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鳥籠の外
27 はじめての友達
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「あ、ネイトくんだ」
唐突にかけられた声が、己を呼ぶものだと気がつくまでに時間がかかった。
森の外へ出て、はじめて迎えた朝。
フィリップは、ジェイクと共に騎士として働いているらしい。詳しい事情を知りたいから、一緒に騎士団へ行こうと誘われたネイトは、迷わず頷いた。どうせフィリップの家に居座っていても、やることはない。フィリップとクラリスは、ネイトがやって来てからずっと上機嫌であった。上機嫌な二人に挟まれたネイトは、少し気まずい思いを抱えていた。二人からもれ出る幸せな空気に、馴染むことができなかった。だから早々に家を離れたかった。フィリップの提案は、ネイトにとっては、ありがたいものであった。
そうして朝からフィリップと共に騎士団本部を訪れていたネイトは、唐突に声をかけられた。フィリップの執務室だという小さな部屋でソファにおとなしく座っていた時のことであった。ノックもなしに扉が開け放たれて、男が入ってきた。
「副長! 隊長どこ行ったか知りませんか、あれ?」
ネイトの姿を見るなり動きを止めた男は、すぐに「あ、ネイトくんだ」と軽く言った。
その茶髪の男は、ネイトにも見覚えがあった。あの日、森の中に現れたあの青年であった。思えばネイトが森の家を出ることになったのは、この青年に姿を見られたからだ。そう考えると、彼はフィリをネイトに変えた一番の原因だと言えた。
ネイトは緊張した。今までこんな青年のことはすっかり忘れていたのだが、今思い出した。思い出したことで、ネイトは己の中に憎しみにも似た感情が湧き上がってくるのを感じた。
だってこの青年が森へ来なければ、ネイトはフィリのままでいられたのだ。ジェイクと共に、平和な暮らしを続けられたのだ。鳥籠を崩壊へと追いやった青年のことが、急に憎く思えた。初めての感情だった。これまでも、フィリのもとへ足繁く通わないジェイクに少し苛立ったり、無神経なことを言うジェイクに諦めにも似た感情が湧いたり。負の感情を抱えたことは、ネイトにだってあった。
しかしここまでの嫌悪感を抱いたのは初めてであった。今すぐに、己の前から姿を消してほしい。そう思ったのは、初めてであった。
座ったまま、ネイトは青年を見上げた。怒りを表現してもいいのか分からずに、ネイトは膝の上で固く拳を握った。そうして表面上の平穏を保っていた。
満面の笑みでネイトに駆け寄ってきた青年は、遠慮なしに隣を陣取った。反射的に、ネイトは少し横にズレてから彼の分の席を空けた。
「俺、ルーディー。よろしくね!」
右手を目の前に差し出されて、ネイトはその手を凝視した。意図を掴めずに、ネイトは固まった。しかしルーディーは気にする様子など見せずに、ほとんど無理矢理ネイトの手を握った。
「握手!」
「……あくしゅ」
「そうそう。これで俺たち友達ね」
「友達……?」
なんだそれは。
面食らうネイトに、ルーディーはにこにこしたまま「そう。友達」と言った。
「歳も一緒でしょ? 俺、十八」
「歳が一緒だったら友達?」
懸命にルーディーの発する言葉の意味を理解しようとするネイト。それにルーディーは「あぁ、違う違う」と手をひらひらさせた。
「友達に年齢は関係ないよ。まぁ、だいたいは歳が近いことが多いけど」
「……」
「俺の話、理解してる?」
へらへら笑うルーディーは、ネイトの顔を無遠慮に覗き込んできた。思わず上半身を後ろに反らすネイトであるが、ルーディーは気分を害した様子はない。
ルーディーは、ネイトにとって変な人間であった。彼に対して少し前まで抱いていた嫌悪感などすっかり忘れて、ネイトはルーディーのことを観察した。特に面白いこともないのに、ルーディーはずっと笑っていた。
