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鳥籠の外
31 甘いパン
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「ごめんね。すっかり遅くなってしまった」
眉尻を下げて申し訳なさそうに言うフィリップに「大丈夫」と返して、ネイトは立ち上がった。
仕事が忙しいらしいフィリップは、ネイトの事をほとんどルーディーに任せていた。夕方頃になって、ようやくネイトの前に戻ってきたフィリップは「帰ろうか」と微笑んだ。それに無言で頷いて、ネイトはフィリップのもとへ駆け寄る。ソファで一緒に座っていたルーディーが「またね、ネイトくん」とひらひら手を振った。
帰り際、ネイトはジェイクの姿を探して視線をうろうろさせた。けれども彼の姿は見当たらない。まだ仕事が忙しいのだろうか。
忙しなくあちらこちらを眺めるネイトに、隣に並んだフィリップは優しく微笑む。
「何か面白いものでもあった?」
「……」
そうフィリップから声をかけられて、ネイトは初めて己がジェイクの姿を探していたことに気がついた。ほとんど無意識の行動だったのだが、なんだか悪いことをしている場面を目撃されたような気分になる。もちろん、フィリップはネイトが悪いことをしているなんて思ってもいないのだが。
咄嗟に言葉が出てこないネイトに、フィリップは「あぁ、ごめんね」となぜか申し訳なさそうな顔になった。
フィリップは、よくこんな顔をする。眉間に僅かな皺を寄せて、苦痛を堪えるような顔だ。どうしてそんな楽しくなさそうな目で、ネイトを見るのだろうか。
ジェイクは、ネイトを見るときは柔らかい表情だった。声をあげて笑うこともあった。ジェイクが笑うと、ネイトも笑いたいくらい楽しい気分になった。
それなのに、フィリップはネイトを見て優しい笑みを浮かべて見せることはあっても、楽しいといった感じで笑うことはほとんどない。
一緒にいて楽しくないのだろうな、とネイトは理解した。ネイトだってそうだ。みんなが、ネイトはフィリップの家で暮らすべきだと言う。だからそれに従っただけであって、ネイトはフィリップと暮らすことを望んでいるわけでもない。楽しいと思っているわけでもない。だからこれはお互い様なのだと、ネイトはあまり気にしないことにした。
帰宅すると、クラリスが笑顔で出迎えてくれる。
「おかえり。夕飯、出来てるからね」
ネイトに向けて笑みを浮かべるクラリスは可愛らしいエプロンをしていた。言葉通り、美味しそうな匂いがしている。
ちらりとフィリップを振り返ってから、ネイトはこそこそとキッチンに向かう。美味しそうな匂いのもとを確認しようと思ったのだ。
けれども鍋の中を覗く前に、ネイトはキッチンのテーブルに置かれたものに釘付けとなった。
皿にのったパンに、白い砂糖がたんまり振り掛けられている。
「……甘いパン」
それはジェイクがよく持ってきていた甘いパンそのものであった。思わずクラリスのことを振り返ると、ネイトを追いかけてきていた彼女が「それは食後に食べましょうね」と微笑んだ。
「甘いもの好き?」
クラリスから問われて、ネイトは何度も頷いた。甘いものは、とても好き。必死にそう伝えるネイトに、クラリスはくすくすと笑う。
「これ。あなたが作ったの?」
期待を込めて尋ねると、クラリスが「えぇ、そうよ」とのんびり答えてくれた。
「ジェイクさん。覚えてる?」
突然出てきたジェイクの名前に戸惑いつつも、ネイトは小さく頷いた。それを受けて、クラリスが「ジェイクさんも好きなのよ、このパン」と楽しそうに言った。
その言葉で、ネイトは理解した。やはりこれはあの甘いパンであると。前にジェイクは、同僚の奥さんが甘いパンを作っていると言っていた。その同僚がフィリップで、フィリップの奥さん。つまりクラリスのことだろう。
なんだか長年の謎が解けたような妙な達成感があった。今すぐこの判明した事実を誰かに伝えてみたい気分になったが、グッと堪える。
ネイトがジェイクと共に森の家で過ごしていたことは秘密なのだ。ネイトがこの甘いパンを食べたことがあると知られれば、ネイトとジェイクの繋がりも露呈してしまう恐れがあった。そこまで考えたネイトは、グッと唇を引き結んだ。
夕食後、クラリスは約束通り甘いパンを出してくれた。
