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文官への道のり
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「ハア、ハア、ハア、ハイネェー!」
「父上!? まさか、激励しにきてくれたのですねッ!?」
バカンと資料室のドアを開けたら、ハイネとセレンが並んで座り本を読んでいた。突き動かす衝動のままに、ハイネの胸倉を掴み持ち上げる。
「んなわけあるかぁッ! 貴様っ、文官になるとはどういう了見だ! 俺を小馬鹿にしてるのか!?」
「心外ですッ、私が父上を馬鹿にした事など、生涯でありましたでしょうか? イイエッ、ありません。なぜならッ愛しているから!」
「馬鹿な事言ってないで質問に答えろぉぉ!」
「ルドルフ様。ハイネ様の傷に響きますので……」
「セレンは黙っていなさい! とういか、その傷はお前がつけたものだろ」
「……記憶にございません」
悪徳貴族のような言い訳をしやがって!
セレンが気まずそうに視線を逸らす。もう全てが無茶苦茶であった。
「父上、話をきいてください」
「はあ、はあ、いいだろう。俺も少し熱くなりすぎた」
掴んでいた手を離して、一度冷静になるため呼吸を整える。
「ジンから聞いたのですね? 私が文官を志すというのを」
「そうだ、ついさっきな。一体どういうつもりか説明してもらおうか」
「そうですね……」
何から話すか迷ったような口ぶりでそう呟き、ハイネは静かに語りはじめる。
「父上はヴァリアンツ領の内情について、詳しくご存じですね?」
「当たり前だ。日頃から部下の報告や領民の陳述書には目を通している」
「では、我が領土がどれだけ王国にとって重要な場所なのかについても、分かっているはず」
そういって、ハイネは資料室にあった、我らが国の、エンバース王国の地図を引っ張りだしてくる。
ハイネは、ヴァリアンツ領の地形などが詳細に書き込まれている部分を指さす。
「地図を見れば一目瞭然ですが、我らが領の実に半分もの面積が、魔獣の住む森、『獣深森』と隣り合わせになっている。つまり、ヴァリアンツは古くから魔獣が王国全土に侵攻をするのを防ぐ防波堤の役割をになってきた訳です」
地図を見れば地図の端まで続く深い森と、ヴァリアンツの領土の境界線には綺麗に線が引かれて東西にくっきり分かれている。
―――魔獣とはゲームに出現してくるモンスターのことだ。ゲーム本編では主に勇者のレベルアップための経験値として養分にされていた。そして、そんな魔獣が住む未開拓の森は『獣深森』と呼ばれている。現実となった今では人類にとって脅威ではあるもの、魔人のように知能が高い訳ではないので、危険性で言えば一段下がる。
「ヴァリアンツ領が重要なのはこの点だけに留まりません。我らの土地は肥沃な平原地帯が続き、農業や畜産業なども活発で、食料生産量は王国全体の三割を担っている。だから、もしヴァリアンツが魔獣の進行を許せば、この国は魔獣への防波堤を失うだけに留まらず、巨大な食糧生産地をまるごと食い荒らされることになる」
「そんなのは承知している。だからこそ、我らヴァリアンツはどの貴族よりも重い責任を持ち、ゆえに民や王国の為の『剣と盾』として、誇り高い心でこの地を統治している」
まあ、ゲームでは俺が断罪された後に、領を引き継いだジンとリアが私利私欲な統治をしたせいで、滅茶苦茶になるのだけど。
しかし、俺の瞳が黒い内は、そんなことはさせんし、今のジンとリアはそんな馬鹿なことをする奴等じゃない。
魔獣対策のために、ヴァリアンツ家の兵は強者ぞろいと有名だ。
毎日、戦闘訓練と獣深森で魔獣との戦闘で実践を積んでいるのだから、当たり前の結果である。ただ、若い内から魔獣と戦うのが当たり前の環境のせいか、兵士達は全員脳筋の節があり、ちょっとのことでキレて暴れるのも我が兵士達の悪い癖だ。
それが原因で問題が起こり、領主の俺が毎回対処して胃を痛めるまでがセットである。いい加減にしろ!
しかも、ヴァリアンツは毎日魔獣と戦っているせいで頭がおかしくなった野蛮な奴等という風評被害まであがっている。
「それで、ヴァリアンツ領の実情と、お前が文官を目指す理由になんの関係があるのだ?」
「関係大ありです! 父上は見ていたではありませんか。私が祝福の儀で、無様にも無属性になったところを!」
「……」
「無属性では魔剣士として魔獣相手にまともに戦えません。上に立つべきヴァリアンツ家の人間がそんな有様では兵士はついてこないし、士気を下げるだけで、いない方がマシの役立たずです。 私は、ただ父上のそばにいる無能に成り下がるつもりはありません! 父上の役に立ちたいッ! だから無属性の自分でも活躍できる文官の道を選んだのです!」
ハイネは息継ぎも忘れて、顔を真っ赤にしながら熱い感情を露わにそう叫ぶ。隣にいたセレンが感動して「ヨヨヨ、ハイネ様ご立派になられて」と目に涙を貯めている。
かつて息子がここまで感情的になにかに打ち込んだことがあっただろうか?
でも違う、違うんだハイネ。
お前はいずれ勇者として覚醒して誰よりも強くなる男。こんなところで文官として活躍する程度の逸材ではないのだ。お前の握るべき武器はペンではなく剣だ。なぜ分かってくれない。
しかし、ここまで決意を固くしているハイネになにを言っても耳を貸さないだろう。
この状態で魔剣士学園に通えといっても絶対に納得しない。
勇者になるために一番必要なのは、強くなりたいという意思だ。
誰かの為に剣を手に取るという正義感と、全てを跳ね返す強さへの渇望。それが、ハイネには決定的に足りない。
だが、この話を聞いて、俺は一筋の希望の光を見た。
つまり、ハイネが戦いたくない理由は己の力に自信がないという弱気な心からくるものだ。ならば、俺には一つ策がある。本当は、こんな序盤でアレを渡したくはなかった。
過ぎた力は人の心を成長させないから、良くないと思っていたが、この状況まで追い込まれたら致し方なし。
ハイネにアレを授けて、お前は弱くないのだと教えてやる。こうしてはいられない。急いでとりに行くぞ。
ゲーム本編クリア後に入手できる、勇者専用チート武器、救国の英雄初代勇者様が残した『破滅の剣』を。
「父上!? まさか、激励しにきてくれたのですねッ!?」
バカンと資料室のドアを開けたら、ハイネとセレンが並んで座り本を読んでいた。突き動かす衝動のままに、ハイネの胸倉を掴み持ち上げる。
「んなわけあるかぁッ! 貴様っ、文官になるとはどういう了見だ! 俺を小馬鹿にしてるのか!?」
「心外ですッ、私が父上を馬鹿にした事など、生涯でありましたでしょうか? イイエッ、ありません。なぜならッ愛しているから!」
「馬鹿な事言ってないで質問に答えろぉぉ!」
「ルドルフ様。ハイネ様の傷に響きますので……」
「セレンは黙っていなさい! とういか、その傷はお前がつけたものだろ」
「……記憶にございません」
悪徳貴族のような言い訳をしやがって!
