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第5章 「二人のお仕事。」
罪人処分の仕事について
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ニーソンとラグルは、エピーヌのある事が気になっていた。
「なぁ、ラグル...エピーヌが魔族と人間のハーフということは分かったけど...じゃあ、何で、彼女には魔界のものが持っている気を持っていないんだ...?」
「...はぁ??知るかよ...んなこと...。でも、たしかに彼女と初めて森であった時...彼女からは、魔界のものが持っているはずの気を感じることが出来なかった...。」
ニーソンの質問に顔を歪めたラグルだったが、やがて納得したように頷いていた。
「...まぁ、なんにせよ...エピーヌは、自分の過去の事を何も知らないようだし...。だから、今日話したことは、時期が来るまで彼女には内緒にしておこう。なぁ、ラグル。」
そう言われたラグルは
「...あっ?...あぁ、そうだな...。時期が来るまで...。」
と言って了承し、この話し合いは、終わりを告げた。
次の日、エピーヌが自室から起きてくるとニーソンは、朝食の準備をしながらエピーヌに
「おはよう、エピーヌ。あのね、今日なんだけど、俺は、ちょっと「Magical Stone!」のお店を休みにして、用事が出来たから行かないといけないんだ...。だから今日は、ラグルの仕事を手伝いに行ってほしいんだ。お願い出来るかな??」
と言って申し訳なさそうにエピーヌに言うとエピーヌは
「そう...それなら仕方ないわね...。わかったわ!!ラグルの仕事のお手伝いを、頑張ってみるわ!(笑)」
と言って一瞬の悲しそうな顔をしたが、次の瞬間には、笑顔で頷いた。
そんな二人の様子を外から帰ってきたラグルが、引きつった笑顔で見ていた事も知らずに、エピーヌとニーソンは、ニコニコとしていた。
という事で、今現在エピーヌは、ラグルと街の中を歩いていた。
「...ねぇ、ラグル??今日の仕事は何をするの??」
と言ってエピーヌが隣を歩くラグルに聞くとラグルは、欠伸をひとつしてから
「...うーん、そうだな...。俺の仕事を簡単に言えば、罪人処分だな...。」
「...罪人処分???って何???」
と言って興味津々に聞くエピーヌにラグルは、面倒くさそうに
「...あー、罪人処分って言うのは、罪を犯した人の中から、魔界に持って帰るための人間を選択して魔界に連れていくという仕事だな...。多分、お前は、この先を聞くと失神でもしてしまいそうだから...あとは、自分の目で確かめな...。」
と言って話を強制的に終わらしたラグル。そんなラグルに、エピーヌは、つまらなさそうな顔でぷぅと膨れると
「...むー。ニーソンなら、そんなことは言わないわ...。もっと優しく...『んだよ...嫌なら、家で留守番でもしてろ...。言っておくが、俺はお前のような子供を連れて仕事をするというのは、どうも好かないんだ...。(怒)』。」
と言ってエピーヌを睨みつけたラグルにエピーヌは、諦めた顔をして
「...分かったわ...もう何も言わない。」
と言って黙ってそっぽを向いてしまった。そんなエピーヌの様子に、納得のいっていないラグルなのであった。
暫く歩き、ラグルが足を止めたのは、一つの刑務所の前だった。
ラグルは、なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく刑務所の中に入っていった。
エピーヌは、そのあとを首を傾げながら恐る恐るついて行った。
中に入るとあるひとつの部屋の前で止まり、ラグルは、一息置くとドアをノックした。
暫くすると中から中年ぐらいの男の人が出てきた。
「...はい??...あっ!ラグリル様。ご無沙汰しております。貴方様が来るということは...今日は、こちらの施設の罪人処分の日なのですね??...すみません...本当に貴方様みたいな方がいてくれて我々は助かっております。さぁ、お話はこれぐらいにして...どうぞこちらでございます。」
