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「コーラル、ただいまー!
めちゃくちゃいい匂い…」
「今、出来たとこ。早く食べよ」
「待って!着替えてくる」
12月24日…オーシャが帰るとコーラルが食べきれない程のご馳走を作って待っていてくれた。
「初めてのクリスマスに…」
「カンパーイ!」
スパークリングワインで乾杯をすると2人っきりのホームパーティーが始まった。
「プレゼントなんだけど…。
海外旅行とかどうかな?」
「海外?いいね。いつ?」
「年越しを海外で過ごすのは
どうかな?と思って…場所は
これから一緒に決めてさ」
「オオ!でも今からで間に合う?」
「間に合う場所にする!」
「それも良いかもね。わかった。
楽しみだね、とりあえず色々
探してみよ」
初めてのクリスマスは、忙しい2人には久々の穏やかな時間となり、甘い夜を過ごしていた。
そして、マビアとジュノーは…。
「ここにあるお皿は、全部向こうに
運んでいいかな?」
「いいよー、ありがとう。
ワインは私が持っていくね」
冬は、お気に入りのバルコニーが使えないので、マビアは冬の間だけ窓辺にテーブルを置いて過ごしていた。
豪華な食事が並ぶと、スパークリングワインで乾杯して2人だけのパーティーが始まった。
「ジュノーと一緒に、こうして
クリスマスを楽しめる日が
来るなんて不思議ね…」
「ホントだね…自分の未来に、
こういう日が来るとは
思わなかったから、マビーと
出逢えて本当に嬉しいよ」
「さっき、2人で2階に
上がってきた時、最初に
夫に手を合わせて挨拶して
くれたでしょ?嬉しかったわ。
ありがとう」
「ご主人には、マビーに
出会わせてくれたこと、
本当に感謝しているから…」
「亡くなった彼女にもね。
二人の分も私達が笑顔で
過ごしてないと!今夜は
楽しみましょう」
「そうだね。改めて…乾杯」
「乾杯」
二人の食事は楽しく過ぎていった。
「今夜も美味しかったよ。
ごちそうさまでした…」
「良かった。ありがとう」
「後片付けしたら帰るよ」
「あっ…そのことなんだけど」
「ん?」
「今夜は泊まっていかない?」
「えっ…?」
「一緒に過ごしたいな…」
「いい…の?」
「うん…これからは、もっと
一緒にいたいなと思って」
「泊まりに来ていいの?」
「良かったらね…いずれは
一緒に暮らしたいな…って」
「それは嬉しいけど…ホントに
それでいいの?」
「結婚とか…そんなマジメに
考えなくていいからね。
でも、一緒に同じ方向を
向いて歩いていきたいな…と
思って…コレ、クリスマス
プレゼントにならないかも
だけど…」
マビアはジュノーに家の鍵を渡した。
「嬉しいよ。ありがとう」
ジュノーはマビアを抱きしめ…そしてキスをした。その夜はそのまま朝まで過ごした。
次の日…クリスマスの朝。
「おはよう、マビー」
「おはよう、ジュノー」
「マビー」
「ん?」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス。少し、
照れるわね」
「そう?ボクは嬉しいよ」
2人はベッドで寄り添いながら窓から朝焼けの海を静かに眺めていた。
穏やかな波音だけが聞こえていた。
そして、大晦日の夜。
オーシャとコーラルは海外でカウントダウンパーティーを楽しんでいた。
「3、2、1…ハッピーニューイヤー!
