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31.本性
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※胸糞注意
前日まで念入りに学園内部、魔法障壁、共に異常がないかを確認し、今朝もトレーニングと合わせて障壁を端から端まで綻びがないか見て周ってきた。
ラルフはもう疑いもしない知人であるし、プロムに見回り役として出席しなければならない事を嘆いてはいたけれど、今日も普通に談笑を交えてきた。
魔物の襲撃なんて元々あり得ないものだったんじゃないかと思えるくらい、状況は穏やかだ。
だからといって心穏やかではいられない。
生死の問題に加え、今夜のプロムの緊張も生半可なものではない。
この日の為に用意したドレスに身を包み、普段は気持ち程度にしかしない化粧も今日は気合いを入れて。
落ち着かないせいか、それらの支度をいくらか早めに済ませてしまった。
「はぁ…このソワソワは絶対プロムの方」
緊張半分、浮かれ半分。
ミアは嘆息しつつ、気持ちを落ち着かせるために短剣を研ぎ始めた。
流石にドレス姿に帯刀するわけにはいかないと準備したものだが、そんなものをプロム前に研いでいる女などミアくらいのものである。
こういった作業があるため侍女も呼べず、自室で一人支度を整えているわけだが、
「あんまり殺気立ってちゃダメよね」
公の場でグレンの隣に立つのなら、淑女らしくあらなければ。
ミアは思い立ったように立ち上がり、鏡の前へと向かい、そして笑みを浮かべてみる。
「うぅん…正解がわからない…」
もっとクールな感じの方がいいか、それも今更だろうか。
そんなことを悩みながら鏡の中の自分とにらめっこしていれば、部屋にノックの音が響いた。
グレンとは会場で待ち合わせているから、友人だろうかと扉へと向かった。
しかしこんな日に寮室を訪れてくるなんて、どんな用だろうか。
「はい、どちら様?」
「コレットさん、私です、クロエです」
ドアノブに伸びようとしていた手がぴたりと止まる。
わざわざ今日という日にどうして彼女が自分の元に訪れるのか、あまりに不自然で、扉を開けることなく「どうしたの」と問いかけた。
何やら彼女の声は切羽詰まっている。
「私、大変なものを見つけてしまって、だから、グレン様をお呼びしようと、でも居場所がわからなくて」
要領を得ない説明だが、ミアの心臓を冷やすには十分な要素が含まれていて、
「どういうこと? 何があったの?」
「魔法障壁に、亀裂が…グレン様の居場所はわからないのでしょうか? でしたら、やっぱりもう一度探して、」
彼はミアにとって、一番巻き込まれてほしくない人だ。
そんな人の名を挙げられて、黙ってクロエを見過ごすことなんてできるわけがなく、
「待ってハーニッシュさん! わたしが──」
呼び止めようと慌てて扉を開けるが──
クロエはすぐそばに立っていた。
ミアへと飛び込むように部屋へ押し入ってきたクロエが、にっこりと笑いかけてくる。
反射的に背後に身を引くが、彼女の後ろで扉が閉まったのが見えたのと同時に、腹部に燃えるような熱さが広がった。
抑えた手のひらが、真っ赤に染まる。
「ぁ…」
ドレスに染み出した赤から、視線をゆっくりと目前へと向ければ、
「んふ、ふふふ、」
クロエが、血の付いたナイフを握った手で口元を押さえ、しかし隠し切れない歪んだ笑みを浮かべていた。
「あースッキリしたぁ」
うっとりとした声。
それを聞きながら、ミアはその場に崩れ落ちる。
かろうじて座り込む形だったところを、クロエの平手が頬を打ち、そのまま床へと倒れ込んだ。
「あのぉ、あなたどこまで空気読めないんですか~?」
横たわるミアを見下ろしながら、ワザとらしい仕草で覗き込む。
「自分がとんでもない邪魔者って自覚あります~?」
「──」
「返事もまともにできねーのかよブス」
「ッ!」
頭を踏みつけられ、ぐりぐりと躙られる。
「あっそっか、声出ませんよね! ナイフにビリビリするお薬塗っておいたので。あー私って用意周到で偉い! ルールも守れないクソ泥棒女の処理なんて面倒なこと、自分でやってるのもほんとーに偉い!」
あの教師がまともに使えないせいで、という言葉に、ミアはやっと彼女が自分と同じなのだと気付いた。
心のどこかで思ってはいた、前世の記憶を持つ者の可能性。
しかしそんな人がいたとして、きっと自分と同じく、知識を生かして不幸を未然に防ごうとするはずだと。
記憶はそのために与えられた奇跡なのかもしれないと、思っていた。
──そんな甘い考えでいたから、こうなってしまったのだろうか。
今度は刺された部分を蹴りつけられる。
本来なら痛みで上がる声も、喉が痺れて吐き出されることはない。