と言ってラグルをみた瞬間、緊張した様子で目の前の警備員の男は、ある部屋にラグルを案内した。
ある部屋につくと、ラグルは警備員の男に
「...あー、今日は、何人ほど連れて行って大丈夫なんだ??出来れば、こちらとしては5人ほど欲しいのだが...。」
といったラグルに警備員は一瞬考えるような仕草をして
「そうですね...。最近罪人の量も増えておりますし...5人ほどなら大丈夫と思われます。」
「そうか...いつもすまないな...無理を言って...。」
と言ってラグルは、申し訳なさそうな顔をすると警備員は、とんでもないと言った様子で
「いえいえ、いつもラグリル様にはお世話になっておりますから。」
と言って首を横に振っている。
全く話の読めないエピーヌは、ただラグルの背後で首を傾げているだけであった。「なんで...ラグルは、名前を変えているのかしら...??」と心で考えてこんでいるエピーヌをよそに、目の前の二人は、話し込んでいた。
そうして話が終わると警備員は、ラグルに一礼して部屋の前から立ち去った。
警備員がいなくなるとラグルは、エピーヌに
「...エピーヌ...俺が名前を変えている理由として、俺の素性がバレないようにって意味があるからってだけだ...。だから、あまり気にするな...。それから、今からは、とても危険だから俺がこの部屋に入ったらすぐにドアノブを回らないように鍵をかけてこの魔石から光がなくなるまで、決して開けるな...。わかったな...??」
と言ってエピーヌにラグルは、真剣な顔で言うと赤く光る魔石をエピーヌに渡した。
「...わっ、分かったわ...。今から何をしに行くの??」
と言って聞いたエピーヌにラグルは、ただ一言
「ん??仕事だよ...仕事。(笑)」
と言ってドアノブに手をかけ、ものすごいスピードで部屋に入っていった。
エピーヌは、言われた通りドアノブに鍵をかけ音のする室内が気になったがじっと待っていた。
部屋の中からは、人間の叫び声と骨の折れる音...倒れる音...殴る音など鈍い音が外まで聞こえていた。エピーヌは、青ざめてその場にしゃがみこむと耳を塞いで目を閉じていた。
「なぁ、ラグル...エピーヌが魔族と人間のハーフということは分かったけど...じゃあ、何で、彼女には魔界のものが持っている気を持っていないんだ...?」
「...はぁ??知るかよ...んなこと...。でも、たしかに彼女と初めて森であった時...彼女からは、魔界のものが持っているはずの気を感じることが出来なかった...。」
ニーソンの質問に顔を歪めたラグルだったが、やがて納得したように頷いていた。
「...まぁ、なんにせよ...エピーヌは、自分の過去の事を何も知らないようだし...。だから、今日話したことは、時期が来るまで彼女には内緒にしておこう。なぁ、ラグル。」
そう言われたラグルは
「...あっ?...あぁ、そうだな...。時期が来るまで...。」
と言って了承し、この話し合いは、終わりを告げた。
次の日、エピーヌが自室から起きてくるとニーソンは、朝食の準備をしながらエピーヌに
「おはよう、エピーヌ。あのね、今日なんだけど、俺は、ちょっと「Magical Stone!」のお店を休みにして、用事が出来たから行かないといけないんだ...。だから今日は、ラグルの仕事を手伝いに行ってほしいんだ。お願い出来るかな??」
と言って申し訳なさそうにエピーヌに言うとエピーヌは
「そう...それなら仕方ないわね...。わかったわ!!ラグルの仕事のお手伝いを、頑張ってみるわ!(笑)」
と言って一瞬の悲しそうな顔をしたが、次の瞬間には、笑顔で頷いた。
そんな二人の様子を外から帰ってきたラグルが、引きつった笑顔で見ていた事も知らずに、エピーヌとニーソンは、ニコニコとしていた。
という事で、今現在エピーヌは、ラグルと街の中を歩いていた。
「...ねぇ、ラグル??今日の仕事は何をするの??」
と言ってエピーヌが隣を歩くラグルに聞くとラグルは、欠伸をひとつしてから
「...うーん、そうだな...。俺の仕事を簡単に言えば、罪人処分だな...。」
「...罪人処分???って何???」
と言って興味津々に聞くエピーヌにラグルは、面倒くさそうに
「...あー、罪人処分って言うのは、罪を犯した人の中から、魔界に持って帰るための人間を選択して魔界に連れていくという仕事だな...。多分、お前は、この先を聞くと失神でもしてしまいそうだから...あとは、自分の目で確かめな...。」
と言って話を強制的に終わらしたラグル。そんなラグルに、エピーヌは、つまらなさそうな顔でぷぅと膨れると
「...むー。ニーソンなら、そんなことは言わないわ...。もっと優しく...『んだよ...嫌なら、家で留守番でもしてろ...。言っておくが、俺はお前のような子供を連れて仕事をするというのは、どうも好かないんだ...。(怒)』。」
と言ってエピーヌを睨みつけたラグルにエピーヌは、諦めた顔をして
「...分かったわ...もう何も言わない。」
と言って黙ってそっぽを向いてしまった。そんなエピーヌの様子に、納得のいっていないラグルなのであった。
暫く歩き、ラグルが足を止めたのは、一つの刑務所の前だった。
ラグルは、なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく刑務所の中に入っていった。
エピーヌは、そのあとを首を傾げながら恐る恐るついて行った。
中に入るとあるひとつの部屋の前で止まり、ラグルは、一息置くとドアをノックした。
暫くすると中から中年ぐらいの男の人が出てきた。
「...はい??...あっ!ラグリル様。ご無沙汰しております。貴方様が来るということは...今日は、こちらの施設の罪人処分の日なのですね??...すみません...本当に貴方様みたいな方がいてくれて我々は助かっております。さぁ、お話はこれぐらいにして...どうぞこちらでございます。」
と言ってラグルをみた瞬間、緊張した様子で目の前の警備員の男は、ある部屋にラグルを案内した。
ある部屋につくと、ラグルは警備員の男に
「...あー、今日は、何人ほど連れて行って大丈夫なんだ??出来れば、こちらとしては5人ほど欲しいのだが...。」
といったラグルに警備員は一瞬考えるような仕草をして
「そうですね...。最近罪人の量も増えておりますし...5人ほどなら大丈夫と思われます。」
「そうか...いつもすまないな...無理を言って...。」
と言ってラグルは、申し訳なさそうな顔をすると警備員は、とんでもないと言った様子で
「いえいえ、いつもラグリル様にはお世話になっておりますから。」
と言って首を横に振っている。
全く話の読めないエピーヌは、ただラグルの背後で首を傾げているだけであった。「なんで...ラグルは、名前を変えているのかしら...??」と心で考えてこんでいるエピーヌをよそに、目の前の二人は、話し込んでいた。
そうして話が終わると警備員は、ラグルに一礼して部屋の前から立ち去った。
警備員がいなくなるとラグルは、エピーヌに
「...エピーヌ...俺が名前を変えている理由として、俺の素性がバレないようにって意味があるからってだけだ...。だから、あまり気にするな...。それから、今からは、とても危険だから俺がこの部屋に入ったらすぐにドアノブを回らないように鍵をかけてこの魔石から光がなくなるまで、決して開けるな...。わかったな...??」
と言ってエピーヌにラグルは、真剣な顔で言うと赤く光る魔石をエピーヌに渡した。
「...わっ、分かったわ...。今から何をしに行くの??」
と言って聞いたエピーヌにラグルは、ただ一言
「ん??仕事だよ...仕事。(笑)」
と言ってドアノブに手をかけ、ものすごいスピードで部屋に入っていった。
エピーヌは、言われた通りドアノブに鍵をかけ音のする室内が気になったがじっと待っていた。
部屋の中からは、人間の叫び声と骨の折れる音...倒れる音...殴る音など鈍い音が外まで聞こえていた。エピーヌは、青ざめてその場にしゃがみこむと耳を塞いで目を閉じていた。
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