意地悪な美声は愛を囁く~簡単には堕ちたくありません~

芙月みひろ

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12・カウントダウンか

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 思いがけず矢嶋の部屋に一泊することになった後の、最初の金曜日。あの日以来彼と顔を合わせるのは、この日が最初だった。
 端から見た時の私はたぶん、いつも通りだったと思う。しかし実際は、ふとした拍子に彼の顔が目に入るだけで、胸がどきどきしてしまうという状態にあった。だから彼が本番まであと十分という頃に急いでやって来て、挨拶もそこそこにスタジオに入って行った時は、密かにほっとした。しかしそれも番組が終わるまでのこと。
 どんな顔をしたものかと思いつつ、辻や梨乃と話をしているところに、矢嶋が入ってきた。やっぱりどきどきする。

「お疲れ様でした」
「お疲れさん。ところでさ、ぼちぼち改変期だろ?この時間帯の番組は新年度もすべて変更なしで続くって話をしていた所なんだ。梨乃ちゃんは続けてくれるってさ」
「そうですか。梨乃ちゃん、ありがとう。これからもよろしく頼むね。それで川口さんは?続けてもらえるんですか?」
「もともと暫定っていうことで手伝ってもらってただろ?だけど、なかなかいい人が見つからないんだよなぁ。だから、どうしたもんかなと思っててさ」

 矢嶋は壁際に置かれた長椅子に腰を下ろし、辻と私の顔を交互に見た。

「どうしたも何も、このまま続けてもらえばいいじゃないですか。上には、すごく助かってるからこのままお願いしたいとでも言えば、きっと大丈夫ですよ。もちろん川口さんが嫌じゃなければ、ですけど」
「私、夏貴さんと一緒でやりやすいし、楽しいんですよね。今さら違う人と組むのもなぁ……。ねぇ、夏貴さん、一緒に続けましょうよ」

 キラキラした目で言う梨乃に嬉しく思いながらも、私は苦笑する。

「梨乃ちゃん、ありがとう。だけど、私がやりたくても、局長たちがなんていうか。私、もともとは編成広報局に派遣されてる身なので」

 矢嶋のおかげで気持ちは落ち着かなくなりそうだという問題はあるが、可能ならば続けたいと思う。週に一度という頻度ではあるが、ここでの手伝いにだいぶ慣れて、電話をかけてくるリスナーから話を聞くのも楽しいし、様々な音楽に耳を傾けたりするのも楽しいのだ。

「ねぇ辻さん、上の人にお願いしてくださいよ。夏貴さんも続けたいような顔してますし」

 梨乃が辻に手を合わせながら言っている。
 それに対して辻は大きく頷いた。

「もちろん言ってみるよ。渋るとすれば中沢局長だろうけど、そこはうちの局長にうまく話をつけてもらおう。夏貴ちゃん、新年度も頼むことになったらその時は引き受けてくれる?」

 そうなれば嬉しいと思いつつ、私は力強く辻に頷いた。

「はい!もちろんです!」

 辻の隣で梨乃が嬉しそうに笑った。

「これはきっと継続ですよ。夏貴さん、今後もよろしくお願いします!ということで、私はお先に失礼します。また来週!」

 梨乃は私たちに向かってぺこりと頭を下げて、元気のいい足取りでマスタールームを出て行った。

「俺も先に戻る。今なら局長が席にいるはずだから、夏貴ちゃんにお願いしたい件、早速言うわ。矢嶋、電気とか頼むよ」
「了解です」

 辻は私たちに軽く手を挙げると、そのままぱたぱたと足早に去って行った。
 技術担当の男性もすでにいない。矢嶋と二人きりになってしまい、私は緊張した。

「えぇと、私も戻りますので」

 そそくさと挨拶をしてドアに手をかける私に、矢嶋が声をかけた。

「待って、夏貴」
「な、何ですか?」

 私は振り返らずに答えた。二人きりの今、彼の顔を見てしまったら、あの日のあれやこれやが蘇ってきてしまう。
 カツっと足音が近づいて、矢嶋が背後に立った。

「あの後体調はどうだ?大丈夫か?」

 そう問われて、彼に迷惑をかけたことを改めて思い出す。もう一度きちんと礼を言っておいた方がいいだろうと、私はおずおずと彼を振り返った。

「もう大丈夫です。あの日は本当にありがとうございました」
「それなら良かった。ところであの後、佐竹さんとはうまくいってるか?」
「うまく、というか……。週明け早々謝られました。金曜日だってたくさん謝ってくれたし、結局は佐竹さんの勘違いだったみたいなのに」
「え……」

