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17歳
728 相談してあげた
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最近、ティアンが俺から顔を逸らすことが増えたような気がする。
ふとした瞬間に顔を見ると、それに気がついたティアンがさっと俯いたりあらぬ方向へと視線をやったり。別に避けられているわけではないんだけど、気になってしまう。
俺、なにかした?
何度か「なに?」と聞いてみたけど、ティアンは「いえ」と短く話を切り上げてしまう。話しかければ会話は成立するし、顔を逸らされても呼びかければこちらを向いてくれる。なぜか最初の一瞬だけ挙動がぎこちなくなるのだ。本当に一瞬のことだけど、なんだか拒絶されたような気分になって、どうしても気になる。
読書に没頭しているふりをしながら、横目でティアンのことを確認する。エリスちゃんと遊んでいるティアンは、俺に背中を向けてこちらを見ない。
『坊ちゃん。どうしたの? 元気ない?』
「元気だけど」
ちらちらと無言でティアンを確認していれば、それを目ざとく発見した綿毛ちゃんが足元に寄ってくる。ふーんと頷く綿毛ちゃんは、『ティアンさんは? 元気?』と、今度はティアンの足元に擦り寄っていく。ティアンと遊んでいたエリスちゃんが、途端に綿毛ちゃんを見据えた。エリスちゃんは気の強い猫なので、綿毛ちゃんが近寄るとなんだか怒ることが多い。お喋りする犬のことが気に入らないのだろう。隣でずっとお喋りされるとうるさいもんね。
ちょっと綿毛ちゃんに触ったティアンは、「元気だけど」と短く応じる。こちらに背中が向けられているため、その表情は伺えない。しかし声はいつも通りのティアンだ。特に異変はない。
俺らの間に流れる微妙に普段と違う空気。
「俺、オーガス兄様のとこに行ってくるね。ケイシーと遊んであげないと」
立ち上がって、ティアンはついて来なくていいよと告げておく。
「エリスちゃんのことお願いね」
ティアンの返事も聞かずに、部屋を飛び出す。『待ってぇ』と綿毛ちゃんが追いかけてきたので、少し待ってやる。
『なんで急にオーガスくん?』
いや、特に意味はないけど。
なんとなく一旦ティアンから距離を取って、考えをまとめたいだけ。行き先はどこでもよかった。
しかしせっかくなのでオーガス兄様の部屋にお邪魔しておく。執務机で頬杖をつきながら本を読んでいた兄様は、俺を見るなり慌てて姿勢を正した。
「どうしたの、ルイス」
珍しいね、とよくわからないことを口走る兄様は、ちょっと焦っていた。俺の突然の訪問にびっくりしたのだろう。誤魔化すように本を閉じて、机の端に置いてあった書類を引き寄せている。ペンを手にして、今更仕事をする素振りをみせる兄様に、肩をすくめておく。別にオーガス兄様がちょっと仕事をサボっていたところで、俺は文句なんて言わないけど。一体なにをビクビクしているのか。オーガス兄様は、相変わらず気が小さい。
オーガス兄様の仕事してますアピールを見なかったことにして、ソファに座っておく。綿毛ちゃんが『オレもいるよ!』と忙しそうにアピールしている。
「あのさ、オーガス兄様」
「……いや別にサボっていたわけでは。そもそも僕よりニックのほうが絶対にサボってるし。今だってセドリックのこと確認してくるとか意味わかんないこと言って出て行ったし。セドリックのこと確認してどうするんだよって感じだよね」
「兄様の仕事はどうでもいいんだよ」
「あ、はい」
俺が本題に入る前に、勝手につらつら言い訳を始めるオーガス兄様は、思い込みが激しい。こういう突っ走るところは、お母様にそっくりだ。
放っておくとずっと喋っていそうな兄様を制止して、改めて会話を始める。
