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鳥籠の中
10 発見された鳥籠
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鳥籠に初めての侵入者が現れた夜。ジェイクはフィリの元を訪れなかった。おかげでフィリは、人生において一番不安な時間を過ごす羽目になった。
物心ついた頃から、ずっとこの家で暮らしていた。これまで恐怖なんて感じなかったのに、この夜は酷く怯えた。テーブルの上に置いた蝋燭の炎をひたすら眺めた。隙間風で炎が揺れる度に、誰かいるのではないかと不安になって身を竦める。
窓に何度も視線をやって、カーテンが隙間なく閉じていることを確かめる。けれども鍵をかけたか不安になって、焦りが募る。きっちり施錠してあることは、つい先程確かめた。己にそう言い聞かせるも、不安ばかりが襲ってくる。無意識のうちに、また鍵を開けてしまったかもしれない。何かの拍子に、勝手に鍵が開いてしまったかもしれない。そんな通常ではあり得ない思考に陥っていった。
結局、我慢できずにほぼ駆け出すような勢いで窓を確かめに行く。きっちり施錠してあることを確認してから、フィリは束の間肩の力を抜いた。
そんな意味のないことを、フィリはほとんど一晩中続けた。
ジェイク以外の人間を、初めて見た。
茶色の髪だった。瞳はよく見えなかったが、茶色っぽかった気もする。そっと己の頭に触れてみた。フィリの髪は銀色だ。ジェイクはフィリの髪を綺麗だと褒めてくれる。そんなジェイクは髪も瞳も真っ黒だ。
フィリの目は、薄い青色である。
ジェイクは、フィリの瞳を褒めたことがない。フィリの瞳の色は、あまり好みではないらしい。
「……ジェイク」
蝋燭が揺れる家の中に、フィリのか細い声が落ちた。
翌朝。
すっかり燃え尽きた蝋燭の前で、フィリはテーブルに突っ伏していた。いつの間にか眠っていたらしい。欠伸をもらして、眠い目を擦った。
カーテン越しに柔らかな太陽が差し込んでいる。
ふらふらとした足取りでカーテンを開け放ったフィリは、そこで昨日のことを思い出して息を呑む。慌てて窓の外を注視するも、怪しい人影は見えない。無性に安堵した。
あれだけ怖かった外だが、一夜明けると気持ちが落ち着いた。少し躊躇ったものの、フィリは結局窓を開け放った。
外では、湿った洗濯物がどんよりと存在を主張している。それを見る度に、昨日の青年は現実であることを突きつけられる。まだ朝食も食べていなかったが、それどころではない。さっと洗濯物を回収したフィリは、それを濡れたまま籠に押し込んだ。あとでまた洗わなければならないだろう。
洗濯物を視界から消したことで安心したのか。空腹を感じた。
ここからは、いつも通りだった。日課となっている家事を済ませていくうちに、フィリは平穏を取り戻した。たまに頭の隅を茶髪の青年が過ぎっていくが、あまり考えないように努力した。
はやくジェイクに会いたい。会って報告しなければ。
異常事態に、フィリはそう己に言い聞かせ続けた。
そうして夜になり。フィリはこちらに向かってくる灯りを窓の外に見た。普段はすぐさま髪紐を片手に玄関へ向かうところである。しかし今日のフィリは警戒心というものを覚えていた。じっと見据えて、相手の正体を見極めようとする。
目を凝らしても、外は真っ暗である。相手が持つ灯りだけでは、顔がよく見えない。ジェイクのような気もする。
普段とは異なりのろのろとした動作で髪を結んだ。いつもはジェイクが訪ねてきた喜びを胸に玄関に立つのだが、今日は警戒と恐怖を持って扉の前に立った。
ガチャリと、ノブが動いた。
「ん? おい、どうした」
フィリはいつも鍵をかけない。人の来ないここでは、そんなもの必要がないからだ。だが、今日のフィリは鍵をかけていた。もちろん扉は開かない。扉越しに聞こえてきたのは、困惑をあらわにしたジェイクの声だった。
その声を聞いて、フィリは肩の力を抜いた。ようやく普通に呼吸ができた。鍵を開けて、ジェイクを迎え入れる。
「鍵を掛けていたのか?」
不思議そうに首を傾げるジェイクを見て、心底安堵した。無意識のうちに、フィリはジェイクの胸に飛び込んだ。
「おっと」