 驚いた顔をする矢嶋に私も驚く。

「私、何か変なことでも言いました?」
「いや、変っていうか……」

 矢嶋は苦笑しながら壁に背を預けて立った。

「佐竹さんが勘違いって言ったこと、真に受けてたのか?あの作業量と日程、俺には嫌がらせにしか思えなかったんだけど」

 私は首を傾げた。

「そうだったんですかね……。最初は私も、もしかしてと思わないではなかったですけど、でも勘違いだったって、佐竹さん、言ってましたし。だから謝ってくれたわけですよね」
「まったくお前は、人がいいというか……」

 矢嶋が呆れたようにため息をつく。

「佐竹さんって、以前は業務企画局にいたんだけど、その時ある契約社員の女性に対する風当たりが強かったみたいなんだ。その人が辞めてしまったから本当の理由は曖昧なままだったけど、周りの連中はなんとなく察していたらしい。佐竹さんの好きなやつが、その女性を好きだったみたいでさ。ここまで言えば分かるだろ?」

 私は何度か瞬きをし、その間に矢嶋の言葉を整理する。

「つまり、その方に嫉妬していたから、ということですか?だから冷たく当たっていたと?」
「と、聞いてる」
「佐竹さんは今回も、やっぱりその……私に嫉妬していたってことですか?」
「そういうことなのかな、と推測してるけど」

 矢嶋の番組を初めて手伝った日、私は嘘の口実で彼に連れ出されたことがあった。その時佐竹は私に嫉妬の目を向けていたが、彼女の態度が急に変わったと感じたのは、あの日を境にしてだったと思う。その少し前に、佐竹は私と矢嶋が知り合いであることや、梨乃から私たちの様子を聞いていたはずだが、たったそれだけのことでどうしてと、私にはぴんとこない。
 そのことをぼそっと口にした私に、矢嶋は苦笑する。

「嫉妬するポイントは人それぞれだし、好意を持った相手のことならよく見てるものだからな。気づいていたんじゃないのか、俺の目が向いているのは夏貴だってことに」

 さらりとそんなことを言う矢嶋に、私は渋い顔を作った。

「それじゃあ、もしもあれが本当に嫌がらせだったんだとしたら、その原因を作ったのは、矢嶋さんってことになるじゃないですか」
「そうなるのか。それは悪かったな」

 矢嶋は悪びれることなく詫びの言葉を口にして、それから私の顔をのぞき込んだ。

「なぁ、夏貴は俺のことで嫉妬はしてくれないの?」
「な、何を急に……」
「例えばさ。俺が他の女性と一緒にいるのを見て、とかさ」
「どうして私がそんなこと思わなきゃいけなんですか」
「ふぅん……。じゃあ、行くって返事しようかな。実は水沢アナから食事に誘われてるんだ。行こうかどうしようか迷ってたんだけど、残念ながら夏貴は全然気にならないみたいだからさ」

 水沢アナ――水沢玲奈は、矢嶋と同じこの局のアナウンサーで、華のある美人だ。以前、佐竹のお使いで報道の長谷川を訪ねた時、一度だけ遠目に見たことがあった。
 その時彼女は矢嶋と並んで立っていた。私の目には、美男美女の二人はとてもお似合いのカップルに見えた。どんな話をしていたのか、時折顔を近づけて彼女と話す矢嶋は楽しそうだった。
 それを見た時、胸の奥に小さな痛みが走った。同時に私はこの時、彼の身近にきらきらした素敵な女性がいることに改めて気がついた。
 今私の心は、その時と同じように、いやそれ以上にもやもやとしていた。

