意地悪な美声は愛を囁く~簡単には堕ちたくありません~

芙月みひろ

文字の大きさ
8 / 18

8・あの人とこの人の気持ち

しおりを挟む
 編成広報局に戻った私は、真っすぐに中沢の元へ行った。

「ただいま戻りました」
「お疲れ様。どうだった?なんとかやれそうだったかな?」
「はい。無事に終わりました」
「そうか。ま、当面よろしく頼んだよ」
「はい」

 彼に頭を下げて席に戻ろうとした私に、佐竹が声をかける。

「お疲れ様でした。ねぇ、川口さんって、矢嶋さんと知り合いなんですってね」

 特に積極的に隠していたわけでもなかったから、私は素直に頷いた。

「大学時代の先輩です。でも、誰から聞いたんですか?」
「さっきロビーで梨乃ちゃんに会って聞いたの。あぁ、梨乃ちゃんとはね、以前広報の手伝いをやってもらったことがあって、それで顔見知りなのよ。でも、そうだったのね。どうして今まで黙ってたの?」
「特に言うことでもないと思っていましたし……。そもそも私たち、特に仲が良いというわけでもありませんので」

 苦笑する私を佐竹は疑うような目で見る。

「でも梨乃ちゃんは、二人が仲良さそうだったって言ってたけど」
「それは誤解だと思います」
「ふぅん?……あら、矢嶋さんだわ。ここに来るなんて珍しいわね」

 佐竹がフロアの奥の方に目を向けて、嬉しそうな顔をした。
 矢嶋は周りに愛想を振り撒きながら、編成広報局へ向かって歩いてきた。
 彼を見る佐竹の表情とその眼差しから私は悟った。どうやら彼女は、矢嶋のことが好きらしい、と。
 矢嶋は私たちの前で足を止めた。それから、手にしていた小さめの紙袋を佐竹の目の前に差し出した。

「佐竹さん、お疲れ様です。これ、長谷川から預かってきました。今度の番組の資料だそうです。宣材用のデータもひと通りは揃えてあると言っていましたので、後で確認してみてもらえますか?」

 私の気のせいでなければ、紙袋を受け取った佐竹の頬が、ほんのりと紅潮しているように見えた。
 それを目の当たりにして、私はますます矢嶋に対する佐竹の想いを確信した。

「連絡をもらえれば、直接取りに行ったのに。わざわざ矢嶋さんにお使いをさせるなんて、長谷川さんたら図々しいんだから」

 佐竹の声がいつもより甘めに聞こえるのは、私がそういう目で見ているからだろうか。

 こんな男のどこがいいのかしら。佐竹さんたら趣味が悪いわ――。

 人当たりのいい笑顔を作っている矢嶋に苛々する。私はお邪魔だろうと思いながら、足音を立てないようにそっと自分の席に戻った。やれやれと思いながらパソコンの電源に指を伸ばした時、突然間近で矢嶋の声がした。

「川口さん、今日は手伝ってくれてありがとう」

 いったい何の用かと怪訝に思いながら、私は顔を上げた。普段の彼を知っている私にしてみれば、胡散臭いとしか言いようがない笑顔を浮かべて立っている。

「少し時間をもらいたいのですが」
「なんでしょうか。何か連絡事項ですか?」

 なんとなく周りでみんなが聞き耳を立てているような気がして、居心地が悪い。早く用事をすませていなくなってくれないものかと思う。

「番組絡みのことで、手伝ってほしいことがあるんですよ」
「私が、ですか?」
「そうです。川口さんに手伝ってほしいんです、一階の方で」
「でも……」

 離席していいかの確認を取るように局長の方に目をやったが、電話中だった。
 返答に迷っていると、横顔に視線を感じた。その方向へ首を回してどきっとする。佐竹が私と矢嶋の様子をじっと見ていた。その表情を見て、嫉妬されているのが分かった。

 こんなことで、ここでの人間関係を壊したくないのだけれど――。

 私の視線をたどった矢嶋もまた、佐竹が自分たちを見ていることに気がついたらしい。すると彼はテレビ用かそれ以上に爽やかな、しかし艶のある笑顔を佐竹に向けた。
 彼女がはっと息を飲んだのが分かった。