「なんで笑うの?」
率直に訊けば、ルーディーが「笑ったら駄目?」と首を傾げた。予想外の問いかけに、今度はネイトが戸惑う番であった。
真面目に考えてみるが、別に笑ってはいけない決まりもない。そう結論付けたネイトは「駄目ではないけど」と歯切れの悪い答えを絞り出す。
ルーディーは不思議な人間であった。
一度森で会っただけのネイトに、気安く接してきた。フィリップやクラリスは、ネイトに対してどこかぎこちない態度で接していた。それなのに、ルーディーからは彼らのようなぎこちなさは感じられない。
「それにしてもネイトくん。あの時、俺に助けてって言ってくれたらよかったのに」
ネイトは、あの家で頭のおかしな男に監禁されていたことになっている。鎖で繋がれていたわけではないのだが、長年にわたって犯人に脅されていたネイトは、あの場所から動くことができなかったと解釈されていた。
悪気のないルーディーの発言に、ネイトは再び己の中に怒りのような感情が湧いてくるのを感じた。
助けなんて、求めるわけがない。
むしろネイトにとっては、あの時あそこに現れたルーディーこそが悪であった。けれどもそれを表に出すわけにはいかない。ネイトは、哀れな被害者ということになっているのだ。あの家で幸せに暮らしていたなんて、ルーディーに言えるわけがない。
「ねぇ、あの家でさ。どんな風に暮らしてたの?」
「普通に」
「普通って? 言っちゃなんだけど、ネイトくんの言う普通って、全然普通じゃないからね」
真正面からぶつけられた言葉に、ネイトは息を止めた。しかしそれも一瞬のことである。ネイトは、己が無知なことを嫌というほど知っていた。だからルーディーの言葉は正しい。ルーディーの普通と、ネイトの普通は大きく違うのだ。
「正直なところさ、犯人のこと覚えてないの? 本当は覚えてたりして」
どうなの? と顔を覗かれて、ネイトはルーディーから視線を逸らせた。彼の言う犯人とは、おそらくジェイクのことだ。それは絶対に口外できない事実であった。
無視していると、ルーディーは立ち上がった。
「なんか飲む? なにがいい? ネイトくんはなにが好きなの? 甘い物?」
立て続けに質問されて、ネイトは眉間に皺を寄せる。それを見て、ルーディーが「あ!」と声をあげた。その勢いに、ネイトは首を竦める。
「なにその嫌そうな顔! 俺のこと面倒だと思ったでしょ」
「……うん」
少し迷った末に、ネイトは正直に頷いた。実際、ルーディーは面倒だった。
「ひどい。でもいいや。友達だから仲良くしてね」
「……」
「なんで無視するの?」
ねー、なんで? と。
うるさいルーディーから、ネイトは逃げたいと思った。ジェイクは物静かな男であった。ネイトもあまり口数が多い方ではない。意味もなくしゃべり続けるルーディーは、ネイトにとって未知の存在であった。
その後も一人で口を動かし続けながら、ルーディーは茶を用意した。
「はい。砂糖いれる?」
ティーカップと共に差し出された砂糖に、ネイトは釘付けとなった。砂糖がある。砂糖は貴重な物ではなかったのだろうか。もしやあれもジェイクの嘘なのか。
悶々と悩むネイトの隣を陣取って、ルーディーは己のカップに砂糖をひと匙放り込んだ。その様子を険しい顔で観察していたネイトに、ルーディーが「なに?」と笑いながら砂糖を押し付けてきた。
「甘くて美味しいよ」
「……貰っていいの?」
「好きなだけどうぞ」
その言葉に、ネイトは目を輝かせた。そして思った。ルーディーは、そんなに悪い人ではないと。
もしこの場にジェイクがいたら、砂糖ひとつで簡単になびくネイトに呆れたかもしれない。そんなに砂糖が好きだったのかと、驚愕したかもしれない。
けれどもこの場には、ネイトとルーディーしかいなかった。ネイトに冷静になれと言ってくれる人は、誰もいなかった。結果、ネイトはルーディーと友達になった。