「へぇえ、それは良かったですね。楽しんできてください。じゃあ、私はこれで」

 表情が強張ってきた。それを見られたくなくて、私は顔を伏せながらドアの手を伸ばす。しかし、矢嶋の手に止められた。

「その食事って、アナウンス室全員でってことだから」
「え……」

 表情を固まらせたまま弾かれたように顔を上げた私に、矢嶋は付け加える。

「ついでに言うと、水沢さんは報道の長谷川さんと付き合ってる。この秋に結婚が決まってるらしい」
「そうなんですか……」

 私は目を泳がせた。今の話を聞いてほっとしている自分がいて戸惑った。

「もしかして今、嫉妬した?」

 訊ねる彼の声が嬉しそうだ。
 故意に私の心を揺らそうとしての話題だったのかと腹立たしい。私はきゅっと眉根を寄せてつんけんとして言った。

「そんなわけないじゃないですか。勘違いしないでくれませんか。矢嶋さんが誰とデートしようが、私には全然関係ないんですから」
「ふぅん?」

 彼の口元が緩んだのが見えて、私の眉間にはますます力が入る。
 一方の彼は、そんな私の表情や態度など全く気にならない様子だ。それどころか、口元に拳を当ててくつくつと笑っている。

「夏貴って、ほんと、素直じゃないよな。ま、そういう所も好きなんだけどね」
「そういうこと言うの、やめてください。ここ、職場ですよ」
「どうせ今は二人きりだ」

 ふふんと彼は笑う。

「とにかく、あれから佐竹さんが大人しくしているんならいい。もしもまた何かあったら俺に言えよ」
「何かなんてないと思いますし、仮に嫌がらせされたとしても、自分でなんとかできますから」
「それは頼もしいな」