難なく受け止めたジェイクは、よろめきもしない。しっかりした胸板に顔を埋めて、フィリはジェイクの腰に手を回した。掲げていた灯りを吹き消して、ジェイクは眉根を寄せる。それでもフィリを振り払ったりはしない。
しばらくジェイクに抱きついて満足したフィリは、無言で離れた。そのまま夕食の準備を始めてしまう。これに戸惑ったのはジェイクだ。フィリは割りとさっぱりした性格である。これまでジェイクに甘えたことは、ほとんどない。訪問するなり抱きつかれるなど初めての経験であった。
「どうした。何かあったのか?」
上着を脱ぎながら問いかけるが、フィリは背中を向けたまま鍋の中を覗き込んでいる。ぐつぐつ煮立つ鍋の中では、少ない具材が踊っている。
上着を椅子の背もたれに掛けて、ジェイクは室内を見渡した。特に変わった様子はないと思ったが、ふと窓が気になった。見れば、こちらにも鍵が掛かっている。
「なぜ鍵を? これまでは掛けていなかっただろう」
スープを皿によそって、パンを取り出したフィリはそれをテーブルに運んだ。ジェイクも手伝って、あっという間に食事が整った。
ふたりが椅子に腰掛けたところで、フィリが膝の上で拳を握った。
「……人が、来ました」
ジェイクが息を呑んだ。
「茶色の髪の毛でした。あと、あなたと似たような服を着ていました。騎士と言っていた」
その時を思い出すように、フィリは遠くを見つめた。フィリとジェイクだけの世界に、突然知らない者が顔を出したのだ。フィリはとても戸惑ったし、恐怖した。口に出さずとも、フィリの言いたいことはジェイクに伝わった。目を見開いていたジェイクが、ごくりと喉を上下させた。
「他に、なにか言われたか」
「ブラッドフォード、卿? なんかそんな感じのことを言われました。どういう関係かと」
しつこく問いかけてきたので、ブラッドフォード卿という単語はすっかり覚えてしまった。ジェイクの瞳が揺れた。
「君は、それになんと答えたんだ」
「そんな人は知らない、と」
事実、フィリはそんな人は知らなかった。フィリが知っているのは、フィリとジェイクだけ。それ以外の人間は、フィリの狭い狭い世界には存在していなかった。
フィリの答えを聞いて、ジェイクは何事かを考え込む。しかしスープに口をつけると、無言で食べ進めた。それを見て、フィリも食事を進めた。どちらも無言で、緊張感が漂っている。味わうことなくスープを流し込んだジェイクは、早々に食事を終えた。
「私は街へ戻る」
まだパンをもそもそ食べていたフィリは、ごくりと飲み込んだ。フィリの返事を待たずに、ジェイクは立ち上がって上着を羽織る。
「火を借りるぞ」
持参してきたランタンに火を入れるジェイクは、今にも出て行きそうな雰囲気だ。
「泊まらないんですか」
ジェイクはいつも、ふらりと夜に現れて泊まっていく。今日も当然泊まるものと思っていたフィリは、先程のジェイクの緊張をはらんだ面持ちを思い出した。あの茶髪の青年との邂逅は、どうやら相当まずいものだったらしい。
「急用ができた」
素っ気なく答えるジェイクに、フィリは意を決して「僕のせいですか」と尋ねた。フィリには学がない。そのせいで、妙な受け答えをしてしまったのかもしれない。己のせいで、ジェイクが不要な心配をする羽目になったのではないか。
悶々と考え込むフィリに、ジェイクが「違う」と短く放った。
「君はよくやった。しかし、今の状況がまずいのは理解できるか?」
「僕の存在をあの人に知られました。僕は、戦争に参加しなければなりませんか?」
あの青年は騎士を名乗っていた。騎士といえば、ジェイクと同様に戦争の中心にいる人間だ。フィリのような隠れてこそこそと義務を免れる人間を断罪する立場だ。
この国の人間は今、一丸となって戦争に全力を注いでいる。若くて健康な男は、当然のように戦力として扱われる。それを隠れて逃れるというのは、真面目に戦争と向き合っている人からすれば、酷い裏切り行為だろう。
この戦時下において、フィリは断罪されてもおかしくはない危うい立場にいた。
「そうならないように、なんとかしてくる」
フィリの疑問に淡々と返したジェイクは、ランタンを片手に暗い夜道に出て行ってしまった。ひとり家に残されたフィリは、窓の外に遠ざかって行く灯りをひたすら凝視していた。
それは、なんとかなるようなものなのですか?