「佐竹さん、川口さんをお借りしたいのですが、大丈夫ですよね?そんなに時間はかからないと思うので」
「え、えぇ、どうぞ」

 矢嶋に答える佐竹の頬は明らかに染まっていた。

 先輩には女たらしの素質があるのね――。

 心の中で呆れていると、矢嶋は私に向き直りにっこりと笑う。

「川口さん、お願いできますよね?」
「局長がいいと仰るなら……」
「それもそうだ。確認しないとね」

 矢嶋は今気づいたとでも言うような顔をして、私の傍に立ったままよく透るその声でちょうど電話を置いた中沢に声をかけた。

「中沢局長、ちょっと川口さんをお借りしますね」

 いいですかと訊ねるのではなく、なぜかもう断定口調である。

「川口さんに急ぎの仕事がないならいいよ」
「ありがとうございます。……だ、そうです。行きましょうか」

 矢嶋は笑顔で、しかし拒否は許さないとでもいうような力強い目で、私を促した。
 私は諦めてため息をついた。こうなったら早く、矢嶋の言う所の手伝いとやらを終わらせよう。私は席を立ち、その場のみんなに頭を下げた。

「すみません。行ってきます」

 顔を上げた時、さっきとは違うちりちりとした視線が飛んできたような気がした。佐竹だと思った。わざわざそちらを見るのも恐い。結局その視線には気づかなかったことにして、私はそそくさと矢嶋の後を追いかけた。
 矢嶋は廊下で待っていた。私がついてきたことを確かめると、ずんずんと大股歩きで先を行く。
 その後を小走りで追いながら、私は彼の背中に声をかけた。

「お手伝いって、時間かかりますか?私、夕方まで出さなきゃいけない原稿があって、あんまり長い時間は手伝えないんですが。会議もあるし……」
「さっき言った通り、そんなにかからない」

 矢嶋は短く答えただけで、黙々と私の前を行く。一階に降りて通用口近くにある倉庫に入って行った。
 そこには様々な宣材や、出番がなくなった機材、ポスターなどが所狭しと置かれている。そのうち整頓しなければ、と中沢がこぼしていた。
 そんな場所に来たということは、何か探す手伝いでも頼まれるのだろうかと思いながら、私は矢嶋の後に続く。

「探し物ですか?」

 背後でバタンと扉が閉まったと同時に、腕を取られた。何事かと驚いた時には目の前に矢嶋がいて、私の背中には壁があった。

「せ、先輩?」

 私は驚いて矢嶋を見上げた。彼の両手は今、私の顔の両側にあった。

 これってあの有名な壁ドン――?

 こんな時なのにそんなことが思い浮かんだ。それだけ動揺していたということだ。

「先輩って呼ぶな。それからお前、男に簡単に触らせてるんじゃないよ」
「は?」

 急に何を言い出したのかと、矢嶋の言葉に私はぽかんとした。

「あの、手伝うことがあるんじゃ……」
「そんなものは口実だよ。ひと言言わなきゃ気が済まなくて、お前を連れ出すために適当に言っただけだ」
「なんで、そんな」
「だから今言っただろ。男に簡単に触れさせるなって。こないだからなんなんだよ。飲み会の時は市川、ここでは辻さん。もっと危機感を持てよ」

 一方的な矢嶋にカチンとして、私は彼をにらんだ。

「危機感って、何言ってるんですか。意味が分かりません。だいたい市川には藍子っていう彼女がいるし、辻さんにしたってちょっと触れられたくらいですよ」
「あれは、ちょっとなんてものじゃないだろ」

 矢嶋の眉間にぐっとしわが寄った。
 彼の反応を謎に思いながら、私は訊ねた。

「それよりどうしてわざわざそんなことを、先輩が気にするんですか?」
「だから、先輩って言うな」
「そこじゃなくて、気にする理由を聞いてるんです」

 私はムッとして強い口調で重ねて彼に訊ねた。
 すると矢嶋は諦めたように私から目を逸らし、ぼそっと言った。

「……嫌なんだよ」
「何が?」
「だからっ!お前と他の男との距離がやたら近いのが、嫌なんだよ」

 主語が分からず私は聞き返した。

「嫌って、誰が」
「俺が、に決まってるだろ」

 彼は不貞腐れたように言う。
 私はごくりと生唾を飲み、目を泳がせた。

「決まってるだろと言われても……」

 いつも私をからかってばかりで、変なあだ名で私を呼び続けてきた彼。その人が、他の男の人が私に触れるのを嫌だと言っている。その意味するところは、普通に考えればそういうことなのかもしれないが、しかし――。どくどく言い出した心音のせいで声が震えそうになる。

