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第二章 沈む身体、揺れる心
🩷10話 玲奈の、奥へ
しおりを挟む玲奈の舌がゆっくりと根元まで滑り、再び先端へ戻る。
浅く咥えては離し、角度を変えてじわじわと熱を引き上げていく。
「……っ、玲奈……」
ケイの声が低く震える。
片手でシーツを握り、もう片方の手が玲奈の髪を掴みかけた。
深く含まれた瞬間、腹筋が強く収縮する。
熱が一気に押し上げられる感覚に、ケイは息を詰めた。
「……もう、やばい……」
低く吐き出しながら、玲奈の頭をそっと押し止める。
視線を合わせた玲奈は、唇の端をわずかに上げ、何も言わずに離れた。
指の甲で口元をぬぐいながら、ゆっくりとベッドへ体を移す。
そのまま脚を伸ばし、体を横たえる。
シーツを指先で軽くつまみ、くいと持ち上げながら、目だけでケイを誘うように見上げた。
「……来て」
囁くような声だったけど、拒めない強さがあった。
ケイの肩がわずかに揺れる。
玲奈の瞳は真っ直ぐで、迷いの色はなかった。
ケイは息を整えながら腰を引き寄せる。
「……コンドーム、ない」
一瞬の間。
玲奈は目を細め、小さく笑った。
「今日は……大丈夫。
……ちゃんと管理してるから」
ゆっくりと首を傾け、視線を絡めたまま、唇の端をさらに上げる。
「……止まる理由、ないよね?」
その挑発めいた声に、ケイの胸の奥で何かが外れる。
腰を支えたまま、ゆっくりと押し入れる。
「……っ、あ……」
玲奈の喉から、短く息が漏れた。
眉がわずかに寄り、爪先がケイの背に軽く食い込む。
完全に奥まで収めたところで、ケイは動きを止め、玲奈の表情を見つめた。
「……平気?」
問いに、玲奈はわずかに笑みを浮かべ、
「……もっと、して」
と、腰をわずかに揺らした。
その言葉に応えるように、ゆっくりと引き、また押し込む。
動きが深くなるたび、
「んっ……あ……っ」
玲奈の声が少しずつ甘く、長く変わっていく。
両腕で支えた体勢から、片手を腰に移し、角度を変えると、玲奈の背がベッドに沈み、
「そこ……っ、いい……」
吐息に混じる声が、確かな熱を帯びる。
しばらく深く刻んだ後、ケイはゆっくりと体を離し、玲奈の腰を引き寄せた。
「……後ろ、向いて」
玲奈はためらいもなく四つん這いになり、腰を軽く突き出す。
振り返った瞳が、わずかに挑むように細められていた。
後ろから押し入れると、
「……っ、ああ……」
今までよりも低く響く声が漏れる。
ケイの手が腰を掴み、深く、強く──
そのたびに玲奈の肩が前へ押し出される。
「もっと……」
振り返った口元がそう動き、ケイは答えの代わりにさらに深く打ち込んだ。
腰と腰がぶつかる音が、静かな部屋に鮮明に響いた。
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