「ティアンがね。最近俺のこと無視する」
「……え?」
「無視ってわけじゃないけど。なんていうか、一瞬だけ無視される」
「結局、無視はされてるんだ?」
首を捻るオーガス兄様に「だから無視はされてないんだって」と言葉を重ねる。頬を引きつらせる兄様は「わかんないよ。難しくてわかんないよ」と頭を抱えてしまう。
「それでさ、なんでティアンは急に俺のこと避けるんだと思う? オーガス兄様なんか知ってる?」
「知らないよ。ティアンに直接訊けばいいだろ」
もう何度も訊いた。でも「いえ」とか「なんでもないですよ」とか曖昧な言葉で流されてしまうのだ。
ティアンに尋ねてもどうにもならない。そんなに困っているわけではないけど、一瞬目を逸らされるのはちょっと気になるし、あまりいい気分にはならない。
「どうすればいい?」
頬杖をつくオーガス兄様は、俺の質問に「どうして僕に訊くの?」と苦い顔になる。
どうしてって。俺がなにか困り事がある度にブルース兄様へ相談しに行っていたら、「僕も兄なんだけど?」とオーガス兄様が悲しい顔をするからだ。俺は気遣いのできる弟なので、今回はオーガス兄様の要望通りに真っ先に相談に来てあげたというわけである。
「俺に感謝して」
「相談に来たんだよね? なにその偉そうな態度」
人にものを頼む態度じゃないだろ、と細かい指摘をする兄様は頭を抱えてしまう。
「なんでこんな面倒な相談持ってくるの? もっと簡単な相談事の時に来てよ。僕に訊かれてもわかんないって」
「……」
なにこの頼りない長男。じとっと眺めていれば、大袈裟に肩をすくめたオーガス兄様が「僕に恋愛相談とかしないで」と変なことを言った。
「恋愛相談なんてしてないけど」
「え!?」
驚いたと言わんばかりに目を見開く兄様は「違うの!?」と勢いよく立ち上がった。普通に違うけど?
え、この人、俺の話ちゃんと聞いていたのか?
今はティアンとの関係についての相談だった。どこに女の子が出てきたよ。
ふとした瞬間に顔を見ると、それに気がついたティアンがさっと俯いたりあらぬ方向へと視線をやったり。別に避けられているわけではないんだけど、気になってしまう。
俺、なにかした?
何度か「なに?」と聞いてみたけど、ティアンは「いえ」と短く話を切り上げてしまう。話しかければ会話は成立するし、顔を逸らされても呼びかければこちらを向いてくれる。なぜか最初の一瞬だけ挙動がぎこちなくなるのだ。本当に一瞬のことだけど、なんだか拒絶されたような気分になって、どうしても気になる。
読書に没頭しているふりをしながら、横目でティアンのことを確認する。エリスちゃんと遊んでいるティアンは、俺に背中を向けてこちらを見ない。
『坊ちゃん。どうしたの? 元気ない?』
「元気だけど」
ちらちらと無言でティアンを確認していれば、それを目ざとく発見した綿毛ちゃんが足元に寄ってくる。ふーんと頷く綿毛ちゃんは、『ティアンさんは? 元気?』と、今度はティアンの足元に擦り寄っていく。ティアンと遊んでいたエリスちゃんが、途端に綿毛ちゃんを見据えた。エリスちゃんは気の強い猫なので、綿毛ちゃんが近寄るとなんだか怒ることが多い。お喋りする犬のことが気に入らないのだろう。隣でずっとお喋りされるとうるさいもんね。
ちょっと綿毛ちゃんに触ったティアンは、「元気だけど」と短く応じる。こちらに背中が向けられているため、その表情は伺えない。しかし声はいつも通りのティアンだ。特に異変はない。
俺らの間に流れる微妙に普段と違う空気。
「俺、オーガス兄様のとこに行ってくるね。ケイシーと遊んであげないと」
立ち上がって、ティアンはついて来なくていいよと告げておく。
「エリスちゃんのことお願いね」
ティアンの返事も聞かずに、部屋を飛び出す。『待ってぇ』と綿毛ちゃんが追いかけてきたので、少し待ってやる。
