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9・イヤガラセ本番?
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週明け早々忙しかった。
今週も様々な媒体絡みの締め切りが目白押しだ。おまけに搬入されてきた番組のポスターや、各社から送られてきた情報誌の整理の他、局長に頼まれた会議資料の作成と、バタバタする。
この土日は、矢嶋の告白を思い出しては悶々とする時間を過ごしてしまった。しかし多忙な週明けとなったおかげで、頭の中はすぐに仕事のことで埋め尽くされて、だいぶ気が紛れていた。
そして今日は、某情報誌に掲載してもらうことになっている原稿の締め切り日だ。
書き上げた原稿を一次チェックのために佐竹に回し、指摘された部分を修正する。その後には担当編集者宛にデータ化して送信する。しばらくしてから確認用として、その内容を反映させたファイルが送られてきた。それを佐竹に見せたところ、修正依頼を出してほしいと言う。一度程度の修正は可能だと担当者から聞いていたから、私はその内容を先方にメールで伝えた。
部内にはもう佐竹と私しか残っていない。
時間を置いて、相手方から修正された原稿が戻ってきた。メール本文に、これを最終版として印刷に回すと書かれている。
私はそれを打ち出した紙を手に、佐竹の元へ行った。
「チェックして頂いた原稿を先方に送ったところ、こういう形での掲載になるということで返信がきました。佐竹さんに転送しましたので、確認をお願いします。それが最終版だそうです」
私が見ている前で佐竹は添付ファイルを開き、一字一句確認するようにその中身をじっくりと見ていた。それから、ふうっと長い息を吐いたかと思うと、眉根を寄せて私を見た。
「こことここ、もう一度修正入れてもらってください。内容は今メールに打ち込んで、川口さんに送るから」
私は困惑した。内容的には影響がなさそうな、ちょっとした言葉遣い程度のものに見えたからだ。これまでの佐竹だったら、これくらいのことは許容していたような部分でもある。それに、先方が最終版だと言ってきているというのに、これ以上のお願いはしにくい。
「ですが……」
佐竹は私の顔を見ずに淡々と言う。
「このままでは出せないわ」
広報デスクである佐竹が許可を出せないというのなら、そのことを先方に伝えないわけには行かない。私はやむを得ず頷いた。
「分かりました」
席に戻った私は佐竹のメールを待ち、先方にさらなる修正を依頼した。担当者に改めて電話を入れて、詫びながらお願いする。
三十分もたたないうちに、先方から原稿が戻ってきた。佐竹が直してほしいと言っていた部分の修正はできているようだとほっとする。さすがにもう、これでいいと言うだろうと思いながら、私は再び佐竹の元へ立って行った。
「届いた修正分を、今佐竹さんに転送しましたので確認をお願いします」
そう言ってから、メール本文に書かれていたことも併せて伝える。
「それとですね、これ以上の修正対応はできないそうです。編集権は編集部の方にあるからとのことですし、締め切りも迫っているのでこの内容で印刷に回すということです」
それなのに佐竹は渋い声を出す。
「ここ、やっぱり直したいわ」
「……佐竹さん」
私は声を励まして佐竹に言った。
「もう何度も修正をお願いしています。今言った通り、編集権はあちらにあるということですし、私の立場ではこれ以上お願いするのは無理です。どうしても修正が必要ということであれば、佐竹さんから直接お話して頂けませんか?」
「でも、担当は川口さんでしょ?だから、川口さんから伝えて」
「そうは言われましても、これ以上は……」
「だけど、こちらとしても、このままでいいとは言えないわ」
佐竹が真面目だからと言われればそれまでではあるが、それにしたってどうしてこんなに何度も執拗に修正しようとするのか。締め切りの大変さを知らない訳ではないだろうに――。
どうすればいいのかと困っていると、役員会議を終えた局長の中沢が戻ってきた。私の顔を見て目を見開く。