ネイトにとっては、はじめての友達である。
唐突にかけられた声が、己を呼ぶものだと気がつくまでに時間がかかった。
森の外へ出て、はじめて迎えた朝。
フィリップは、ジェイクと共に騎士として働いているらしい。詳しい事情を知りたいから、一緒に騎士団へ行こうと誘われたネイトは、迷わず頷いた。どうせフィリップの家に居座っていても、やることはない。フィリップとクラリスは、ネイトがやって来てからずっと上機嫌であった。上機嫌な二人に挟まれたネイトは、少し気まずい思いを抱えていた。二人からもれ出る幸せな空気に、馴染むことができなかった。だから早々に家を離れたかった。フィリップの提案は、ネイトにとっては、ありがたいものであった。
そうして朝からフィリップと共に騎士団本部を訪れていたネイトは、唐突に声をかけられた。フィリップの執務室だという小さな部屋でソファにおとなしく座っていた時のことであった。ノックもなしに扉が開け放たれて、男が入ってきた。
「副長! 隊長どこ行ったか知りませんか、あれ?」
ネイトの姿を見るなり動きを止めた男は、すぐに「あ、ネイトくんだ」と軽く言った。
その茶髪の男は、ネイトにも見覚えがあった。あの日、森の中に現れたあの青年であった。思えばネイトが森の家を出ることになったのは、この青年に姿を見られたからだ。そう考えると、彼はフィリをネイトに変えた一番の原因だと言えた。
ネイトは緊張した。今までこんな青年のことはすっかり忘れていたのだが、今思い出した。思い出したことで、ネイトは己の中に憎しみにも似た感情が湧き上がってくるのを感じた。
だってこの青年が森へ来なければ、ネイトはフィリのままでいられたのだ。ジェイクと共に、平和な暮らしを続けられたのだ。鳥籠を崩壊へと追いやった青年のことが、急に憎く思えた。初めての感情だった。これまでも、フィリのもとへ足繁く通わないジェイクに少し苛立ったり、無神経なことを言うジェイクに諦めにも似た感情が湧いたり。負の感情を抱えたことは、ネイトにだってあった。
しかしここまでの嫌悪感を抱いたのは初めてであった。今すぐに、己の前から姿を消してほしい。そう思ったのは、初めてであった。
座ったまま、ネイトは青年を見上げた。怒りを表現してもいいのか分からずに、ネイトは膝の上で固く拳を握った。そうして表面上の平穏を保っていた。
満面の笑みでネイトに駆け寄ってきた青年は、遠慮なしに隣を陣取った。反射的に、ネイトは少し横にズレてから彼の分の席を空けた。
「俺、ルーディー。よろしくね!」
右手を目の前に差し出されて、ネイトはその手を凝視した。意図を掴めずに、ネイトは固まった。しかしルーディーは気にする様子など見せずに、ほとんど無理矢理ネイトの手を握った。
「握手!」
「……あくしゅ」
「そうそう。これで俺たち友達ね」
「友達……?」
なんだそれは。
面食らうネイトに、ルーディーはにこにこしたまま「そう。友達」と言った。
「歳も一緒でしょ? 俺、十八」
「歳が一緒だったら友達?」
懸命にルーディーの発する言葉の意味を理解しようとするネイト。それにルーディーは「あぁ、違う違う」と手をひらひらさせた。
「友達に年齢は関係ないよ。まぁ、だいたいは歳が近いことが多いけど」
「……」
「俺の話、理解してる?」
へらへら笑うルーディーは、ネイトの顔を無遠慮に覗き込んできた。思わず上半身を後ろに反らすネイトであるが、ルーディーは気分を害した様子はない。
ルーディーは、ネイトにとって変な人間であった。彼に対して少し前まで抱いていた嫌悪感などすっかり忘れて、ネイトはルーディーのことを観察した。特に面白いこともないのに、ルーディーはずっと笑っていた。
「なんで笑うの?」
率直に訊けば、ルーディーが「笑ったら駄目?」と首を傾げた。予想外の問いかけに、今度はネイトが戸惑う番であった。
