sweet stream season

Repos〜ルポ

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Story〜8

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マビアとオーシャに、それぞれの恋が芽生え始めていた…ある日。

「Hi!マビー久しぶりー!」

マビアの友人、ミーナとルーミが遊びに来た。

「ミーナにルーミ!Hi!
 久しぶりー!元気だった?」

「元気!元気!今年もまた
 ルーミと、ここの絶景を
 楽しみたくて来ちゃった!」

「ありがとう。嬉しいわ。
 ユックリしていってね」

彼女達は、以前マビアが勤めていたカフェに通ってくれていた常連客で、今や10年来の友人。
2人も忙しい人達なので、時々こうして予定を合わせて、まとめて休みを取り、近くにホテルを取ってカフェにも遊びに来る。

「ところで、そこにいる
 ステキなイケメンは??」

さすがミーナ。相変わらずイケメンを見つけるのは早い。

「私も気になってた!新しい
 バイトくん?」

ルーミも興味津々だった。

「ジュノー…と言います。
 いらっしゃい…ませ。夏の間
 だけ…バイトに入ってます」

ジュノーは明らかに圧倒された様子で返答していた。するとミーナが更にマビアに質問した。

「マビーはバイト取らない
 とか言ってなかった?
 オーシャは?」

「サロンをマリンクラブに
 リニューアルさせて忙しく
 なったから、夏の間バイトを
 入れることにしたの」

「あっ…それ聞いた!凄い
 よね…。なるほど!それで
 このイケメンか…いいなぁ」

「…と言っても、ほとんど
 ボランティアなんだけどね
 ありがたいくらいなのよ」

「ボクがムリに、お願い
 したんです。バイト代も
 要らないって…」

するとルーミも皆の話を聞いて、話し始めた。

「良いじゃない!バイト代
 ナシでイケメンが来る
 なんて、ご主人からの
 プレゼントじゃない?
 あっ…この子、知ってる?」

「知ってます。亡くなった
 ご主人の話ですよね?
 マビアさんから聞きました」

「そんな事まで話してるの?
 まさか2人…付き合ってる?!」

「ルーミ!付き合ってないよ!
 まさかー!ナイナイ」
 
「そう?こんなイケメン
 滅多にいないし、しかも
 年下でしょ?最高じゃん」

ルーミの話に驚いてミーナが慌てて口を挟んだ。

「本人を目の前に言う?それ」

「だってーまだ彼氏じゃない
 から言えるんだもん」

「まぁ…確かに羨ましいかも…」

「ハイハイ…2人とも、
 そのくらいにして…そろそろ
 座って、座って」

「ミーナは飲み物何が良い?」

「私はカプチーノと…あっ!
 シナモンロールがあるー!
 これコトハさんの所の?」

「そうそう。定期的に色々な
 パンを届けに来てくれる様に
 なったのよ。ルーミは?」

「私もカプチーノと…紅茶の
 シフォンお願いします」

「了解。ちょっと待ってて」

マビアが飲み物とスイーツを準備すると、それぞれトレーにセットにして、ジュノーに運んでもらった。

「お待たせしました。こちらが
 ミーナさんのです」

「来た、来た!ありがとう」

「そして…こちらがルーミさん
 です。ごゆっくりなさって
 下さい」

「ありがとう、ジュノー」

ジュノーが戻った後、ミーナとルーミの話が始まった。

「ルーミ、どう思う?」

「どう思う…って?」

「ジュノーとマビーよ」

「うーん…本人達も否定してる
 なら違うんじゃないかな?」

「いや…どーもあやしい…」

「付き合ってるってこと?」

「うん。希望も含めてね。
 そろそろマビーに彼氏が
 出来ても良さそうな気が
 してるのよ」

「温かく見守る…って
 いうのが1番だよ」

「わかってるけどさー。
 私は、とにかくマビーには
 幸せになってほしいんだ。
 それが、あのイケメンなら
 なおさらだよ」

「ウンウン。それは確かにね
 ところでミーナはどうなの?」

「相変わらず忙しいよ」

「そうじゃなくて彼氏!」

「いないよー。仕事楽しくて
 それどころじゃないし…。
 ルーミは?どうなの?」

「私も…同じく」

「一緒に婚活パーティーに
 参加する?」

「したいかもー。その方が
 効率良さそうだしね」

「ジュノーみたいなイケメン
 いないかな…イケおじでも!」

「だよね…イーケーメーンー!」

2人の話は尽きなかった。

店が終わり…待ってもらっていたミーナとルーミをマビアの家に招いて久しぶりに女子会を開いた。

「久々の再会を祝して…
 カンパーイ!」

「どんどん食べてねー」

「ありがとう。マビーの料理は
 相変わらず美味しそうねー」

「いっただっきまーす!」

お酒や食事が進む中…ミーナが、マビーとジュノーの話しをし始めた。

「それじゃあ、お互いに
 気持ちは伝えあったの?」

「うん」

「なのに…付き合ってないの?」

「ジュノーも私も相手を
 亡くしているから、簡単に
 前には進めないのよ。
 それに私は年齢だって…。」

すると話しを聞いていたルーミが話し始めた…。

「それぞれのお相手のことを
 考えたら、気持ちはわかる
 けどね…年齢は関係ない
 でしょー!」

「そうだよー。今は年の差が
 親子ほど離れてるカップル
 なんて山ほどいるし。大体
 年齢、性別、文化…今の時代
 そんな事に、こだわってたら
 付き合えないって」

「そうだけどね…」

「ご主人のこと、忘れる
 必要はないよ。でも支えて
 くれる人がいるのは
 素晴らしいこと。そろそろ
 良いんじゃない?」

「ジュノーの元カノさんも
 マビーのご主人も応援して
 見守ってくれるよ、きっと」

「うん。2人ともありがとう」

こうして、3人の夜は楽しく
更けてゆき…次の日。

ジュノーがいつものように朝早く来ると、そこには珍しくマビーがいた。

「あっ…マビアさん、おはよう
 ございます。珍しいですね」

「おはよう、ジュノー。
 ちょっと話したいこと
 あって…」

「ハイ…」

「改めて…私で良かったら
 お付き合いしてくれるかな?」

「えっ…良いんですか?」

「少しずつ前に進んでみよう
 と思って…」

「嬉しいです。もちろんです
 一緒に、少しずつ…進んで
 いきましょう」

ジュノーは嬉しさのあまり、マビアを抱きしめた。そして朝日が、優しく見守る中…2人はキスをした。
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