「川口さん、まだ残ってたのか。何かトラブルでもあった?」
私はほっとした。先方を待たせている状態で、このまま佐竹と言い合っていてもらちが明かない。ここは中沢に判断を仰いだ方がいいと考えた。
「トラブルと言いますか、ご相談があるのですが」
私は編集部から届いたメール文と、最終原稿を出力した紙を彼に見せた。
「次週分に、この番組の紹介記事を載せて頂くことになっているのですが……」
私は現在の状況と、先方の言う編集権について説明した。
中沢は大きく頷き、私と佐竹の顔を交互に見る。
「なるほど。佐竹さんの言うことも分かるけれど、確かに編集権はあちらにあるわけだからね。それに、私はこの内容で全く問題ないと思うんだけどねぇ。佐竹さん、これではだめなのかい?」
佐竹の眉がぴくりと動いた。
「……局長がそう仰るなら、それでいいと思いますが」
佐竹の口ぶりから、完全には納得していないことが分かった。しかし彼女はしぶしぶといった顔つきで中沢に答え、それから無理に作ったのが分かる固い笑みを私に向けた。
「それじゃあ、川口さん。それでいいと先方に伝えてください」
「分かりました」
私は深々と佐竹と中沢に頭を下げて、返事を待っているはずの担当者に急いで電話を入れた。
「お待たせして申し訳ありませんでした。それで進めてくださって結構です。本当に色々とありがとうございました」
電話の向こうからほっとしたような息遣いが伝わってきた。
―― いえいえ。遅くまでお疲れ様でした。また次回もよろしくお願いしますね。
電話をかけ終えて、やれやれとほっとする。担当者がいい人で良かったと心の底から思いながらひと息ついているところに、局長の声が飛んできた。
「川口さん、仕事はそれで終わり?」
「はい。終わりです」
「そうか。じゃああとは片づけて帰って」
「はい、ありがとうございます」
私は手早く机の上を片づけて、中沢と佐竹に帰り際の挨拶をする。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
中沢はいつも通りにこやかに挨拶を返してくれた。しかし、佐竹は小声で挨拶を返してはくれたものの、私の顔を見ようとはしなかった。
最終的に自分の意見が通らなかったからだろうと思えば、そんな彼女の態度は仕方ないのかもしれない。そしてそれは一時的なものであって、明日が無理でも明後日、あるいはそのうちにも、彼女の態度はもとに戻っていくだろうと、深く考えないことにした。
しかし。
翌日から、私に対する彼女の態度は、軟化するどころか硬化した。風当たりが強くなったような気がした。具体的に言うならば、仕事の進捗にも影響があるようなことが増え出した。
例えば、私の原稿をチェックするのは佐竹だが、それに取り掛かるのが締め切り近い時間になってからようやく、ということが多くなった。また、佐竹がたまたま席を外していた時に私が受けた電話に関して、相手が急いで折り返しの連絡をもらいたいと言っていたことを伝えても、ずるずると後回しにした。その結果、私が忙しなく対応することになったり、私が伝え忘れたのだろうとあらぬ疑いをかけられたりと、理不尽に思うことが多くなった。
ある時には、やはり佐竹のチェックが締め切り間際となり、大慌てで原稿を直すことになった。番組情報の提供先に原稿を送り、すぐさま担当者宛に電話を入れた。
「ぎりぎりになってしまって、大変申し訳ありません」
相手には見えていないのは分かっていたが、私は電話を握りしめながら何度も頭を下げた。受話器を置いてため息をついていると、隣の土田が小声で言った。
「最近の佐竹さんって、川口さんに冷たいような気がするな。喧嘩でもした?」
「いえ、特には」
心当たりは例の原稿修正の件くらいだったが、あれは喧嘩ではない。
「それならプライベートで何かあって、それで単に機嫌が悪いだけなのかな」
「プライベート……」
土田の言葉を繰り返して、まさかと思う。矢嶋とここで話していたのは先週末のこと。その時、彼に想いを寄せていると思われる佐竹が、私に嫉妬の目を向けていたことを思い出した。
でも、あれくらいのことで――?
