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LEVELZEROafterSTORY~Venus Tune~
終結:下
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決着をつけたのは私のナイフでも、千佳の槍でもなかった。
戦場を貫いた一筋の光。その正体はこの場に居る誰の物でもなかった。ならば誰のものなのか。それは、御蔭がすぐさまその場に居たもの全員に伝えた。
「これは破壊神だ!!」
破壊神……? 私たちは、何のことだかわからなかった。
「あいつは、魔法少女計画用のビーストとして作られたが、強すぎる故に封印していたんだ!」
強すぎて封印――って事は、作った本人である御蔭すらも抑えきれないということだ。なら、倒せない。そう思っていたが、どうも状況は違ったらしい。
私がその証拠らしい。
「今のお前はすべてのデータがある。故に、あいつを――倒せるだろう」
そう言った。ただし、やはり色々状況は必要らしい。
まず、全力の魔法をぶつける必要があること。
もう一つは、そいつをぶつけるまでにあいつを瀕死にしなきゃいけないこと。つまり――千佳は魔法無しであいつに挑む。ということだ。
「でも、そ、それじゃあ!」
「それしかねえんだよ」
千佳は、後ろから力強い声で言った。
「大丈夫! 私にしかできないんだもん、やらせて!」
そう言った。……本人がここまで硬い決断をしているのに、無理にダメとは言えない。私は、千佳に託すことにした。
「安心しろよ。千佳は守る。責任もってなあ」
御蔭は、ノリノリだった。この状況で。むしろ、強い奴大歓迎という顔だった。
「なあ、私が死ねば、その時は全力で行けるか?」
「え……?」
やはり、特攻掛けるつもりなんだ。
「な、何言ってんの!? 私が殺すの! ここで死なれちゃ困るの!!!」
「そう言われてもこっちが困る。あいつを倒さなきゃ私も安心できねえ。それに、私が死んだところで悲しむ人間なんていねえだろ?」
……そんなことはない。そんなことはない……確かに、確かに御蔭は許せない。許せないけど……っ!
「死んだら許さない!!!」
「はあ、つくづくめんどくせえもん生んじまったなあ……まあ、いいや。わーったよ。死なねえよ。いけるか、千佳?」
「もちろん!」
そう言って、御蔭と千佳は最強の敵に向かっていった。……その姿は、まぎれもない親子そのものだった。まあ、御蔭は今ビーストと一体化しているが……
「……私が、絶対に倒す!」
私は、チャージを始めた超ド級の魔法を。
目の前で繰り広げられている激闘。それは命とこれからを掛けたものだ。負けれない。負けてはいけない。……さっさとチャージだ……
「ちっ、もう持たねえ! 千佳、後は頼むぞ!」
「ええ!?」
御蔭はもう持たないと判断し、特攻を仕掛ける準備をしていた。だが、千佳が引き止める。
しかし、その説得も意味をなさない。
「お前らには生きて欲しいんだ。わかってくれ……」
「あなたを殺すのは私だって言ったでしょ!!!」
「無理だってば。じゃあな」
ああ……もうあれじゃあ無理だ。止めようがない。御蔭は、突っ込み、自縛する。当然、瀕死は狙えるだろう……
「つ……! 今だ!」
千佳が、自爆に合わせて槍を投げる。何故……? まあ、追撃的な意味合いだろう。槍は――外れる。それどころか――
「ぐわああああああああ!!!」
「自爆が効いてない!?」
自爆が聞かない。それは、とてつもなく、いや、尋常じゃないほどまずかった。何がまずいって、そりゃ、瀕死どころか――ピンピンしている。
「綴、まずいよ!」
千佳は槍を投げてしまっている以上、攻撃が出来ない。つまり――
「一撃に掛けろってか……いいじゃん。やってやろうじゃん!」
すべてをかけた全身全霊の一撃。ビッグバン級ではないだろうが、それに匹敵する威力はあるだろう。それだけに――
「失敗すれば……魔力切れで死ぬのを待つだけ……」
「大丈夫。外さないって」
チャージを終えて、私は千佳に言葉をかける。頭のどこかで湧いた言葉を、涙をこらえて。
「千佳、おかえり」
そして、放たれた魔法は、研究所ごと破壊神を消し飛ばす。その威力はすさまじい。私たちは、最後の魔力で体を守っていなければ本当に即死だった。もっとも、それは研究所の倒壊でだが……
「倒せた……? ……倒せた!!」
「やったあああああ!!」
私と千佳は、喜んだ。倒せたことに。だが、これから始まるのはそんな事ではない。ビーストが消えたことによって、私たちは存在できるかが危うい。というのは、最後に御蔭の部屋の机から出てきた手紙に、ビーストが消えればお前たちは魔力がなくなり体を保てなくなり始める。持って3日だ――
と書かれていたからなんだけど――
「行きたいなら殺せ――か。どうする?」
「ビースト、まだ全部死んでないんじゃない?」
「えっ?」
「ここで作られてたわけじゃないみたいだし。それに――御蔭がまだ数体私たちの別個体を隠し持ってたみたいだよ?」
やることは決まった……だが、出来るだろうか?
