引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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LEVELZEROafterSTORY~Venus Tune~

決断

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 倒す方法がない。それはありえない。どんなものにも、攻略方法は絶対にある。だから、あいつも絶対に倒せるはずだ。
 でも――どうすれば。
「綴!」
 千佳が戻ってくる。だが、そこには芽衣も居た。
 芽衣はやはり、これでもかというほどにむごい姿になっていた。
 ……ごめんなさい、私のせいで……
「……契約、した方がいいと思う」
「え?」
 何を。私はもう二度契約している。……二度目の記憶はほとんどないが。
 それに、三回目なんて、今度こそどうにかなってしまうだろう。そんなものに、掛けたくない。
「でも、このまま死ぬよりは――そうしたほうが芽衣も喜ぶと思う」
「そうだけど、そうだけど……! 意識がないのに無理だよっ!」
「千佳がすればいいでしょ!?」
 ついかっとなってしまう。千佳がやれば~そう思ってしまう。思ってもいないのに。……でも、千佳の方が……
「あなたに託したいの。私も、芽衣も」
 そう言った。でも、本当に、意識がないから契約どころではないだろうに……
「契約は意識がなくたって、あなたの方から出来るじゃない」
 そう言われた。やり方など知らない。当然、できない。
「イメージよ、イメージ。芽衣をとりこむことをイメージするの」
 しかし、こんなことしてる場合じゃ――
「あー、おいおい、忘れんなよ」
 ほら、やっぱり、あっちだって少し苛立っている。こんなことしてないで、とっとと倒したほうが――
「分かった。じゃあ、私が契約する」
「え……?」
 眉をひそめて千佳はそう言った。ひそめる意味が分からなかった……
「私が契約したら、あなたは思い出せないかもしれないのわかってる?」
 確かに……そうだ……
「いやいや、普通思い出せねえよ。そういうふう作ってんだよ」
 ……契約、するべきだろうか。しかし、いましたとしても、魔力がないのでは話にならない。
「魔力なら、大丈夫」
 そう言った。なぜそう言い張れるのかはわからないが。そう言った。
 あまりにも得意げに言うものだから、それを信じてみたくなった――
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