真面目に考えてみるが、別に笑ってはいけない決まりもない。そう結論付けたネイトは「駄目ではないけど」と歯切れの悪い答えを絞り出す。
ルーディーは不思議な人間であった。
一度森で会っただけのネイトに、気安く接してきた。フィリップやクラリスは、ネイトに対してどこかぎこちない態度で接していた。それなのに、ルーディーからは彼らのようなぎこちなさは感じられない。
「それにしてもネイトくん。あの時、俺に助けてって言ってくれたらよかったのに」
ネイトは、あの家で頭のおかしな男に監禁されていたことになっている。鎖で繋がれていたわけではないのだが、長年にわたって犯人に脅されていたネイトは、あの場所から動くことができなかったと解釈されていた。
悪気のないルーディーの発言に、ネイトは再び己の中に怒りのような感情が湧いてくるのを感じた。
助けなんて、求めるわけがない。
むしろネイトにとっては、あの時あそこに現れたルーディーこそが悪であった。けれどもそれを表に出すわけにはいかない。ネイトは、哀れな被害者ということになっているのだ。あの家で幸せに暮らしていたなんて、ルーディーに言えるわけがない。
「ねぇ、あの家でさ。どんな風に暮らしてたの?」
「普通に」
「普通って? 言っちゃなんだけど、ネイトくんの言う普通って、全然普通じゃないからね」
真正面からぶつけられた言葉に、ネイトは息を止めた。しかしそれも一瞬のことである。ネイトは、己が無知なことを嫌というほど知っていた。だからルーディーの言葉は正しい。ルーディーの普通と、ネイトの普通は大きく違うのだ。
「正直なところさ、犯人のこと覚えてないの? 本当は覚えてたりして」
どうなの? と顔を覗かれて、ネイトはルーディーから視線を逸らせた。彼の言う犯人とは、おそらくジェイクのことだ。それは絶対に口外できない事実であった。
無視していると、ルーディーは立ち上がった。
「なんか飲む? なにがいい? ネイトくんはなにが好きなの? 甘い物?」
立て続けに質問されて、ネイトは眉間に皺を寄せる。それを見て、ルーディーが「あ!」と声をあげた。その勢いに、ネイトは首を竦める。
「なにその嫌そうな顔! 俺のこと面倒だと思ったでしょ」
「……うん」
少し迷った末に、ネイトは正直に頷いた。実際、ルーディーは面倒だった。
「ひどい。でもいいや。友達だから仲良くしてね」
「……」
「なんで無視するの?」
ねー、なんで? と。
うるさいルーディーから、ネイトは逃げたいと思った。ジェイクは物静かな男であった。ネイトもあまり口数が多い方ではない。意味もなくしゃべり続けるルーディーは、ネイトにとって未知の存在であった。
その後も一人で口を動かし続けながら、ルーディーは茶を用意した。
「はい。砂糖いれる?」
ティーカップと共に差し出された砂糖に、ネイトは釘付けとなった。砂糖がある。砂糖は貴重な物ではなかったのだろうか。もしやあれもジェイクの嘘なのか。
悶々と悩むネイトの隣を陣取って、ルーディーは己のカップに砂糖をひと匙放り込んだ。その様子を険しい顔で観察していたネイトに、ルーディーが「なに?」と笑いながら砂糖を押し付けてきた。
「甘くて美味しいよ」
「……貰っていいの?」
「好きなだけどうぞ」
その言葉に、ネイトは目を輝かせた。そして思った。ルーディーは、そんなに悪い人ではないと。
もしこの場にジェイクがいたら、砂糖ひとつで簡単になびくネイトに呆れたかもしれない。そんなに砂糖が好きだったのかと、驚愕したかもしれない。
けれどもこの場には、ネイトとルーディーしかいなかった。ネイトに冷静になれと言ってくれる人は、誰もいなかった。結果、ネイトはルーディーと友達になった。
ネイトにとっては、はじめての友達である。
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