「それを見つければ、芽衣も生き返るの……?」
「芽衣って……?」
私は、自然と口に出していた名前に自分でも驚く。
「それって、三人目の子?」
「え?」
御蔭は、色々考えてくれていたらしい。なんであんなに私たちに当たってきたがわからないが……私たちを全員殺す。それがあいつなりの責任だったんじゃないだろうか。なんか、申し訳ないことしたなあ……
「取りあえず、目的決まったね!」
私たちは、自分たちのために歩き始めた――
戦場を貫いた一筋の光。その正体はこの場に居る誰の物でもなかった。ならば誰のものなのか。それは、御蔭がすぐさまその場に居たもの全員に伝えた。
「これは破壊神だ!!」
破壊神……? 私たちは、何のことだかわからなかった。
「あいつは、魔法少女計画用のビーストとして作られたが、強すぎる故に封印していたんだ!」
強すぎて封印――って事は、作った本人である御蔭すらも抑えきれないということだ。なら、倒せない。そう思っていたが、どうも状況は違ったらしい。
私がその証拠らしい。
「今のお前はすべてのデータがある。故に、あいつを――倒せるだろう」
そう言った。ただし、やはり色々状況は必要らしい。
まず、全力の魔法をぶつける必要があること。
もう一つは、そいつをぶつけるまでにあいつを瀕死にしなきゃいけないこと。つまり――千佳は魔法無しであいつに挑む。ということだ。
「でも、そ、それじゃあ!」
「それしかねえんだよ」
千佳は、後ろから力強い声で言った。
「大丈夫! 私にしかできないんだもん、やらせて!」
そう言った。……本人がここまで硬い決断をしているのに、無理にダメとは言えない。私は、千佳に託すことにした。
「安心しろよ。千佳は守る。責任もってなあ」
御蔭は、ノリノリだった。この状況で。むしろ、強い奴大歓迎という顔だった。
「なあ、私が死ねば、その時は全力で行けるか?」
「え……?」
やはり、特攻掛けるつもりなんだ。
「な、何言ってんの!? 私が殺すの! ここで死なれちゃ困るの!!!」
「そう言われてもこっちが困る。あいつを倒さなきゃ私も安心できねえ。それに、私が死んだところで悲しむ人間なんていねえだろ?」
……そんなことはない。そんなことはない……確かに、確かに御蔭は許せない。許せないけど……っ!
「死んだら許さない!!!」
「はあ、つくづくめんどくせえもん生んじまったなあ……まあ、いいや。わーったよ。死なねえよ。いけるか、千佳?」
「もちろん!」
そう言って、御蔭と千佳は最強の敵に向かっていった。……その姿は、まぎれもない親子そのものだった。まあ、御蔭は今ビーストと一体化しているが……
「……私が、絶対に倒す!」
私は、チャージを始めた超ド級の魔法を。
目の前で繰り広げられている激闘。それは命とこれからを掛けたものだ。負けれない。負けてはいけない。……さっさとチャージだ……
「ちっ、もう持たねえ! 千佳、後は頼むぞ!」
「ええ!?」
御蔭はもう持たないと判断し、特攻を仕掛ける準備をしていた。だが、千佳が引き止める。
しかし、その説得も意味をなさない。
「お前らには生きて欲しいんだ。わかってくれ……」
「あなたを殺すのは私だって言ったでしょ!!!」
「無理だってば。じゃあな」
ああ……もうあれじゃあ無理だ。止めようがない。御蔭は、突っ込み、自縛する。当然、瀕死は狙えるだろう……
「つ……! 今だ!」
千佳が、自爆に合わせて槍を投げる。何故……? まあ、追撃的な意味合いだろう。槍は――外れる。それどころか――
「ぐわああああああああ!!!」
「自爆が効いてない!?」
自爆が聞かない。それは、とてつもなく、いや、尋常じゃないほどまずかった。何がまずいって、そりゃ、瀕死どころか――ピンピンしている。
「綴、まずいよ!」
千佳は槍を投げてしまっている以上、攻撃が出来ない。つまり――
「一撃に掛けろってか……いいじゃん。やってやろうじゃん!」
すべてをかけた全身全霊の一撃。ビッグバン級ではないだろうが、それに匹敵する威力はあるだろう。それだけに――
「失敗すれば……魔力切れで死ぬのを待つだけ……」
「大丈夫。外さないって」
チャージを終えて、私は千佳に言葉をかける。頭のどこかで湧いた言葉を、涙をこらえて。
「千佳、おかえり」
そして、放たれた魔法は、研究所ごと破壊神を消し飛ばす。その威力はすさまじい。私たちは、最後の魔力で体を守っていなければ本当に即死だった。もっとも、それは研究所の倒壊でだが……
「倒せた……? ……倒せた!!」
「やったあああああ!!」
私と千佳は、喜んだ。倒せたことに。だが、これから始まるのはそんな事ではない。ビーストが消えたことによって、私たちは存在できるかが危うい。というのは、最後に御蔭の部屋の机から出てきた手紙に、ビーストが消えればお前たちは魔力がなくなり体を保てなくなり始める。持って3日だ――
と書かれていたからなんだけど――
「行きたいなら殺せ――か。どうする?」
「ビースト、まだ全部死んでないんじゃない?」
「えっ?」
「ここで作られてたわけじゃないみたいだし。それに――御蔭がまだ数体私たちの別個体を隠し持ってたみたいだよ?」
やることは決まった……だが、出来るだろうか?
「それを見つければ、芽衣も生き返るの……?」
「芽衣って……?」
私は、自然と口に出していた名前に自分でも驚く。
「それって、三人目の子?」
「え?」
御蔭は、色々考えてくれていたらしい。なんであんなに私たちに当たってきたがわからないが……私たちを全員殺す。それがあいつなりの責任だったんじゃないだろうか。なんか、申し訳ないことしたなあ……
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私たちは、自分たちのために歩き始めた――
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