直前で飲み込んだジェイクに対する問いかけは、フィリの中でぐるぐると存在を主張していた。
物心ついた頃から、ずっとこの家で暮らしていた。これまで恐怖なんて感じなかったのに、この夜は酷く怯えた。テーブルの上に置いた蝋燭の炎をひたすら眺めた。隙間風で炎が揺れる度に、誰かいるのではないかと不安になって身を竦める。
窓に何度も視線をやって、カーテンが隙間なく閉じていることを確かめる。けれども鍵をかけたか不安になって、焦りが募る。きっちり施錠してあることは、つい先程確かめた。己にそう言い聞かせるも、不安ばかりが襲ってくる。無意識のうちに、また鍵を開けてしまったかもしれない。何かの拍子に、勝手に鍵が開いてしまったかもしれない。そんな通常ではあり得ない思考に陥っていった。
結局、我慢できずにほぼ駆け出すような勢いで窓を確かめに行く。きっちり施錠してあることを確認してから、フィリは束の間肩の力を抜いた。
そんな意味のないことを、フィリはほとんど一晩中続けた。
ジェイク以外の人間を、初めて見た。
茶色の髪だった。瞳はよく見えなかったが、茶色っぽかった気もする。そっと己の頭に触れてみた。フィリの髪は銀色だ。ジェイクはフィリの髪を綺麗だと褒めてくれる。そんなジェイクは髪も瞳も真っ黒だ。
フィリの目は、薄い青色である。
ジェイクは、フィリの瞳を褒めたことがない。フィリの瞳の色は、あまり好みではないらしい。
「……ジェイク」
蝋燭が揺れる家の中に、フィリのか細い声が落ちた。
翌朝。
すっかり燃え尽きた蝋燭の前で、フィリはテーブルに突っ伏していた。いつの間にか眠っていたらしい。欠伸をもらして、眠い目を擦った。
カーテン越しに柔らかな太陽が差し込んでいる。
ふらふらとした足取りでカーテンを開け放ったフィリは、そこで昨日のことを思い出して息を呑む。慌てて窓の外を注視するも、怪しい人影は見えない。無性に安堵した。
あれだけ怖かった外だが、一夜明けると気持ちが落ち着いた。少し躊躇ったものの、フィリは結局窓を開け放った。
外では、湿った洗濯物がどんよりと存在を主張している。それを見る度に、昨日の青年は現実であることを突きつけられる。まだ朝食も食べていなかったが、それどころではない。さっと洗濯物を回収したフィリは、それを濡れたまま籠に押し込んだ。あとでまた洗わなければならないだろう。
洗濯物を視界から消したことで安心したのか。空腹を感じた。
ここからは、いつも通りだった。日課となっている家事を済ませていくうちに、フィリは平穏を取り戻した。たまに頭の隅を茶髪の青年が過ぎっていくが、あまり考えないように努力した。
はやくジェイクに会いたい。会って報告しなければ。
異常事態に、フィリはそう己に言い聞かせ続けた。
そうして夜になり。フィリはこちらに向かってくる灯りを窓の外に見た。普段はすぐさま髪紐を片手に玄関へ向かうところである。しかし今日のフィリは警戒心というものを覚えていた。じっと見据えて、相手の正体を見極めようとする。
目を凝らしても、外は真っ暗である。相手が持つ灯りだけでは、顔がよく見えない。ジェイクのような気もする。
普段とは異なりのろのろとした動作で髪を結んだ。いつもはジェイクが訪ねてきた喜びを胸に玄関に立つのだが、今日は警戒と恐怖を持って扉の前に立った。
ガチャリと、ノブが動いた。
「ん? おい、どうした」
フィリはいつも鍵をかけない。人の来ないここでは、そんなもの必要がないからだ。だが、今日のフィリは鍵をかけていた。もちろん扉は開かない。扉越しに聞こえてきたのは、困惑をあらわにしたジェイクの声だった。
その声を聞いて、フィリは肩の力を抜いた。ようやく普通に呼吸ができた。鍵を開けて、ジェイクを迎え入れる。
「鍵を掛けていたのか?」
不思議そうに首を傾げるジェイクを見て、心底安堵した。無意識のうちに、フィリはジェイクの胸に飛び込んだ。
「おっと」
難なく受け止めたジェイクは、よろめきもしない。しっかりした胸板に顔を埋めて、フィリはジェイクの腰に手を回した。掲げていた灯りを吹き消して、ジェイクは眉根を寄せる。それでもフィリを振り払ったりはしない。
