1 / 1
青年は死体を見た
しおりを挟む
首を吊った若い女性がいる。
苦痛に顔を歪めているその姿は
生きることの苦しさを
物語っているようだった。
F市の精神科病院に通う青年、
林原は、とある川が
ギラギラとネオンに反射する街を
ブラブラしていた。
林原はラブホテル街を歩いている最中、
路地裏で奇妙な光景を目にする。
路地裏に女性ものの、
ロゼフレーバーのタバコが
散乱している。
不思議に思い路地裏の奥に入ると、
若い女性が首をつって自殺していた。
遺体の下に殴り書きで書かれている
遺書と大量の眠剤の殻が落ちていた。
遺書には震えた字でこうかかれていた。
『遺書
BARフラットのマスター・・・
ごめんなさい。武藤さんも・・・・
緒方百合子より』
林原は思った。
この街で起こったことの
真実が知りたい。
BARフラットか。
飲み歩いてる通りにあるBARだ。
林原はBARに向かった。
「いらっしゃい」
人相の悪いマスターが暇そうに
カウンターでたばこを吸っている。
「すみません、
このウイスキーをロックで
お願いします」
「あいよ」
林原は遺書に書いてある
女性の知り合いを演じた。
「このウイスキーおいしいですね。
スコッチウイスキーで」
「緒方百合子という女の子から
教えてもらってこのBARを
知ったんです」
マスターは顔をしかめて答えた。
「ああ、あのAVやってる子ね。
悪いことは言わない。
近づかないほうがいいよ。
XX会という組織の人間の
武藤さんという組員と交際してる」
「知っています。
僕も彼女と同じで
捨てるものがないので
緒方さんと友人関係でいるんです」
「あんちゃん、
命は大事にしたほうがいいよ」
「マスター、ビールを追加でください」
林原は追加で頼んだビールを
一気に飲み、チェックを済ませた。
XX会の武藤さん、聞いたことがある。
F市郊外の指定精神科病院の
薬物依存症病棟で有名な男だ。
たしか屋台街が縄張りだとか。
林原は屋台街の近くの
チンピラに声をかける。
「シャブ、ポンプ付きでください」
「ああ、いいよ」
「そういや
あの女殺しちゃったんですね」
林原はカマをかけた。
「そうそう、
武藤さんとラブホテルにいるとき
武藤さんが酔った勢いで仕入れルート
を言っちゃってね」
「おまわりに仕入れルートがばれたら
組織も商売できなくなる。
口封じで自殺に見せかけて
殺したってわけ」
チンピラはゲロった。
「シャブ、ありがとうございます。
おつりはいりません」
緒方百合子という
AV女優は脅されて遺書を書き
眠剤を飲まされ自殺に
見せかけて殺されたのだ。
林原は彼女の遺体がある
路地裏に向かった。
緒方百合子の遺体の下に
ロゼのタバコと缶コーヒーを置き、
林原はネオンが
川にギラギラと反射する街に
消えていった。
苦痛に顔を歪めているその姿は
生きることの苦しさを
物語っているようだった。
F市の精神科病院に通う青年、
林原は、とある川が
ギラギラとネオンに反射する街を
ブラブラしていた。
林原はラブホテル街を歩いている最中、
路地裏で奇妙な光景を目にする。
路地裏に女性ものの、
ロゼフレーバーのタバコが
散乱している。
不思議に思い路地裏の奥に入ると、
若い女性が首をつって自殺していた。
遺体の下に殴り書きで書かれている
遺書と大量の眠剤の殻が落ちていた。
遺書には震えた字でこうかかれていた。
『遺書
BARフラットのマスター・・・
ごめんなさい。武藤さんも・・・・
緒方百合子より』
林原は思った。
この街で起こったことの
真実が知りたい。
BARフラットか。
飲み歩いてる通りにあるBARだ。
林原はBARに向かった。
「いらっしゃい」
人相の悪いマスターが暇そうに
カウンターでたばこを吸っている。
「すみません、
このウイスキーをロックで
お願いします」
「あいよ」
林原は遺書に書いてある
女性の知り合いを演じた。
「このウイスキーおいしいですね。
スコッチウイスキーで」
「緒方百合子という女の子から
教えてもらってこのBARを
知ったんです」
マスターは顔をしかめて答えた。
「ああ、あのAVやってる子ね。
悪いことは言わない。
近づかないほうがいいよ。
XX会という組織の人間の
武藤さんという組員と交際してる」
「知っています。
僕も彼女と同じで
捨てるものがないので
緒方さんと友人関係でいるんです」
「あんちゃん、
命は大事にしたほうがいいよ」
「マスター、ビールを追加でください」
林原は追加で頼んだビールを
一気に飲み、チェックを済ませた。
XX会の武藤さん、聞いたことがある。
F市郊外の指定精神科病院の
薬物依存症病棟で有名な男だ。
たしか屋台街が縄張りだとか。
林原は屋台街の近くの
チンピラに声をかける。
「シャブ、ポンプ付きでください」
「ああ、いいよ」
「そういや
あの女殺しちゃったんですね」
林原はカマをかけた。
「そうそう、
武藤さんとラブホテルにいるとき
武藤さんが酔った勢いで仕入れルート
を言っちゃってね」
「おまわりに仕入れルートがばれたら
組織も商売できなくなる。
口封じで自殺に見せかけて
殺したってわけ」
チンピラはゲロった。
「シャブ、ありがとうございます。
おつりはいりません」
緒方百合子という
AV女優は脅されて遺書を書き
眠剤を飲まされ自殺に
見せかけて殺されたのだ。
林原は彼女の遺体がある
路地裏に向かった。
緒方百合子の遺体の下に
ロゼのタバコと缶コーヒーを置き、
林原はネオンが
川にギラギラと反射する街に
消えていった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる