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維士 大学4年生
20011年 維士
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2011年 維士(ドク)
ドクは大学4年生。
「イシくん、片づいたね、おにぎり握ってきたから食べよう、ちょと歩くと海だ行こう」とセキに似ている、大家さんの大ちゃんが言ってくれた。
目の前は海、後ろは山だった。小さな町だが東京まで2時間で行ける、たまに大学に行くには丁度良い。引っ越し初日に、
「荷物全部、運んだよ、後は家の中で片づけだけだ、大家さん呼びじゃなく、大ちゃんって呼んで欲しい」
前もって全て大ちゃんの家に、僕の荷物を送っていた。大ちゃんはその荷物を僕の借りる家に運んでくれた。海を眺めながら、
「友達になってほしい、この町では食べていけないから、、若い奴は殆どいないんだ、イシって呼び捨てで、いいかな、おれは高校卒業して5年間、オランダで花の勉強して、その後ここに戻って、チューリップ作って売っている、今度見に来いよ、」って大ちゃんが言ってくれた。
「イシでいいよ」と言った。
大ちゃんは、日に3度、ビニールハウスに行くらしい、11時に行く時は、僕の家に寄ってから行く、初めの頃は戸惑ったが、半年たった今は時間に来ないと心配になった。
昨日、初めてビニールハウスに行った、何度誘われても行く気になれず、断っていた、気持ちが落ち着いたのか、見たいと思い、行ってきた。
思ってた以上の大きなビニールハウスで入った途端、凄いの一言だった。
一本のスッとした茎に、色とりどりの蕾一面に凄かった、全て造花に見えるくらい整っていた、孤高の花に見えた(僕だ)と一瞬思った、僕は自分の容姿、好きも嫌いも、無いが(鏡は絶対ダメだった、必要最低限だけ見る事にしている)人からどのように、見えるかは知っている。
大ちゃんは、この花を作っているんだ、凄いと思った。温度管理で一年中出荷すると言っていた。違う世界の人間に思えた。
2012年3月、大学の卒業式に出ることにした。
セキに連絡入れたら、びっくりされたがセキも出るらしく式場前で落ち合う約束した。
式場まで近くに用事があると言って、大ちゃんが付いてきた。
「終わったらメールくれ」と大ちゃんが言って別れた、近くいたセキがビックリしていたが、何も聞かれ無かった。
「就職決まったか、俺はA商社だ来月からアメリカで研修だ、俺の英語通じるかなぁ」とセキが笑って言った。
「僕は就職しないよ、皆んなに迷惑かかるからね、セキにも一杯迷惑かけ申し訳なかった」と言った。
「迷惑なんて、かかって無えよ」とセキは笑ってた。
式も終わり「また」と言って別れた。
卒業式の後、東京駅新幹線入口で、大ちゃんと待ち合わせた。
皆んなが僕を見てる、声をかけてくる人もいるが、時間を気にする場所のせいか、しつこく纏わりつく人はいなかった、前程、嫌な感じではなかった。
(あれ、僕変わったと思った)
ゾロゾロと賑やかな、生放送中らしい芸能人一行が近づいてきたので、見ない、聞かない自分の世界に入った。絵を描く時や、嫌な事の時に使うが、最近では絵を描く時だけだった。
「ドク」と聞こえが、空耳だと思った。
「待ったか」と、大ちゃんが肩を抱いてきて、はっと我に返って、ホッとしたせいか、笑顔が出た。
大ちゃんの顔を見たら、赤くなっていて肩を抱いたまま歩き出した。
この数日後、大きな地震が僕の育った町を襲った、お母さんに連絡したら、内陸の方は大丈夫だと、僕の方を逆に心配された。
4月から無人駅舎で、個展を開く、大ちゃんのチューリップとコラボだった。
半年前から、説得され続けた。目立ちたくない、人が怖い事、全部言ったが押し切られた。
地元新聞の、一行広告だけにした。広告費10万円は大ちゃんが払った、僕の分、半分を受け取ってくれなかった。
大ちゃんが全部やるというので、僕は絵を出すだけだった。
売る目的ではなく、見せる目的なので、小学生の時描いた20枚に決めた。
買いたい人は番号、住所、名前、メールアドレス、金額を書いて箱に入れる仕組みにした、個展開催終了後知らせする。
チューリップは20本単位で、注文受けすぐ発送するので、大ちゃんは大忙しだった。盗まれる可能性も考えアルバイトを頼んで、11時から16時まで、駅舎にいてもらう事にした。
1か月間の、開催も無事終了した。何故か期間中、耳の後ろがキリキリ痛いかったが終了と同時に治った。
1枚の絵に信一さんが、300万円付けた。
大ちゃんに相談する事にした。
「知りあいに、買って欲しいか」と、大ちゃんに聞かれた。
「ウゥン、知り合いって言っても、数回しかあった事ないから、知っているくらいかなぁ、決めたルール通り売るよ、大ちゃんありがとう」と、言って信一さんに、
(入札者様 貴様が300万円で落札致しました。購入希望の場合2週間以内に振り込みお願い致します。
