ダメな私と吸血鬼

第7章 「みんなでひと成長？」

最近のニーソンについて

 「俺...今日もちょっと外で仕事受けてるから『Magical Stone!』は、定休日にするからラグルは、エピーヌを宜しくね！じゃあ！！」
と言って朝も早くから家を出て言ったニーソンにラグルは
「...なぁ、あいつ最近...よく外出してねぇーか？？」
と言ってエピーヌを見つめるラグルにエピーヌは
「...うーん、確かにそうかもしれないわね...。一体外で何をしているのかしら...。仕事って感じでもなさそうだし...？？」
「今度...調べてみるか？？」
「また、今度ね？？あんまり、知られたくないことも、一つや二つ人間にはあるのよ？？（笑）」
と言って悪戯そうな顔をしたエピーヌにラグルは
「まぁ、そうだな...。でも、貴様は普通の人間ではないだろ？？（笑）」
「まぁ！レディに向かって失礼しちゃうわ...！！そんなこと言ってるラグルだって...！！」
「ん？？俺がなんだ？？お前と一緒にするな...。これでも、高貴な身分の種族なんだぞ...。」
と言って大人気ないラグルに呆れた顔をしてエピーヌは小さくため息をついた。

「おし！準備出来たか？？なら、行くぞ！！」
「ええ！分かっているわ！！今度は、私も一緒に戦っていいのよね？？」
「あぁ、お前の腕ならもういけるだろ。」
「やった！！じゃあ、行きましょ？？Let's 重罪人による罪人処分よ！！」
「おい...一言余計だな...。（汗）まぁ、いいか...。エピーヌってこういうやつだし...。（笑）」
と言って苦笑しながらエピーヌを追いかけるラグルなのであった。

 その頃...
「ただいま帰りました。あの...フレイム様？？最近...魔界と人間界によからぬ事が起こりそうな事を風の噂で聞いたのですが...。」
「おかえり...ご苦労だった。悪いな...リバティ、最近頻繁に呼び出して...神界でも...あんまり良くないことが起こっていてな...。」
「いえ、大丈夫ですよ...。フレイム様の命令とあらば、何処へでも...。」
と言って一面真っ白な部屋の中で背中に羽の生えた美青年フレイムと...全身真っ黒に染まったリバティと呼ばれるニーソンの姿があった。
 フレイムは、リバティに近づくと耳元で
「...リバティ？？...もうそろそろお前も暇が欲しいだろ？？この件が済んだら、お前に暇を与えることにする...。今までありがとな...。」
「...いえ、こちらこそフレイム様の元で働けて幸せでした...。残りの時間...精一杯フレイム様に、尽くさせていただきます。」
と言って笑顔でフレイムを見つめるリバティにフレイムは、冷たい顔をして、でもどこか...戸惑った表情をして見つめ返していた。
「それでは、失礼致します...。」
と言ってフレイムの部屋をあとにしたリバティ...ではなく、ニーソン。
 ニーソンは、いつもの姿に戻ると
「クソっ！！（怒）俺が...フレイム様みたいな...ほかの神みたいな外見をしていないから...白に染まっていないから...だから、俺は...不吉な存在として不要と思われている...。...こんなの...あんまりだ...。（泣）」
と言って泣きながら人間界を目指して、とぼとぼと、どこまでも続く白い一本道を歩いていた。