カンパーイ!」
「これからもよろしくね、オーシャ」
「こちらこそ、今年も楽しもうね!」
キスをした2人はパーティーの続きを楽しんだ。1週間滞在した真夏の海外で、2人は大好きなマリンスポーツの数々も堪能していた。
マビアとジュノーは、マビアの自宅で新年を迎え、正月も2人でノンビリ過ごした。そしてジュノーはマビーの家に泊まるようになっていた。
それから数年後…桜が咲き始める季節。
カフェサージは10年という節目を迎えようとしていた。そんなある日…。
マビアとジュノーは今年も2人で墓参りに出かけた。マビアのご主人とジュノーの彼女の所へ。生活に慣れてきたこともあり本格的に一緒に暮らし始めると報告をした。
「ありがとう、彼女も喜んでるよ」
「ジュノーが大切にしていた人
だからね。ちゃんと挨拶した
かったんだ。ジュノーだって
彼に手を合わせてくれたでしょ。
本当にありがとう」
「ご主人にも彼女にも、安心して
ほしいから。これからはマビー
を大切にしますって話してた」
「きっと見守ってくれるね。
これからは笑顔を増やしていこう」
そして数日経ったある朝…いつもの様にパン屋のコトハがやってきた。
次に続く…
めちゃくちゃいい匂い…」
「今、出来たとこ。早く食べよ」
「待って!着替えてくる」
12月24日…オーシャが帰るとコーラルが食べきれない程のご馳走を作って待っていてくれた。
「初めてのクリスマスに…」
「カンパーイ!」
スパークリングワインで乾杯をすると2人っきりのホームパーティーが始まった。
「プレゼントなんだけど…。
海外旅行とかどうかな?」
「海外?いいね。いつ?」
「年越しを海外で過ごすのは
どうかな?と思って…場所は
これから一緒に決めてさ」
「オオ!でも今からで間に合う?」
「間に合う場所にする!」
「それも良いかもね。わかった。
楽しみだね、とりあえず色々
探してみよ」
初めてのクリスマスは、忙しい2人には久々の穏やかな時間となり、甘い夜を過ごしていた。
そして、マビアとジュノーは…。
「ここにあるお皿は、全部向こうに
運んでいいかな?」
「いいよー、ありがとう。
ワインは私が持っていくね」
冬は、お気に入りのバルコニーが使えないので、マビアは冬の間だけ窓辺にテーブルを置いて過ごしていた。
豪華な食事が並ぶと、スパークリングワインで乾杯して2人だけのパーティーが始まった。
「ジュノーと一緒に、こうして
クリスマスを楽しめる日が
来るなんて不思議ね…」
「ホントだね…自分の未来に、
こういう日が来るとは
思わなかったから、マビーと
出逢えて本当に嬉しいよ」
「さっき、2人で2階に
上がってきた時、最初に
夫に手を合わせて挨拶して
くれたでしょ?嬉しかったわ。
ありがとう」
「ご主人には、マビーに
出会わせてくれたこと、
本当に感謝しているから…」
「亡くなった彼女にもね。
二人の分も私達が笑顔で
過ごしてないと!今夜は
楽しみましょう」
「そうだね。改めて…乾杯」
「乾杯」
二人の食事は楽しく過ぎていった。
「今夜も美味しかったよ。
ごちそうさまでした…」
「良かった。ありがとう」
「後片付けしたら帰るよ」
「あっ…そのことなんだけど」
「ん?」
「今夜は泊まっていかない?」
「えっ…?」
「一緒に過ごしたいな…」
「いい…の?」
「うん…これからは、もっと
一緒にいたいなと思って」
「泊まりに来ていいの?」
「良かったらね…いずれは
一緒に暮らしたいな…って」
「それは嬉しいけど…ホントに
それでいいの?」
「結婚とか…そんなマジメに
考えなくていいからね。
でも、一緒に同じ方向を
向いて歩いていきたいな…と
思って…コレ、クリスマス
プレゼントにならないかも
だけど…」
マビアはジュノーに家の鍵を渡した。
「嬉しいよ。ありがとう」
ジュノーはマビアを抱きしめ…そしてキスをした。その夜はそのまま朝まで過ごした。
次の日…クリスマスの朝。
「おはよう、マビー」
「おはよう、ジュノー」
「マビー」
「ん?」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス。少し、
照れるわね」
「そう?ボクは嬉しいよ」
2人はベッドで寄り添いながら窓から朝焼けの海を静かに眺めていた。
穏やかな波音だけが聞こえていた。
そして、大晦日の夜。
オーシャとコーラルは海外でカウントダウンパーティーを楽しんでいた。
「3、2、1…ハッピーニューイヤー!
カンパーイ!」
「これからもよろしくね、オーシャ」
「こちらこそ、今年も楽しもうね!」
キスをした2人はパーティーの続きを楽しんだ。1週間滞在した真夏の海外で、2人は大好きなマリンスポーツの数々も堪能していた。
マビアとジュノーは、マビアの自宅で新年を迎え、正月も2人でノンビリ過ごした。そしてジュノーはマビーの家に泊まるようになっていた。
それから数年後…桜が咲き始める季節。
カフェサージは10年という節目を迎えようとしていた。そんなある日…。
マビアとジュノーは今年も2人で墓参りに出かけた。マビアのご主人とジュノーの彼女の所へ。生活に慣れてきたこともあり本格的に一緒に暮らし始めると報告をした。
「ありがとう、彼女も喜んでるよ」
「ジュノーが大切にしていた人
だからね。ちゃんと挨拶した
かったんだ。ジュノーだって
彼に手を合わせてくれたでしょ。
本当にありがとう」
「ご主人にも彼女にも、安心して
ほしいから。これからはマビー
を大切にしますって話してた」
「きっと見守ってくれるね。
これからは笑顔を増やしていこう」
そして数日経ったある朝…いつもの様にパン屋のコトハがやってきた。
次に続く…
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