「ここは私のための世界なのになんで好き勝手してるんですかー? なに人の男に色目使ってるんですかー? 脇役がヒロイン気取りですかー? 調子に乗らないでくださーーい」
「ぁ、ぐ」
傷口にヒールがめり込み、呻き声だけが漏れた。
「マジでさーお前謝れよ私に」
しゃがみ込んだクロエは、ミアの髪を掴んで頭を持ち上げた。
まるで女性らしくないしゃがみ方で、この状況が楽しくて仕方がないらしい歪んだ表情で、崩れた口調で、
「出しゃばってごめんなさいってさーモブがヒロイン様の邪魔してすみませんでしたって、這いつくばって謝罪しろよ」
低い声が鼓膜を揺らした。
自分の知っているヒロインと、目の前の彼女は本当に別人なのだと改めて思わされる。
「──は、──の」
「聞こえないです~もっと大きな声で~! はい、がんばれがんばれ~!」
楽しげに、オモチャのようにミアの頭を無理矢理に揺らす。
ミアは何度も息を整え、言葉を絞り出した。
「障壁の亀裂は、嘘…?」
「は?」
「魔物の、襲撃は、」
「お前が筋書き壊したせいで今日死ぬのは残念ながらお前一人だけでーす。寂しく一人で逝ってくださーい」
その返答に安堵した様子のミアに、クロエは大きく舌打ちをした。
しかしすぐに笑顔を作り、
「このまま簡単に殺すのも勿体ないので、私頑張って特別コースを用意したんです! じゃん!」
おもむろに手鏡を取り出した。
「これは転移用の魔道具です。一回きりしか使えないけど、高級品ですよ! 行先はもちろん魔の森! 森の中にマークするの大変だったんですから! この魔除けの宝石があったから大丈夫でしたけどね~。こういうのぜーんぶ、わたしが可愛いから手に入ったんです!」
恍惚とした表情で自分の頬を撫で、
「魔物さんにたっぷり嬲られて無様な死を遂げてくださいね! その姿が見れないのは残念ですけど、ゴミが残らないのはいいことですよね。やっぱり私って天才!」
抑えきれないらしい意地の悪い笑みは、見ているだけでゾッとするほどだ。
「あなたがいなくなれば、グレン様もきっと目を覚まします。ああ、早くあの人に愛されたい。この世界で一番のヒロインには、この世界で一番のヒーローに傍にいてもらわなくちゃ」
「……たとえ、わたしがいなくなったって、グレンが貴女を選ぶことは、ないわ」
ギロリと、悍ましい視線がミアを睨んだ。
クロエはミアを再び幾度も足蹴にしてから、魔道具を発動させた。
視界が不明瞭になり、体がどこかに引っ張られるような心地になる。
「バイバ~イ、モブ子ちゃん」
その言葉を最後に、ミアの意識は途絶えた。
前日まで念入りに学園内部、魔法障壁、共に異常がないかを確認し、今朝もトレーニングと合わせて障壁を端から端まで綻びがないか見て周ってきた。
ラルフはもう疑いもしない知人であるし、プロムに見回り役として出席しなければならない事を嘆いてはいたけれど、今日も普通に談笑を交えてきた。
魔物の襲撃なんて元々あり得ないものだったんじゃないかと思えるくらい、状況は穏やかだ。
だからといって心穏やかではいられない。
生死の問題に加え、今夜のプロムの緊張も生半可なものではない。
この日の為に用意したドレスに身を包み、普段は気持ち程度にしかしない化粧も今日は気合いを入れて。
落ち着かないせいか、それらの支度をいくらか早めに済ませてしまった。
「はぁ…このソワソワは絶対プロムの方」
緊張半分、浮かれ半分。
ミアは嘆息しつつ、気持ちを落ち着かせるために短剣を研ぎ始めた。
流石にドレス姿に帯刀するわけにはいかないと準備したものだが、そんなものをプロム前に研いでいる女などミアくらいのものである。
こういった作業があるため侍女も呼べず、自室で一人支度を整えているわけだが、
「あんまり殺気立ってちゃダメよね」
公の場でグレンの隣に立つのなら、淑女らしくあらなければ。
ミアは思い立ったように立ち上がり、鏡の前へと向かい、そして笑みを浮かべてみる。
「うぅん…正解がわからない…」
もっとクールな感じの方がいいか、それも今更だろうか。
そんなことを悩みながら鏡の中の自分とにらめっこしていれば、部屋にノックの音が響いた。
グレンとは会場で待ち合わせているから、友人だろうかと扉へと向かった。
しかしこんな日に寮室を訪れてくるなんて、どんな用だろうか。
「はい、どちら様?」
「コレットさん、私です、クロエです」
ドアノブに伸びようとしていた手がぴたりと止まる。
わざわざ今日という日にどうして彼女が自分の元に訪れるのか、あまりに不自然で、扉を開けることなく「どうしたの」と問いかけた。
何やら彼女の声は切羽詰まっている。
「私、大変なものを見つけてしまって、だから、グレン様をお呼びしようと、でも居場所がわからなくて」
要領を得ない説明だが、ミアの心臓を冷やすには十分な要素が含まれていて、