しばらくジェイクに抱きついて満足したフィリは、無言で離れた。そのまま夕食の準備を始めてしまう。これに戸惑ったのはジェイクだ。フィリは割りとさっぱりした性格である。これまでジェイクに甘えたことは、ほとんどない。訪問するなり抱きつかれるなど初めての経験であった。
「どうした。何かあったのか?」
上着を脱ぎながら問いかけるが、フィリは背中を向けたまま鍋の中を覗き込んでいる。ぐつぐつ煮立つ鍋の中では、少ない具材が踊っている。
上着を椅子の背もたれに掛けて、ジェイクは室内を見渡した。特に変わった様子はないと思ったが、ふと窓が気になった。見れば、こちらにも鍵が掛かっている。
「なぜ鍵を? これまでは掛けていなかっただろう」
スープを皿によそって、パンを取り出したフィリはそれをテーブルに運んだ。ジェイクも手伝って、あっという間に食事が整った。
ふたりが椅子に腰掛けたところで、フィリが膝の上で拳を握った。
「……人が、来ました」
ジェイクが息を呑んだ。
「茶色の髪の毛でした。あと、あなたと似たような服を着ていました。騎士と言っていた」
その時を思い出すように、フィリは遠くを見つめた。フィリとジェイクだけの世界に、突然知らない者が顔を出したのだ。フィリはとても戸惑ったし、恐怖した。口に出さずとも、フィリの言いたいことはジェイクに伝わった。目を見開いていたジェイクが、ごくりと喉を上下させた。
「他に、なにか言われたか」
「ブラッドフォード、卿? なんかそんな感じのことを言われました。どういう関係かと」
しつこく問いかけてきたので、ブラッドフォード卿という単語はすっかり覚えてしまった。ジェイクの瞳が揺れた。
「君は、それになんと答えたんだ」
「そんな人は知らない、と」
事実、フィリはそんな人は知らなかった。フィリが知っているのは、フィリとジェイクだけ。それ以外の人間は、フィリの狭い狭い世界には存在していなかった。
フィリの答えを聞いて、ジェイクは何事かを考え込む。しかしスープに口をつけると、無言で食べ進めた。それを見て、フィリも食事を進めた。どちらも無言で、緊張感が漂っている。味わうことなくスープを流し込んだジェイクは、早々に食事を終えた。
「私は街へ戻る」
まだパンをもそもそ食べていたフィリは、ごくりと飲み込んだ。フィリの返事を待たずに、ジェイクは立ち上がって上着を羽織る。
「火を借りるぞ」
持参してきたランタンに火を入れるジェイクは、今にも出て行きそうな雰囲気だ。
「泊まらないんですか」
ジェイクはいつも、ふらりと夜に現れて泊まっていく。今日も当然泊まるものと思っていたフィリは、先程のジェイクの緊張をはらんだ面持ちを思い出した。あの茶髪の青年との邂逅は、どうやら相当まずいものだったらしい。
「急用ができた」
素っ気なく答えるジェイクに、フィリは意を決して「僕のせいですか」と尋ねた。フィリには学がない。そのせいで、妙な受け答えをしてしまったのかもしれない。己のせいで、ジェイクが不要な心配をする羽目になったのではないか。
悶々と考え込むフィリに、ジェイクが「違う」と短く放った。
「君はよくやった。しかし、今の状況がまずいのは理解できるか?」
「僕の存在をあの人に知られました。僕は、戦争に参加しなければなりませんか?」
あの青年は騎士を名乗っていた。騎士といえば、ジェイクと同様に戦争の中心にいる人間だ。フィリのような隠れてこそこそと義務を免れる人間を断罪する立場だ。
この国の人間は今、一丸となって戦争に全力を注いでいる。若くて健康な男は、当然のように戦力として扱われる。それを隠れて逃れるというのは、真面目に戦争と向き合っている人からすれば、酷い裏切り行為だろう。
この戦時下において、フィリは断罪されてもおかしくはない危うい立場にいた。
「そうならないように、なんとかしてくる」
フィリの疑問に淡々と返したジェイクは、ランタンを片手に暗い夜道に出て行ってしまった。ひとり家に残されたフィリは、窓の外に遠ざかって行く灯りをひたすら凝視していた。
それは、なんとかなるようなものなのですか?
直前で飲み込んだジェイクに対する問いかけは、フィリの中でぐるぐると存在を主張していた。
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