「私が誰に触れられようが、触れさせようが、矢、矢嶋さんには関係のない話じゃないですか」
「関係ある」
「どんな関係があるって言うんです」

 まるで禅問答でもしているようだと思いながら、私は唇を引き結び矢嶋を見上げた。
 彼は決意を固めたような顔をして、私にじっと視線を注いだ。

「お前が好きだったんだよ。学生の時からずっと」
「え……」

 私は絶句した。真っすぐなその視線を受け止めきれず、目をそらす。これまでのことがあるから、彼の言葉をそうやすやすと信じられるわけがない。この鼓動の脈打ち方は、何かの間違いだ。そうに決まっている。

「またそうやって私をからかおうとする。会うたびに私のことは酒の肴扱いで、変な呼び方していつもからかってばかりだったくせに」

 言っているうちにこれまでのことが思い出されて、ふつふつと怒りが湧いてくる。

「私のこと、おもちゃにするの、やめてください。不愉快です。用事がないんだったらもう戻ります。派遣とは言え、これでも忙しいんです」

 そう言い捨てて矢嶋の前を通り抜けようとした。しかし彼に行く手を阻まれた。

「待ってくれ。からかってなんかない。これまでのことは、本当に悪かったと思ってる。反省してるんだ。お前を目の前にすると、嬉しいと思っているのに素直になれなかった。それに、お前たちの学年連中って仲がいいだろ。そういう関係じゃないことが分かっていても、市川だとか、他の奴らとべたべた肩組んだりしてるのを見る度に、嫌な気分になってた。どうしてそんな風に気安く触れさせてるんだ、って腹が立って、お前のことをいじめたくなってた」
「なんですか、それ……」

 私は混乱したまま矢嶋の顔を見つめた。
 彼は私の視線を受けて、恥ずかしそうに笑う。

「小学生レベルのヤキモチだってことは、自分でも分かってる。でも、そんな態度しか取れなかった。ごめん。ほんとに悪かった。でも、分かってくれ。それはお前を好きだからこその反応だったんだよ」

 私は彼から目をそらし、自分の足下を見た。苦手だと思う前のあの頃ではなく、どうして今ごろそんなことを、と恨めしくなる。

「でも、私……。ずっと嫌われているって思っていたから、矢嶋さんのことを、急にそんな風には思えません」
「分かってる。だから俺と付き合ってみてほしい。お前って今、フリーのはずだよな。絶対に意識させてみせるから」
「そんなの困ります……」
「気になる男がもう、いたりするのか?」

 いないと答えようとして、言葉が詰まる。どうしてか、目の前の男の顔がぱっと浮かんだのだ。途端に頬が熱くなる。
 矢嶋は、それ以上私に答えを求めるつもりはないようだった。

「まぁ、いい。仮にお前に気になる男がいたとしても関係ない」

 前髪の辺りに矢嶋の息が柔らかくかかり、私ははっとして顔を上げた。
 すぐ目の前に矢嶋の顔が迫っていて、私はぎゅっと目を瞑った。

 まさか、キス……?

 しかし、矢嶋が顔を寄せたのは私の耳元だった。

「俺と付き合って」
「っ……」

 そのままだっていい声なのに、そこにさらに艶のような色を乗せて囁かれて、くらりとめまいが起きそうになった。

 苦手な人のはずなのに、どうしてあの夜も、あの時も、今も、どきどきしてしまうの――。

 私は彼から顔を背けた。

「離れてください」
「夏貴が頷いてくれたら離れてやるよ」

 甘い声で言われて、鼓動がうるさいくらいに騒ぎ出す。胸が苦しいほどだ。

「う、頷きません」
「夏貴、好きだよ」

 首筋に彼の吐息をふわりと感じて、思わず小さく声がもれた。

「あっ……」

 いやだ、変な声が出た――。

 羞恥に慌てて手で口を塞いだ私に、さらに矢嶋は顔を近づけて熱く囁く。

「夏貴、好きだ。俺の彼女になれよ」

 これ以上囁かれ続けたら、おかしな気持ちになりそうだった。私は弱々しいながらも、この時精一杯の力で彼の体を押しやった。

「お願い。離れて……」

 私の様子に矢嶋は満足そうな顔をして、ようやく私を解放した。

「今日はこれくらいで勘弁してやるよ。本当はこんな形で気持ちを伝えるつもりはなかったが、これで少しは俺のことを意識するようになるだろ。それから、いいか。他の男に気安く触らせるんじゃないぞ。分かったな」

