた地面は、落下のタイミングで押し戻ってきた。これは、丁度押し上げるタイミングに地面につくことで、さらに高く飛ぶ――お言うものだ。跳び箱でも、こんな感じで高く飛んだはずだ。
ジャンプした私は、腕に力をこめ、武器であるナイフを叩きつけるように構える。そして、そのまま重力で落下する。人の体重なら、それなりにスピードが出る。
「ぐっ!」
御蔭は腕を引っ込めようとするが、攻撃と同じように、腕が長い分、神経までに伝わるのが遅い。私の落下スピードが勝った。
「お前、勝ったとか思ってんのか? はは、笑わせてくれんじゃねえか」
「えっ……?」
まだ、まだそんなことを言えるだけの余裕がどこにある!
しかし、うかつだった。私は、ずっと蛇の腕だと思っていた。でも、そうではなかった――
「あれは――トカゲ!?」
「今更気づいてもおせえよ!」
トカゲのしっぽ。それは、ある程度なら再生する。つまり――
「ここで切っても再生される!?」
「そうだよぉ! それに、再生後のがより皮膚が強固になる!」
皮膚が強固になるのは、恐らくビーストの特性だろう。……どうする? 勝ち目が、またなくなった――
私はその場でジャンプする。もちろん、特に意味はない。いや、あるとすれば御蔭は蛇腕を振り下ろすときにタイミングをずらせるくらいか。
「ちょこまかと――うぜぇ!」
振り下ろす前にジャンプする。
振り下ろされた腕に連なるように、地面が縦に揺れる――
これだ! これを利用すれば、高く飛べる! 後は、タイミングだけだ――
「当たらねえからって調子に乗んなよ、ゴミがあああああああ!!」
二度目――
まだ、まだだ。
振り下ろされた腕は、再び振り上げられる。叩く度に威力が上がる。ならば、好きなタイミングでジャンプしておけば、より高く飛べるということだ。
私の身長から、蛇腕までは約40cm。――ギリギリ、ジャンプできる範囲だ。だが、私の腕の力だけではあれは切れないだろう。だからこそ、落下するときにかかる圧力も欲しかったんだ。
「終りとは思ってねおなああ!!!!」
三度目――
ここだ!
「いいや、終わるのよ!」
逃げながら、腕が振り下ろされるタイミングを見る。もちろん、考え無しには逃げていない。切りやすい場所を探しながら逃げる。
「何言ってんだよ!!!!」
来た。
蛇の腕は、重力に負けじと、見ているだけでもわかるくらいに重圧をかけて振り下ろされる。あれをまともに食らえば即死だろう。だが、タイミングを少しずらしジャンプする――すると、ちょうど地面についたタイミングで私は押し上げられる。それを、利用してやるんだ。
「あ? ジャンプ……? なっ、てめえ、やりやがったな!」
「どんな強敵でも、攻略法は絶対にある! そしてこれが、それを倒す攻略法!!」
飛んでいた私の体は、地面へと落下していく。
狙い通りだ。縦へ押し込まれた地面は、落下のタイミングで押し戻ってきた。これは、丁度押し上げるタイミングに地面につくことで、さらに高く飛ぶ――お言うものだ。跳び箱でも、こんな感じで高く飛んだはずだ。
ジャンプした私は、腕に力をこめ、武器であるナイフを叩きつけるように構える。そして、そのまま重力で落下する。人の体重なら、それなりにスピードが出る。
「ぐっ!」
御蔭は腕を引っ込めようとするが、攻撃と同じように、腕が長い分、神経までに伝わるのが遅い。私の落下スピードが勝った。
「お前、勝ったとか思ってんのか? はは、笑わせてくれんじゃねえか」
「えっ……?」
まだ、まだそんなことを言えるだけの余裕がどこにある!
しかし、うかつだった。私は、ずっと蛇の腕だと思っていた。でも、そうではなかった――
「あれは――トカゲ!?」
「今更気づいてもおせえよ!」
トカゲのしっぽ。それは、ある程度なら再生する。つまり――
「ここで切っても再生される!?」
「そうだよぉ! それに、再生後のがより皮膚が強固になる!」
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