セレンが気まずそうに視線を逸らす。もう全てが無茶苦茶であった。
「父上、話をきいてください」
「はあ、はあ、いいだろう。俺も少し熱くなりすぎた」
掴んでいた手を離して、一度冷静になるため呼吸を整える。
「ジンから聞いたのですね? 私が文官を志すというのを」
「そうだ、ついさっきな。一体どういうつもりか説明してもらおうか」
「そうですね……」
何から話すか迷ったような口ぶりでそう呟き、ハイネは静かに語りはじめる。
「父上はヴァリアンツ領の内情について、詳しくご存じですね?」
「当たり前だ。日頃から部下の報告や領民の陳述書には目を通している」
「では、我が領土がどれだけ王国にとって重要な場所なのかについても、分かっているはず」
そういって、ハイネは資料室にあった、我らが国の、エンバース王国の地図を引っ張りだしてくる。
ハイネは、ヴァリアンツ領の地形などが詳細に書き込まれている部分を指さす。
「地図を見れば一目瞭然ですが、我らが領の実に半分もの面積が、魔獣の住む森、『獣深森』と隣り合わせになっている。つまり、ヴァリアンツは古くから魔獣が王国全土に侵攻をするのを防ぐ防波堤の役割をになってきた訳です」
地図を見れば地図の端まで続く深い森と、ヴァリアンツの領土の境界線には綺麗に線が引かれて東西にくっきり分かれている。
―――魔獣とはゲームに出現してくるモンスターのことだ。ゲーム本編では主に勇者のレベルアップための経験値として養分にされていた。そして、そんな魔獣が住む未開拓の森は『獣深森』と呼ばれている。現実となった今では人類にとって脅威ではあるもの、魔人のように知能が高い訳ではないので、危険性で言えば一段下がる。
「ヴァリアンツ領が重要なのはこの点だけに留まりません。我らの土地は肥沃な平原地帯が続き、農業や畜産業なども活発で、食料生産量は王国全体の三割を担っている。だから、もしヴァリアンツが魔獣の進行を許せば、この国は魔獣への防波堤を失うだけに留まらず、巨大な食糧生産地をまるごと食い荒らされることになる」
「そんなのは承知している。だからこそ、我らヴァリアンツはどの貴族よりも重い責任を持ち、ゆえに民や王国の為の『剣と盾』として、誇り高い心でこの地を統治している」
まあ、ゲームでは俺が断罪された後に、領を引き継いだジンとリアが私利私欲な統治をしたせいで、滅茶苦茶になるのだけど。
しかし、俺の瞳が黒い内は、そんなことはさせんし、今のジンとリアはそんな馬鹿なことをする奴等じゃない。
魔獣対策のために、ヴァリアンツ家の兵は強者ぞろいと有名だ。
毎日、戦闘訓練と獣深森で魔獣との戦闘で実践を積んでいるのだから、当たり前の結果である。ただ、若い内から魔獣と戦うのが当たり前の環境のせいか、兵士達は全員脳筋の節があり、ちょっとのことでキレて暴れるのも我が兵士達の悪い癖だ。
それが原因で問題が起こり、領主の俺が毎回対処して胃を痛めるまでがセットである。いい加減にしろ!
しかも、ヴァリアンツは毎日魔獣と戦っているせいで頭がおかしくなった野蛮な奴等という風評被害まであがっている。
「それで、ヴァリアンツ領の実情と、お前が文官を目指す理由になんの関係があるのだ?」
「関係大ありです! 父上は見ていたではありませんか。私が祝福の儀で、無様にも無属性になったところを!」
「……」
「無属性では魔剣士として魔獣相手にまともに戦えません。上に立つべきヴァリアンツ家の人間がそんな有様では兵士はついてこないし、士気を下げるだけで、いない方がマシの役立たずです。 私は、ただ父上のそばにいる無能に成り下がるつもりはありません! 父上の役に立ちたいッ! だから無属性の自分でも活躍できる文官の道を選んだのです!」
ハイネは息継ぎも忘れて、顔を真っ赤にしながら熱い感情を露わにそう叫ぶ。隣にいたセレンが感動して「ヨヨヨ、ハイネ様ご立派になられて」と目に涙を貯めている。
かつて息子がここまで感情的になにかに打ち込んだことがあっただろうか?
でも違う、違うんだハイネ。
お前はいずれ勇者として覚醒して誰よりも強くなる男。こんなところで文官として活躍する程度の逸材ではないのだ。お前の握るべき武器はペンではなく剣だ。なぜ分かってくれない。
しかし、ここまで決意を固くしているハイネになにを言っても耳を貸さないだろう。
この状態で魔剣士学園に通えといっても絶対に納得しない。
勇者になるために一番必要なのは、強くなりたいという意思だ。
誰かの為に剣を手に取るという正義感と、全てを跳ね返す強さへの渇望。それが、ハイネには決定的に足りない。
だが、この話を聞いて、俺は一筋の希望の光を見た。
つまり、ハイネが戦いたくない理由は己の力に自信がないという弱気な心からくるものだ。ならば、俺には一つ策がある。本当は、こんな序盤でアレを渡したくはなかった。
過ぎた力は人の心を成長させないから、良くないと思っていたが、この状況まで追い込まれたら致し方なし。
ハイネにアレを授けて、お前は弱くないのだと教えてやる。こうしてはいられない。急いでとりに行くぞ。
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