キャンセルの場合2週間以内にお知らせください。 振り込み先。。。。。
ドク個展主催者)
事務的に信一にメールを送った。
ドクは大学4年生。
「イシくん、片づいたね、おにぎり握ってきたから食べよう、ちょと歩くと海だ行こう」とセキに似ている、大家さんの大ちゃんが言ってくれた。
目の前は海、後ろは山だった。小さな町だが東京まで2時間で行ける、たまに大学に行くには丁度良い。引っ越し初日に、
「荷物全部、運んだよ、後は家の中で片づけだけだ、大家さん呼びじゃなく、大ちゃんって呼んで欲しい」
前もって全て大ちゃんの家に、僕の荷物を送っていた。大ちゃんはその荷物を僕の借りる家に運んでくれた。海を眺めながら、
「友達になってほしい、この町では食べていけないから、、若い奴は殆どいないんだ、イシって呼び捨てで、いいかな、おれは高校卒業して5年間、オランダで花の勉強して、その後ここに戻って、チューリップ作って売っている、今度見に来いよ、」って大ちゃんが言ってくれた。
「イシでいいよ」と言った。
大ちゃんは、日に3度、ビニールハウスに行くらしい、11時に行く時は、僕の家に寄ってから行く、初めの頃は戸惑ったが、半年たった今は時間に来ないと心配になった。
昨日、初めてビニールハウスに行った、何度誘われても行く気になれず、断っていた、気持ちが落ち着いたのか、見たいと思い、行ってきた。
思ってた以上の大きなビニールハウスで入った途端、凄いの一言だった。
一本のスッとした茎に、色とりどりの蕾一面に凄かった、全て造花に見えるくらい整っていた、孤高の花に見えた(僕だ)と一瞬思った、僕は自分の容姿、好きも嫌いも、無いが(鏡は絶対ダメだった、必要最低限だけ見る事にしている)人からどのように、見えるかは知っている。
大ちゃんは、この花を作っているんだ、凄いと思った。温度管理で一年中出荷すると言っていた。違う世界の人間に思えた。
2012年3月、大学の卒業式に出ることにした。
セキに連絡入れたら、びっくりされたがセキも出るらしく式場前で落ち合う約束した。
式場まで近くに用事があると言って、大ちゃんが付いてきた。
「終わったらメールくれ」と大ちゃんが言って別れた、近くいたセキがビックリしていたが、何も聞かれ無かった。
「就職決まったか、俺はA商社だ来月からアメリカで研修だ、俺の英語通じるかなぁ」とセキが笑って言った。
「僕は就職しないよ、皆んなに迷惑かかるからね、セキにも一杯迷惑かけ申し訳なかった」と言った。
「迷惑なんて、かかって無えよ」とセキは笑ってた。
式も終わり「また」と言って別れた。
卒業式の後、東京駅新幹線入口で、大ちゃんと待ち合わせた。
皆んなが僕を見てる、声をかけてくる人もいるが、時間を気にする場所のせいか、しつこく纏わりつく人はいなかった、前程、嫌な感じではなかった。
(あれ、僕変わったと思った)
ゾロゾロと賑やかな、生放送中らしい芸能人一行が近づいてきたので、見ない、聞かない自分の世界に入った。絵を描く時や、嫌な事の時に使うが、最近では絵を描く時だけだった。
「ドク」と聞こえが、空耳だと思った。
「待ったか」と、大ちゃんが肩を抱いてきて、はっと我に返って、ホッとしたせいか、笑顔が出た。
大ちゃんの顔を見たら、赤くなっていて肩を抱いたまま歩き出した。
この数日後、大きな地震が僕の育った町を襲った、お母さんに連絡したら、内陸の方は大丈夫だと、僕の方を逆に心配された。
4月から無人駅舎で、個展を開く、大ちゃんのチューリップとコラボだった。
半年前から、説得され続けた。目立ちたくない、人が怖い事、全部言ったが押し切られた。
地元新聞の、一行広告だけにした。広告費10万円は大ちゃんが払った、僕の分、半分を受け取ってくれなかった。
大ちゃんが全部やるというので、僕は絵を出すだけだった。
売る目的ではなく、見せる目的なので、小学生の時描いた20枚に決めた。
買いたい人は番号、住所、名前、メールアドレス、金額を書いて箱に入れる仕組みにした、個展開催終了後知らせする。
チューリップは20本単位で、注文受けすぐ発送するので、大ちゃんは大忙しだった。盗まれる可能性も考えアルバイトを頼んで、11時から16時まで、駅舎にいてもらう事にした。
1か月間の、開催も無事終了した。何故か期間中、耳の後ろがキリキリ痛いかったが終了と同時に治った。
1枚の絵に信一さんが、300万円付けた。
大ちゃんに相談する事にした。
「知りあいに、買って欲しいか」と、大ちゃんに聞かれた。
「ウゥン、知り合いって言っても、数回しかあった事ないから、知っているくらいかなぁ、決めたルール通り売るよ、大ちゃんありがとう」と、言って信一さんに、
(入札者様 貴様が300万円で落札致しました。購入希望の場合2週間以内に振り込みお願い致します。
キャンセルの場合2週間以内にお知らせください。 振り込み先。。。。。
ドク個展主催者)
事務的に信一にメールを送った。
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