 力が抜けそうになっていた背中を壁で支えるようにしながら、私は彼を睨みつけた。

「私、矢嶋さんの彼女になるつもりなんかないですから」

 しかし矢嶋はくくっと愉快そうに笑う。

「頑張って。でも、すぐに堕としてやるから覚悟しておけ。来週もよろしくな。あぁ、それから」

 矢嶋は私の額にキスを一つ落とす。

「二人の時は、今度から『夏貴』って呼ぶから」

 目元を優しく細めてそう言うと、彼は颯爽とドアの向こうへ姿を消した。
 私は壁に背をくっつけたまま、自分の胸に手を当てた。顔の火照りとドキドキが落ち着かない。

「なんなのよ……」

 彼の艶のある声は耳の奥にいつまでも余韻として残り、私の心をかき乱した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

Melty romance 〜甘S彼氏の執着愛〜

yuzu
恋愛
 人数合わせで強引に参加させられた合コンに現れたのは、高校生の頃に少しだけ付き合って別れた元カレの佐野充希。適当にその場をやり過ごして帰るつもりだった堀沢真乃は充希に捕まりキスされて…… 「オレを好きになるまで離してやんない。」

同期と私の、あと一歩の恋

松本ユミ
恋愛
同期の本田慧に密かに想いを寄せる広瀬紗世は、過去のトラウマから一歩踏み出せずにいた。 半年前、慧が『好きな人がいる』と言って告白を断る場面を目撃して以来、紗世は彼への想いを心の中に閉じ込めてしまう。 それでも同期として共に切磋琢磨する関係を続けていたが、慧の一言をきっかけに紗世の心が動き出す。

ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?

春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。 しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。 美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……? 2021.08.13

ワケあり上司とヒミツの共有

咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。 でも、社内で有名な津田部長。 ハンサム&クールな出で立ちが、 女子社員のハートを鷲掴みにしている。 接点なんて、何もない。 社内の廊下で、2、3度すれ違った位。 だから、 私が津田部長のヒミツを知ったのは、 偶然。 社内の誰も気が付いていないヒミツを 私は知ってしまった。 「どどど、どうしよう……!!」 私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?

定時で帰りたい私と、残業常習犯の美形部長。秘密の夜食がきっかけで、胃袋も心も掴みました

藤森瑠璃香
恋愛
「お先に失礼しまーす!」がモットーの私、中堅社員の結城志穂。 そんな私の天敵は、仕事の鬼で社内では氷の王子と恐れられる完璧美男子・一条部長だ。 ある夜、忘れ物を取りに戻ったオフィスで、デスクで倒れるように眠る部長を発見してしまう。差し入れた温かいスープを、彼は疲れ切った顔で、でも少しだけ嬉しそうに飲んでくれた。 その日を境に、誰もいないオフィスでの「秘密の夜食」が始まった。 仕事では見せない、少しだけ抜けた素顔、美味しそうにご飯を食べる姿、ふとした時に見せる優しい笑顔。 会社での厳しい上司と、二人きりの時の可愛い人。そのギャップを知ってしまったら、もう、ただの上司だなんて思えない。 これは、美味しいご飯から始まる、少し大人で、甘くて温かいオフィスラブ。

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!? 『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』 小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。 ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。 しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。 彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!? 過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。 *導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。 <表紙イラスト> 男女:わかめサロンパス様 背景:アート宇都宮様

デキナイ私たちの秘密な関係

美並ナナ
恋愛
可愛い容姿と大きな胸ゆえに 近寄ってくる男性は多いものの、 あるトラウマから恋愛をするのが億劫で 彼氏を作りたくない志穂。 一方で、恋愛への憧れはあり、 仲の良い同期カップルを見るたびに 「私もイチャイチャしたい……!」 という欲求を募らせる日々。 そんなある日、ひょんなことから 志穂はイケメン上司・速水課長の ヒミツを知ってしまう。 それをキッカケに2人は イチャイチャするだけの関係になってーー⁉︎ ※性描写がありますので苦手な方はご注意ください。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 ※この作品はエブリスタ様にも掲載しています。

処理中です...