たんぽぽ 信一・維士

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維士 大ちゃんと夕食

2011年 5月 月曜日 維士

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2011年 5月 月曜日 維士

 月曜日、チューリップ代金の夕飯を大ちゃんと一緒に食べながら
僕の話をしていいかと、大ちゃんに聞いたら
いきなり言った僕に、

「どんな話でも聞く」と、少したじろぎながら言った。

「最近考えている事あるんだ、どこから説明したらいいか、難しいんだ、まず簡単に僕のこと言うね、
2歳くらいから、僕を売りたい大人が凄く来た。
いつも押し入れに逃げていた。
幼稚園も行っていない、
小学校に入る時、東京から岩手に引越し、6年間同級生から嫌がらせを受けた。お母さん以外の人と殆ど話さなかった、
小学3年から、パソコンで絵を描き始めた。
中学は行っていない、高校は前の席のヤツと少し話た、高校2年からオークションで絵を売った、大学3年まで最低限通った、高校の時の前の席のヤツと、同じ大学で3年間夕食を一緒に食べた、大学の知り合いは高校の同級生1人、4年からここ。こんな感じが僕」大ちゃんは、ゆっくり食べながら、真剣な顔で聞いてた。

「この前、大ちゃんにも紹介した人、絵を取りにきた人の事、信ちゃんっていうだ、小学3年くらいから、殆ど誰とでも話さないで、パソコンで音楽作ってたって、18歳でデビューして7年目だって、25歳だね、
 僕が高3の時、オークションで出した絵を落札した人だよ、その後、仕事で盛岡くるからって3回くらい会った。
今している腕時計、高校卒業記念に貰った
、御礼に、僕の絵を僕の家に、取りに来てもって、その後、信ちゃんのおばあさんに会いに行った。
その後は連絡がつかなくなり、大学3年の時、大学の門で会って、数日後1時間だけ会った、そして、この前取りに来て再会 ここまでで何か気になるところあった、ないなら、続けるけど」

「そのまま続けてくれ」と真剣な顔で言われた。

「この前再会した時、(人生僕にくれる)って言った(もらう)って答えた。
またおばあさんに、会いに行く事にしたんだ、おばあさんは信ちゃんの実家で、娘(信ちゃんの母さん)が仕事を辞めて介護していたんだ。

 7年ぶりに、信ちゃんは母さんに会っても、冷たいんだ。おばあさんには普通かな、でもおばあさんも言葉ひとつ、ひとつに気を使って話んだ。
 母さんも気を使っていた。信ちゃんとは、(一生会う事ない)と思ってたと、母さんが僕に言ったんだ、なんか苦しくて、可哀想で、2週間後に来るって言ってしまった、それが昨日だよ。

 僕が急に、盛岡に帰ったの、信ちゃんの家に行ったからだよ。冷たい水の中にいるようで、自分のお母さんに会いたくなったんだ、
 信ちゃんの母さんには、僕がまた行っ事で、2週間かけて、哀しみを閉じ込みかけた箱を、また開けさせた。もう僕は行かない。
 僕も信ちゃんの母さんのように、そのうち無視されるだろう、どうしたら良いのか、わからない、信ちゃんと、一緒に住むべきか、怖いんだ」と、一気に喋った、僕は誰かに聞いてもらいたかったんだ、と思った。

 大ちゃんは考えていた。

「イシ、これからの夢とか、したい事あるのか」と聞いてきた。

「絵を描きたい、後は持っている絵を全部売りたい、この2つだよ」

「じゃ他はいらないだろう」

「信ちゃんが、人生かけて僕の絵を全部売ってくれるって言うんだ」

「、、、、、」大ちゃんは、考えてた。

「信ちゃん呼び、俺したくないから信一って呼ぶ、信一の2面性怖いなら、逃げろ」

「信ちゃんのおばあさんも、信ちゃんに、辛いなら、何回でも、逃げろって教えていた、、」

「刺激が欲しくて、東京に戻りたい為の信一か」と聞いてきて、考えていなかった事を聞かれ、

「考えていなかった、無意識のうちに打算が入ってたのかな」

「東京に住みたいか」

「個展やって、東京で開けたら良いなぁと思うようになった、大ちゃんには迷惑かけられないと、思ってた時、信ちゃんに言われたから、人生もらうなんて言ったのかなぁ」

「たぶんなぁ」大ちゃんは、面白くなさそうだった。

「この前盛岡に行く時TVカメラ、イシを追いかけていたよな、そんな東京行って大丈夫か」

「僕は表には出さないって、信ちゃんが言うんだ」

「イシ、信一を信頼しているか、怖いのか、どっちなんだ」

「それがわからないから、聞いてもらっているんだよ」

「とりあえず、逃げて、ゆっくり考えるか、どうする」

「怖いのは、事実だよ、お母さんは人種が違い過ぎて付き合えないって言ってた」

「まず、信一と話し合うか、教えないで引っ越しか考えろ、引っ越し先は2、3あてがあるから心配するな、
さっきの話で、俺には迷惑かけられないって、どういうことだ」

「僕の事より、チューリップがあるからだよ」

「あぁそう言う事か、その話は今度ゆっくりしたい、俺も聞いてもらいたい事がある」

「わかった、2-3日中まで、話し合うか、引っ越しか決める、大ちゃんに話て良かった、すこし楽になった」

 大ちゃんがモデル時代の話をしてくれた
「10年前位、花の勉強しにオランダ行ったの前話したと思う、その時花を届けにスタジオに行って、言葉が喋れなくて、あたふたしてたら、ひと月後には、モデルのアルバイトする事になった。ひと月の撮影期間で、10年契約だった。

 怖かったが好奇心の方が強くてな、
世界中の人が知っているブランドの香水のモデルだった、どこの手垢もついていない俺が良かったんだろう、相手のモデルが薬物中毒で、たぶん俺にしか言ってないと思う、俺言葉が全然違ダメだから、誰かには喋りたかったんだろうが、俺聞く方は良かったんだ。
 
 ひと月後、(香水の女神が使隊天使なので、女神の元へ帰る)
と、全世界に発信して、いなくなった。
 おれはたった、ひと月しかいない世界だったが、異常時な世界だった、金銭感覚が違う事、薬物、ギャンブル、人身売買、金さえあればなんでありで相手にされる世界だった。

 奥での縄張り争いは、凄まじいスタイリトルひとり入れるのも全て金だった、世界をマーケットにするには普通なんろうな。
 相手のモデルがイシにそっくりなんだ、イシと初めて会った時ビックリしたが、直ぐ違うとわかったからな。

 噂の噂では、目を潰されせオイルダラーの金持の離島にいるらしいとさ、まるで映画だよな、
 イシ、お前は世界で通用するけど、お前には無理だ、俺の相手のモデルのようになるのが怖い。出来れば、俺の近くにいて欲しい」と、昔話を教えてくれた。

「たぶん直ぐ廃人になるから無理だ」と僕は答えた。

たくさん作った料理全てなくなった、
もう直ぐ日付けが変わる時間だった。



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