ありえないと思いつつも、佐竹の態度の根っこにあるのはそれかもしれないという可能性を捨てきれなかった。それ以外に態度の急変の理由が思いつかない。私は固い笑みを浮かべて土田に言葉を返した。
「どうなんでしょうね」
今週も様々な媒体絡みの締め切りが目白押しだ。おまけに搬入されてきた番組のポスターや、各社から送られてきた情報誌の整理の他、局長に頼まれた会議資料の作成と、バタバタする。
この土日は、矢嶋の告白を思い出しては悶々とする時間を過ごしてしまった。しかし多忙な週明けとなったおかげで、頭の中はすぐに仕事のことで埋め尽くされて、だいぶ気が紛れていた。
そして今日は、某情報誌に掲載してもらうことになっている原稿の締め切り日だ。
書き上げた原稿を一次チェックのために佐竹に回し、指摘された部分を修正する。その後には担当編集者宛にデータ化して送信する。しばらくしてから確認用として、その内容を反映させたファイルが送られてきた。それを佐竹に見せたところ、修正依頼を出してほしいと言う。一度程度の修正は可能だと担当者から聞いていたから、私はその内容を先方にメールで伝えた。
部内にはもう佐竹と私しか残っていない。
時間を置いて、相手方から修正された原稿が戻ってきた。メール本文に、これを最終版として印刷に回すと書かれている。
私はそれを打ち出した紙を手に、佐竹の元へ行った。
「チェックして頂いた原稿を先方に送ったところ、こういう形での掲載になるということで返信がきました。佐竹さんに転送しましたので、確認をお願いします。それが最終版だそうです」
私が見ている前で佐竹は添付ファイルを開き、一字一句確認するようにその中身をじっくりと見ていた。それから、ふうっと長い息を吐いたかと思うと、眉根を寄せて私を見た。
「こことここ、もう一度修正入れてもらってください。内容は今メールに打ち込んで、川口さんに送るから」
私は困惑した。内容的には影響がなさそうな、ちょっとした言葉遣い程度のものに見えたからだ。これまでの佐竹だったら、これくらいのことは許容していたような部分でもある。それに、先方が最終版だと言ってきているというのに、これ以上のお願いはしにくい。
「ですが……」
佐竹は私の顔を見ずに淡々と言う。
「このままでは出せないわ」
広報デスクである佐竹が許可を出せないというのなら、そのことを先方に伝えないわけには行かない。私はやむを得ず頷いた。
「分かりました」
席に戻った私は佐竹のメールを待ち、先方にさらなる修正を依頼した。担当者に改めて電話を入れて、詫びながらお願いする。
三十分もたたないうちに、先方から原稿が戻ってきた。佐竹が直してほしいと言っていた部分の修正はできているようだとほっとする。さすがにもう、これでいいと言うだろうと思いながら、私は再び佐竹の元へ立って行った。
「届いた修正分を、今佐竹さんに転送しましたので確認をお願いします」
そう言ってから、メール本文に書かれていたことも併せて伝える。
「それとですね、これ以上の修正対応はできないそうです。編集権は編集部の方にあるからとのことですし、締め切りも迫っているのでこの内容で印刷に回すということです」
それなのに佐竹は渋い声を出す。
「ここ、やっぱり直したいわ」
「……佐竹さん」
私は声を励まして佐竹に言った。
「もう何度も修正をお願いしています。今言った通り、編集権はあちらにあるということですし、私の立場ではこれ以上お願いするのは無理です。どうしても修正が必要ということであれば、佐竹さんから直接お話して頂けませんか?」
「でも、担当は川口さんでしょ?だから、川口さんから伝えて」
「そうは言われましても、これ以上は……」
「だけど、こちらとしても、このままでいいとは言えないわ」
佐竹が真面目だからと言われればそれまでではあるが、それにしたってどうしてこんなに何度も執拗に修正しようとするのか。締め切りの大変さを知らない訳ではないだろうに――。
どうすればいいのかと困っていると、役員会議を終えた局長の中沢が戻ってきた。私の顔を見て目を見開く。
「川口さん、まだ残ってたのか。何かトラブルでもあった?」
私はほっとした。先方を待たせている状態で、このまま佐竹と言い合っていてもらちが明かない。ここは中沢に判断を仰いだ方がいいと考えた。
