たんぽぽ 信一・維士

みー

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維士 対談

2012年 春 維士

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2012年 春  維士

 いきなり信一さんの事務所から、信一さんとの対談の申し出に困惑して、絶対にやりませんと、お断りした。

 信ちゃん呼びはやめた、田真信一とフルネームで呼びたいが、母さんと3か月に1回は、おばあさんに会いに施設に一緒行っているので、信一の名を呼ぶ時おかしくなるので、信一さんで落ちついた。
 今度は、大ちゃんが僕を説得しだした。

「絶対に対談はしない」
「イシ、少しは大人になれ、この金額だよ、個展を開くにも金はかかる、絵が売れるうちはいいが、未来はわからないだろう」と、お金の大切さをたくさん並べた。
渋々、
「わかった、絵の事だけの対談だからね、大ちゃんに細かいところ任せるよ」と了承してしまった。

 対談の流れを見せられたが、対談する意味がわからない、全て1人で発信出来る内容だ、
まぁ2時間座って居ればいい、気楽にと大ちゃんからアドバイスをもらった、心の中に絶対波風立てるなとの事だった。
 僕もわかっている、もう振り回されたくない。

 日曜日、大ちゃんとスーツ姿で、信一さんの部屋へ行った。

 部屋の中は、ライト、カポック所狭しとたくさん並んで、スタジオになっていた。カメラマン、アシスタント、スタイリスト、信一さんの事務所の関係者、、、人だらけだった何か目的あるのかと思うほどだった。
 僕は失敗したと一瞬で思った、2人だけの対談のイメージで来てしまった。こんなに人がいるとは、想像していなかった。
 大ちゃんはどう思っただろう、
 直ぐ、信一さんが挨拶に来てセットの椅子に案内してくれた。

 僕はビックリした、1年会わないだけで別人だった。坊主頭でピアスを耳にたくさんつけていた、元々痩せて背が高かったが、もっと痩せていた。何があったのか、と思ったが、関係ない事だと気づく、
 ありがとうと言っていたが、僕は頭を少し下げて挨拶した。
 
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