 彼はまだ可笑しそうに笑っていたが、ふと真顔になった。後悔しているかのような口ぶりで言う。

「どうせならあの時『大切な後輩』じゃなくて、『大切な恋人』って言えばよかったかな」

 大切な恋人――。

 適当なことを言っているだけだと思うのに、その響きに心が溶けそうになる。

「なぁ。少しくらいは俺のこと、好きになった?」

 彼の声が間近で聞こえてどきりとした。返すための言葉を探して私は黙り込む。

「本当のところはどうなの?」

 言いながら、彼は私の体に腕を回す。
 誰かが入ってくるかもしれないと思いながらも、私は矢嶋の胸を押し返せなかった。その声に絡め取られたかのように動けない。

「違うって即答しないってことは、期待してもいいのかな」

 矢嶋の声と共に漏れた息が首筋をそっと撫でた。ぞくりとした。こぼれそうになる声を私は必死で止める。

「離れて……」

 しかし彼は離れるどころか、今度は耳元に囁く。

「夏貴、答えてくれないの?」
「あっ……」

 どうしてか彼の声に抗えない。

「答えは?」

 ますます熱い吐息をまとわせながら深い声で彼が囁いた時、その胸元で携帯の着信音が鳴った。

「なんだよ。いいとこだったのに……」

 矢嶋はぼやきながら、しぶしぶといった様子で携帯を手に取った。

「はい、矢嶋です。えぇ、今戻るところです。はい、はい。すみません」

 矢嶋が携帯をポケットにしまった。
 それを見た途端、彼の甘い攻撃から自分を守ろうと保っていた緊張感が一気に解けた。その結果、足の力が抜けて膝ががくりと崩れる。

「おっと!」

 慌てた矢嶋に抱き止められて、私は彼の腕にしがみついた。

「大丈夫か?」

 私は恨みがましい目つきで彼を見上げた。

「矢嶋さんのせいなんですからね」

 私の言葉に彼は目を瞬かせ、それからくくっと嬉しそうに笑った。

「そうか、俺のせいか。そういう顔、絶対に他の男には見せるなよ」
「顔?」

 矢嶋に言われて初めて、私は自分の頬が熱く火照っていることに気がついた。

「このままこうしていたいけど、行かなきゃ。次こそは俺を好きだって言葉、聞かせてくれよ」

 そう言って矢嶋は私の頭にキスを落とす。

 いったんどこかで気持ちを落ち着かせなければ――。

 私はどきどきする胸をぎゅっと抑えながら、彼の後に続いてマスタールームを後にした。
 階段を降りて、一階と二階に別れる踊り場に差し掛かったところで、矢嶋に挨拶をしようと口を開きかけた時だ。彼の名前を呼ぶ女性の声が聞こえてきた。

「彬君!」

 その人が矢嶋を下の名前で呼んでいることに引っ掛かりを覚えながら、私は声の方に目をやった。そこにいたのはアナウンサーの水沢だった。長い黒髪を揺らして階段を登って来る。
 彼女を見るのはしばらくぶりだが、やっぱり綺麗な女性だと目を奪われた。その一方で、この人と並んだら自分の存在はかすんでしまうと、その大きな差に気持ちが萎みそうになる。
 彼女は踊り場まであと二、三段という所で足を止め、そこから矢嶋を見上げた。

「もう戻ってきたのね」
「何ですか。人の顔を見ていきなりのその言い方は」

 苦笑する矢嶋に水沢は肩をすくめた。

「だって、スタジオまで呼びに行ってあげようと思って、わざわざ仕事の手を止めて来たのに」
「それはご足労かけて申し訳ありませんでした。で、水沢さん直々に私を呼びに来るなんて、何かあったんですか?」
「別に何かってわけじゃないけどね。局長が、彬君はまだかってうるさいから、仕方なく迎えに来てあげただけよ」
「局長からもさっき直接電話がかかってきましたよ。あの人の至急は、いつだってたいした内容じゃないんですけど」

 矢嶋の皮肉めいた言葉に、水沢はその外見に似合わず、あははと口を開けて笑う。

「確かにそれは言えてる。でもね、至急ではないけど、仕切り直しが必要になりそうな話が出たみたいなの。取材予定だったお店から、やっぱり紹介するのをやめてほしいっていう連絡が入ったらしくてね。そこのお店、彬君が取材で行くはずの所だったみたいよ」
「え、そうなんですか」

 矢嶋の眉間にしわが寄っている。
 その横顔から察するに、何か面倒事が起きたらしい。詳しい話は分からないが、わざわざ話に割り込んでまで挨拶するのもどうかと思うような空気だった。だから私は、その場から静かに立ち去ろうと考えた。正直なところ、今の自分の顔を見られたくなかった。きっと嫌な顔をしている。
 しかし矢嶋は私が去ろうとしていたことに気がついた。くるりと振り返り、私を見た瞬間に彼は大きく目を見開いた。続けてなぜか嬉しそうに笑い、声に出さずに唇だけを動かした。

 ―― 嫉妬か。

 そう言っているように見えて私は動揺した。表情を取り繕うことができなくなった。
 うろたえている私に彼は微笑んだ。

「また今度」

 短く言って、彼は水沢と一緒に急ぎ足で階段を降りていった。
 私は踊り場に立ってほんのしばらくの間、二人の背中を見送っていた。階段を降り切ったところで、水沢が矢嶋の腕に手をかけながら話しかける様子が目に入った。
 彼女には婚約者がいて結婚する予定であることは、矢嶋から先程聞かされた。彼の気持ちが私にあることも知っている。そうと分かってはいるのに、親しげな二人の様子を目にした私は、彼の言葉を思い出して苛立つ。

 他の男に簡単に触れさせるな――。

 自分だって触れさせてるくせにと、すねた気分になり、その理由に改めて気づく。私もまた彼と同じように、自分以外の女性には彼に触れてほしくないと思っているのだ。悔しいけれど、これは嫉妬だと自覚せざるを得ない。彼に降参することになるのは時間の問題かもしれないと、私は苦笑しながら自分の席のあるフロアに向かった。
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