「どういうこと? 何があったの?」
「魔法障壁に、亀裂が…グレン様の居場所はわからないのでしょうか? でしたら、やっぱりもう一度探して、」
彼はミアにとって、一番巻き込まれてほしくない人だ。
そんな人の名を挙げられて、黙ってクロエを見過ごすことなんてできるわけがなく、
「待ってハーニッシュさん! わたしが──」
呼び止めようと慌てて扉を開けるが──
クロエはすぐそばに立っていた。
ミアへと飛び込むように部屋へ押し入ってきたクロエが、にっこりと笑いかけてくる。
反射的に背後に身を引くが、彼女の後ろで扉が閉まったのが見えたのと同時に、腹部に燃えるような熱さが広がった。
抑えた手のひらが、真っ赤に染まる。
「ぁ…」
ドレスに染み出した赤から、視線をゆっくりと目前へと向ければ、
「んふ、ふふふ、」
クロエが、血の付いたナイフを握った手で口元を押さえ、しかし隠し切れない歪んだ笑みを浮かべていた。
「あースッキリしたぁ」
うっとりとした声。
それを聞きながら、ミアはその場に崩れ落ちる。
かろうじて座り込む形だったところを、クロエの平手が頬を打ち、そのまま床へと倒れ込んだ。
「あのぉ、あなたどこまで空気読めないんですか~?」
横たわるミアを見下ろしながら、ワザとらしい仕草で覗き込む。
「自分がとんでもない邪魔者って自覚あります~?」
「──」
「返事もまともにできねーのかよブス」
「ッ!」
頭を踏みつけられ、ぐりぐりと躙られる。
「あっそっか、声出ませんよね! ナイフにビリビリするお薬塗っておいたので。あー私って用意周到で偉い! ルールも守れないクソ泥棒女の処理なんて面倒なこと、自分でやってるのもほんとーに偉い!」
あの教師がまともに使えないせいで、という言葉に、ミアはやっと彼女が自分と同じなのだと気付いた。
心のどこかで思ってはいた、前世の記憶を持つ者の可能性。
しかしそんな人がいたとして、きっと自分と同じく、知識を生かして不幸を未然に防ごうとするはずだと。
記憶はそのために与えられた奇跡なのかもしれないと、思っていた。
──そんな甘い考えでいたから、こうなってしまったのだろうか。
今度は刺された部分を蹴りつけられる。
本来なら痛みで上がる声も、喉が痺れて吐き出されることはない。
「ここは私のための世界なのになんで好き勝手してるんですかー? なに人の男に色目使ってるんですかー? 脇役がヒロイン気取りですかー? 調子に乗らないでくださーーい」
「ぁ、ぐ」
傷口にヒールがめり込み、呻き声だけが漏れた。
「マジでさーお前謝れよ私に」
しゃがみ込んだクロエは、ミアの髪を掴んで頭を持ち上げた。
まるで女性らしくないしゃがみ方で、この状況が楽しくて仕方がないらしい歪んだ表情で、崩れた口調で、
「出しゃばってごめんなさいってさーモブがヒロイン様の邪魔してすみませんでしたって、這いつくばって謝罪しろよ」
低い声が鼓膜を揺らした。
自分の知っているヒロインと、目の前の彼女は本当に別人なのだと改めて思わされる。
「──は、──の」
「聞こえないです~もっと大きな声で~! はい、がんばれがんばれ~!」
楽しげに、オモチャのようにミアの頭を無理矢理に揺らす。
ミアは何度も息を整え、言葉を絞り出した。
「障壁の亀裂は、嘘…?」
「は?」
「魔物の、襲撃は、」
「お前が筋書き壊したせいで今日死ぬのは残念ながらお前一人だけでーす。寂しく一人で逝ってくださーい」
その返答に安堵した様子のミアに、クロエは大きく舌打ちをした。
しかしすぐに笑顔を作り、
「このまま簡単に殺すのも勿体ないので、私頑張って特別コースを用意したんです! じゃん!」
おもむろに手鏡を取り出した。
「これは転移用の魔道具です。一回きりしか使えないけど、高級品ですよ! 行先はもちろん魔の森! 森の中にマークするの大変だったんですから! この魔除けの宝石があったから大丈夫でしたけどね~。こういうのぜーんぶ、わたしが可愛いから手に入ったんです!」
恍惚とした表情で自分の頬を撫で、
「魔物さんにたっぷり嬲られて無様な死を遂げてくださいね! その姿が見れないのは残念ですけど、ゴミが残らないのはいいことですよね。やっぱり私って天才!」
抑えきれないらしい意地の悪い笑みは、見ているだけでゾッとするほどだ。
「あなたがいなくなれば、グレン様もきっと目を覚まします。ああ、早くあの人に愛されたい。この世界で一番のヒロインには、この世界で一番のヒーローに傍にいてもらわなくちゃ」
「……たとえ、わたしがいなくなったって、グレンが貴女を選ぶことは、ないわ」
ギロリと、悍ましい視線がミアを睨んだ。
クロエはミアを再び幾度も足蹴にしてから、魔道具を発動させた。
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