目を輝かせるネイトに、クラリスはずっと優しい微笑みを向けている。
「気に入ってくれた?」
「はい」
クラリスからの問いかけに頷いて、ネイトは夢中でパンを頬張った。このパンを食べる時は、いつもジェイクが一緒だった。でも、今はいない。
たったそれだけの事実をネイトは噛み締めた。パンはいつも通り美味しいが、何か物足りないという気分になる。足りないのは、ジェイクの存在だ。
意味もなくにこにこしているクラリスは、心底楽しそう。対するフィリップは、やはり少し眉間に皺を寄せて険しさを滲ませている。そんなフィリップの微妙な表情をネイトがこっそり観察していると、クラリスが「紅茶のおかわりいる?」と微笑む。
それに頷いて、ネイトはパンを完食した。
「ねえ、ネイト」
フィリップが席を外した隙に、クラリスが囁いた。
「私のこと、母親だと思ってくれたら嬉しいな」
「……」
「あ、もちろん無理にとは言わないけど」
悪戯っぽく笑うクラリスであるが、そこには少しの落胆が混じっているような気がした。
正直、ネイトは両親という存在がよくわからない。しかしクラリスのことは少しだけ好ましく思っている。いつまでもネイトに気を遣うフィリップとは違い、クラリスはネイトの前でも心の底から笑っていると思えるのだ。もちろん時折、ネイトに「無理はしないでね」という言葉を投げかけるが、不思議なことにネイトはそれをあまり鬱陶しいとは思わなくなりつつあった。
「甘いもの、好きなのね。今度は別のものを作ってあげるから楽しみにしててね」
「はい」
別の甘いものにはネイトも興味がある。
ジェイクは、甘いものをあまり持ってきてくれなかったから。
今から楽しみに思うネイトは、空になった皿を見つめた。クラリスが「このパンもまた作りましょうね」と嬉しいことを言ってくれた。それだけで、なんだか今日は楽しい一日だったという気分になってくるから単純なものである。
フィリップとはまだギクシャクしている関係だが、クラリスとであれば上手くやっていけるかもしれない。根拠はないが、ネイトはそう思った。
だってクラリスは、ネイトが彼女の視界に入るだけで嬉しそうににこにこしている。ネイトがなにを言っても「無理する必要はない」「遠慮しなくていい」と、なぜか険しい表情をするフィリップとは大違いなのだ。
眉尻を下げて申し訳なさそうに言うフィリップに「大丈夫」と返して、ネイトは立ち上がった。
仕事が忙しいらしいフィリップは、ネイトの事をほとんどルーディーに任せていた。夕方頃になって、ようやくネイトの前に戻ってきたフィリップは「帰ろうか」と微笑んだ。それに無言で頷いて、ネイトはフィリップのもとへ駆け寄る。ソファで一緒に座っていたルーディーが「またね、ネイトくん」とひらひら手を振った。
帰り際、ネイトはジェイクの姿を探して視線をうろうろさせた。けれども彼の姿は見当たらない。まだ仕事が忙しいのだろうか。
忙しなくあちらこちらを眺めるネイトに、隣に並んだフィリップは優しく微笑む。
「何か面白いものでもあった?」
「……」
そうフィリップから声をかけられて、ネイトは初めて己がジェイクの姿を探していたことに気がついた。ほとんど無意識の行動だったのだが、なんだか悪いことをしている場面を目撃されたような気分になる。もちろん、フィリップはネイトが悪いことをしているなんて思ってもいないのだが。
咄嗟に言葉が出てこないネイトに、フィリップは「あぁ、ごめんね」となぜか申し訳なさそうな顔になった。
フィリップは、よくこんな顔をする。眉間に僅かな皺を寄せて、苦痛を堪えるような顔だ。どうしてそんな楽しくなさそうな目で、ネイトを見るのだろうか。
ジェイクは、ネイトを見るときは柔らかい表情だった。声をあげて笑うこともあった。ジェイクが笑うと、ネイトも笑いたいくらい楽しい気分になった。
それなのに、フィリップはネイトを見て優しい笑みを浮かべて見せることはあっても、楽しいといった感じで笑うことはほとんどない。
一緒にいて楽しくないのだろうな、とネイトは理解した。ネイトだってそうだ。みんなが、ネイトはフィリップの家で暮らすべきだと言う。だからそれに従っただけであって、ネイトはフィリップと暮らすことを望んでいるわけでもない。楽しいと思っているわけでもない。だからこれはお互い様なのだと、ネイトはあまり気にしないことにした。
帰宅すると、クラリスが笑顔で出迎えてくれる。
「おかえり。夕飯、出来てるからね」
ネイトに向けて笑みを浮かべるクラリスは可愛らしいエプロンをしていた。言葉通り、美味しそうな匂いがしている。
ちらりとフィリップを振り返ってから、ネイトはこそこそとキッチンに向かう。美味しそうな匂いのもとを確認しようと思ったのだ。
けれども鍋の中を覗く前に、ネイトはキッチンのテーブルに置かれたものに釘付けとなった。
皿にのったパンに、白い砂糖がたんまり振り掛けられている。
「……甘いパン」
それはジェイクがよく持ってきていた甘いパンそのものであった。思わずクラリスのことを振り返ると、ネイトを追いかけてきていた彼女が「それは食後に食べましょうね」と微笑んだ。
「甘いもの好き?」
クラリスから問われて、ネイトは何度も頷いた。甘いものは、とても好き。必死にそう伝えるネイトに、クラリスはくすくすと笑う。
「これ。あなたが作ったの?」
期待を込めて尋ねると、クラリスが「えぇ、そうよ」とのんびり答えてくれた。
「ジェイクさん。覚えてる?」
突然出てきたジェイクの名前に戸惑いつつも、ネイトは小さく頷いた。それを受けて、クラリスが「ジェイクさんも好きなのよ、このパン」と楽しそうに言った。
その言葉で、ネイトは理解した。やはりこれはあの甘いパンであると。前にジェイクは、同僚の奥さんが甘いパンを作っていると言っていた。その同僚がフィリップで、フィリップの奥さん。つまりクラリスのことだろう。
なんだか長年の謎が解けたような妙な達成感があった。今すぐこの判明した事実を誰かに伝えてみたい気分になったが、グッと堪える。
ネイトがジェイクと共に森の家で過ごしていたことは秘密なのだ。ネイトがこの甘いパンを食べたことがあると知られれば、ネイトとジェイクの繋がりも露呈してしまう恐れがあった。そこまで考えたネイトは、グッと唇を引き結んだ。
夕食後、クラリスは約束通り甘いパンを出してくれた。
目を輝かせるネイトに、クラリスはずっと優しい微笑みを向けている。
「気に入ってくれた?」
「はい」
クラリスからの問いかけに頷いて、ネイトは夢中でパンを頬張った。このパンを食べる時は、いつもジェイクが一緒だった。でも、今はいない。
たったそれだけの事実をネイトは噛み締めた。パンはいつも通り美味しいが、何か物足りないという気分になる。足りないのは、ジェイクの存在だ。
意味もなくにこにこしているクラリスは、心底楽しそう。対するフィリップは、やはり少し眉間に皺を寄せて険しさを滲ませている。そんなフィリップの微妙な表情をネイトがこっそり観察していると、クラリスが「紅茶のおかわりいる?」と微笑む。
それに頷いて、ネイトはパンを完食した。
「ねえ、ネイト」
フィリップが席を外した隙に、クラリスが囁いた。
「私のこと、母親だと思ってくれたら嬉しいな」
「……」
「あ、もちろん無理にとは言わないけど」
悪戯っぽく笑うクラリスであるが、そこには少しの落胆が混じっているような気がした。
正直、ネイトは両親という存在がよくわからない。しかしクラリスのことは少しだけ好ましく思っている。いつまでもネイトに気を遣うフィリップとは違い、クラリスはネイトの前でも心の底から笑っていると思えるのだ。もちろん時折、ネイトに「無理はしないでね」という言葉を投げかけるが、不思議なことにネイトはそれをあまり鬱陶しいとは思わなくなりつつあった。
「甘いもの、好きなのね。今度は別のものを作ってあげるから楽しみにしててね」
「はい」
別の甘いものにはネイトも興味がある。
ジェイクは、甘いものをあまり持ってきてくれなかったから。
今から楽しみに思うネイトは、空になった皿を見つめた。クラリスが「このパンもまた作りましょうね」と嬉しいことを言ってくれた。それだけで、なんだか今日は楽しい一日だったという気分になってくるから単純なものである。
フィリップとはまだギクシャクしている関係だが、クラリスとであれば上手くやっていけるかもしれない。根拠はないが、ネイトはそう思った。
だってクラリスは、ネイトが彼女の視界に入るだけで嬉しそうににこにこしている。ネイトがなにを言っても「無理する必要はない」「遠慮しなくていい」と、なぜか険しい表情をするフィリップとは大違いなのだ。
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