ダメな私と吸血鬼

日向 ずい

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第8章 「人間界と魔界の繋がりについて」

作戦会議第二弾!!

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 夕飯を終えてラグルは、みんなをリビングへと集めた。
「...よし、じゃあ、早速今日の収穫高と今後の計画について説明する...!まず今日は、魔界と人間界の境界面を行き来していたやつについて分かったんだ。そいつが人間を魔界に連れて行っていたのだと思われる。その事については...エピーヌ。お前が話をしろ。」
と言ってエピーヌに話を振ったラグルにエピーヌは、驚いた顔をしたが頷くと
「...ええ、分かったわ...。ここからは、ラグルに変わって私が説明するわね。まず、黒幕としては、私の元いた屋敷の住人であるヌーヴ姉様と執事であるアネスティー...この二人が主にこの事件に関係していると思われるわ...。アネスティーは、気が狂っていたのか...狂人化していたからラグルが息の根を止めてくれたわ...。でも、ヌーヴ姉様は...姉様は、この世界の差別に対して反対意見を持つ反魔間派の人間だったの...そのせいで...姉様は...自殺してしまったわ...。私とラグルの必死の説得も虚しくね...。だから、なんのために誰に頼まれて人間を魔界に送り込んでいたのかは...聞けなかった。以上よ...。」
と言ってソファの背もたれに身体を預けたエピーヌにニーソンは
「...ねぇ、エピーヌ??俺も、今日お店を開けていたのだけど...お客さんのひとりになんだか雰囲気が変なお客さんが来ていてね...。何を買うでもなく...ずっと遠くを見つめているんだ。まるで、誰かに操られているようだった。その件となにか関係はあるのかな??」
と言って聞いたニーソンにエピーヌではなくラグルが目を見開いて
「...えっ!?それ絶対関係あんだろ...!??おい、そいつの特徴もっとないか???(汗)」
と言ってラグルは、ニーソンに食いついた。そんなラグルにニーソンは、苦笑いしながら、お店に来た客の特徴を事細かに説明した。
「えっとな...その人は女性で、商品を眺めていると言うよりかは...必死に何かを探しているようだった...。でも、動きは不自然で誰かの言いなりになっている感じだった...。もしかしたら魔界にいる誰かが、あるものを必死に探しているのではないのかな...と予測したんだけど...??」
と言って説明するとラグルは
「ふむ、なるほどな...。つまり、人間界を調べるよりかは、魔界を調べる方が賢明というわけだな。分かった...明日からは、暫く魔界の方に俺は戻るからエピーヌとニーソンは、こっちの方で他にも変な客がいないかを探ってほしい。何かあれば、魔石...もしくは、気で連絡を頼む。可能な限り瞬間移動で飛んでくる。」
と言って今後の行動について説明しだした。
 それを聞いたエピーヌは
「えっ!?嫌よ!!ラグルに私もついて行くわ!!!私も連れて行って!!!」
と言ってラグルに交渉しだした。
 だがラグルは
「うーん、あのな、エピーヌ。魔界は、人間界と違いとても危険なところなんだ...。俺一人でも厳しいところにエピーヌを連れて行けない...。ここなら、ニーソンも居るし、安全だ...。なぁ??だから、頼む。今回は、大人しく此処で待っていてくれ!!なるべく早く帰ってくる...だから...な??」
と言って膨れるエピーヌの頭を撫でると申し訳ないという顔でエピーヌのことを見つめた。
 そんなラグルにエピーヌも仕方ないと言った顔で頷き大人しくソファに戻った。
そんなふたりの様子にニーソンは
「...うーん、ますます親子っぽくなってきたな~...。(笑)」
と言って苦笑いを浮かべているのであった。
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