『なんで急にオーガスくん?』
いや、特に意味はないけど。
なんとなく一旦ティアンから距離を取って、考えをまとめたいだけ。行き先はどこでもよかった。
しかしせっかくなのでオーガス兄様の部屋にお邪魔しておく。執務机で頬杖をつきながら本を読んでいた兄様は、俺を見るなり慌てて姿勢を正した。
「どうしたの、ルイス」
珍しいね、とよくわからないことを口走る兄様は、ちょっと焦っていた。俺の突然の訪問にびっくりしたのだろう。誤魔化すように本を閉じて、机の端に置いてあった書類を引き寄せている。ペンを手にして、今更仕事をする素振りをみせる兄様に、肩をすくめておく。別にオーガス兄様がちょっと仕事をサボっていたところで、俺は文句なんて言わないけど。一体なにをビクビクしているのか。オーガス兄様は、相変わらず気が小さい。
オーガス兄様の仕事してますアピールを見なかったことにして、ソファに座っておく。綿毛ちゃんが『オレもいるよ!』と忙しそうにアピールしている。
「あのさ、オーガス兄様」
「……いや別にサボっていたわけでは。そもそも僕よりニックのほうが絶対にサボってるし。今だってセドリックのこと確認してくるとか意味わかんないこと言って出て行ったし。セドリックのこと確認してどうするんだよって感じだよね」
「兄様の仕事はどうでもいいんだよ」
「あ、はい」
俺が本題に入る前に、勝手につらつら言い訳を始めるオーガス兄様は、思い込みが激しい。こういう突っ走るところは、お母様にそっくりだ。
放っておくとずっと喋っていそうな兄様を制止して、改めて会話を始める。
「ティアンがね。最近俺のこと無視する」
「……え?」
「無視ってわけじゃないけど。なんていうか、一瞬だけ無視される」
「結局、無視はされてるんだ?」
首を捻るオーガス兄様に「だから無視はされてないんだって」と言葉を重ねる。頬を引きつらせる兄様は「わかんないよ。難しくてわかんないよ」と頭を抱えてしまう。
「それでさ、なんでティアンは急に俺のこと避けるんだと思う? オーガス兄様なんか知ってる?」
「知らないよ。ティアンに直接訊けばいいだろ」
もう何度も訊いた。でも「いえ」とか「なんでもないですよ」とか曖昧な言葉で流されてしまうのだ。
ティアンに尋ねてもどうにもならない。そんなに困っているわけではないけど、一瞬目を逸らされるのはちょっと気になるし、あまりいい気分にはならない。
「どうすればいい?」
頬杖をつくオーガス兄様は、俺の質問に「どうして僕に訊くの?」と苦い顔になる。
どうしてって。俺がなにか困り事がある度にブルース兄様へ相談しに行っていたら、「僕も兄なんだけど?」とオーガス兄様が悲しい顔をするからだ。俺は気遣いのできる弟なので、今回はオーガス兄様の要望通りに真っ先に相談に来てあげたというわけである。
「俺に感謝して」
「相談に来たんだよね? なにその偉そうな態度」
人にものを頼む態度じゃないだろ、と細かい指摘をする兄様は頭を抱えてしまう。
「なんでこんな面倒な相談持ってくるの? もっと簡単な相談事の時に来てよ。僕に訊かれてもわかんないって」
「……」
なにこの頼りない長男。じとっと眺めていれば、大袈裟に肩をすくめたオーガス兄様が「僕に恋愛相談とかしないで」と変なことを言った。
「恋愛相談なんてしてないけど」
「え!?」
驚いたと言わんばかりに目を見開く兄様は「違うの!?」と勢いよく立ち上がった。普通に違うけど?
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今はティアンとの関係についての相談だった。どこに女の子が出てきたよ。
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