「トラブルと言いますか、ご相談があるのですが」
私は編集部から届いたメール文と、最終原稿を出力した紙を彼に見せた。
「次週分に、この番組の紹介記事を載せて頂くことになっているのですが……」
私は現在の状況と、先方の言う編集権について説明した。
中沢は大きく頷き、私と佐竹の顔を交互に見る。
「なるほど。佐竹さんの言うことも分かるけれど、確かに編集権はあちらにあるわけだからね。それに、私はこの内容で全く問題ないと思うんだけどねぇ。佐竹さん、これではだめなのかい?」
佐竹の眉がぴくりと動いた。
「……局長がそう仰るなら、それでいいと思いますが」
佐竹の口ぶりから、完全には納得していないことが分かった。しかし彼女はしぶしぶといった顔つきで中沢に答え、それから無理に作ったのが分かる固い笑みを私に向けた。
「それじゃあ、川口さん。それでいいと先方に伝えてください」
「分かりました」
私は深々と佐竹と中沢に頭を下げて、返事を待っているはずの担当者に急いで電話を入れた。
「お待たせして申し訳ありませんでした。それで進めてくださって結構です。本当に色々とありがとうございました」
電話の向こうからほっとしたような息遣いが伝わってきた。
―― いえいえ。遅くまでお疲れ様でした。また次回もよろしくお願いしますね。
電話をかけ終えて、やれやれとほっとする。担当者がいい人で良かったと心の底から思いながらひと息ついているところに、局長の声が飛んできた。
「川口さん、仕事はそれで終わり?」
「はい。終わりです」
「そうか。じゃああとは片づけて帰って」
「はい、ありがとうございます」
私は手早く机の上を片づけて、中沢と佐竹に帰り際の挨拶をする。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
中沢はいつも通りにこやかに挨拶を返してくれた。しかし、佐竹は小声で挨拶を返してはくれたものの、私の顔を見ようとはしなかった。
最終的に自分の意見が通らなかったからだろうと思えば、そんな彼女の態度は仕方ないのかもしれない。そしてそれは一時的なものであって、明日が無理でも明後日、あるいはそのうちにも、彼女の態度はもとに戻っていくだろうと、深く考えないことにした。
しかし。
翌日から、私に対する彼女の態度は、軟化するどころか硬化した。風当たりが強くなったような気がした。具体的に言うならば、仕事の進捗にも影響があるようなことが増え出した。
例えば、私の原稿をチェックするのは佐竹だが、それに取り掛かるのが締め切り近い時間になってからようやく、ということが多くなった。また、佐竹がたまたま席を外していた時に私が受けた電話に関して、相手が急いで折り返しの連絡をもらいたいと言っていたことを伝えても、ずるずると後回しにした。その結果、私が忙しなく対応することになったり、私が伝え忘れたのだろうとあらぬ疑いをかけられたりと、理不尽に思うことが多くなった。
ある時には、やはり佐竹のチェックが締め切り間際となり、大慌てで原稿を直すことになった。番組情報の提供先に原稿を送り、すぐさま担当者宛に電話を入れた。
「ぎりぎりになってしまって、大変申し訳ありません」
相手には見えていないのは分かっていたが、私は電話を握りしめながら何度も頭を下げた。受話器を置いてため息をついていると、隣の土田が小声で言った。
「最近の佐竹さんって、川口さんに冷たいような気がするな。喧嘩でもした?」
「いえ、特には」
心当たりは例の原稿修正の件くらいだったが、あれは喧嘩ではない。
「それならプライベートで何かあって、それで単に機嫌が悪いだけなのかな」
「プライベート……」
土田の言葉を繰り返して、まさかと思う。矢嶋とここで話していたのは先週末のこと。その時、彼に想いを寄せていると思われる佐竹が、私に嫉妬の目を向けていたことを思い出した。
でも、あれくらいのことで――?
ありえないと思いつつも、佐竹の態度の根っこにあるのはそれかもしれないという可能性を捨てきれなかった。それ以外に態度の急変の理由が思いつかない。私は固い笑みを浮かべて土田に言葉を返した。
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