βテストが終わる頃…

mitokami

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007 日

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 その場で立ち尽くし続けても埒が明かないので、取り敢えず。
「アメちゃん、おまぁ~♪」
「あ、コロちゃん♪来た御褒美にホットドックとコーンスープを奢ってしんぜよう」
「餌付けかな?まぁ、遠慮無くゴチに成ります!」と、アメちゃん個人と互いに何時もの御挨拶をして、私はアメちゃん達と合流してみたのだが、「相変わらず、気に成らん相手にスルースキルたけぇ~のぉ~、ちいたぁ~こっちにも気い向けんしゃい」とモヤシ系男子の[まこっちゃん]に言われてしまった。彼は多分[クラマット]のプレーヤーであろう。何故にこの場所に居るのだろうか?
「ほんに、たいぎぃ~ヤツじゃのぉ~、座敷童は外っちゃ出ると無視しょ~る」と言い乍ら自分の髪を弄っているのは[せいちゃん]と言うナルシスト系男子。前回、直接会った時は私をぬらりひょん呼ばわりしていたが今回は座敷童表現に鞍替えらしい。私の見立てが間違っていなければ[岬]のプレイヤーだ。何故にこの場所に居るのだろうか?パート2!
…で?あとの二人は誰だろう……。と思ったのだが、その内の1人の正体には、相手から自分が愛称で呼ばれて気付く事と成る。

「こっこちゃん、先代当主の葬式以来じゃが、元気じゃったか?」
ん?こっこちゃん?あっ…私をこっこちゃん呼ばわりするんは確か…祖父方の再従兄はとこ…、[あっちゃ]の身近な人間だけ……。
「…(多分、あっちゃのパパさんよな?)…、御久し振りですw元気してますww」
あぁ~やべぇ~、こん人[面識が薄い親戚の兄さん]では無く、めっちゃ面識ある人やったかもしれん、取り敢えず、相手も笑ってるし笑っとったろ。と、笑顔を振りまいていたら、まこっちゃんから突っ込みが入った。但し、[ココ]と私の愛称は出されたが私にではないw

あらた兄ちゃん?ココにも早く事情を話しんしゃん」
そうそう、あっちゃのパパて、そないな名前やった。そうだ、この兄さん[あ~たん]だ。昔は農協に遊びに行って御手伝いしいたら、必ずアイスクリンこ~てくれたんよなぁ~、帰りにスーパー寄ってカップに入ったアイスクリンこ~て帰ろ❤と思っていたら、唐突なネタが飛び出した。

「実は、あつし等がいの~成ったけん、捜しい来たんじゃ」
「…?…、あぁ~(あっちゃって敦て名前やったか)…、あっちゃ家出しいたんや、あ~たん、あっちゃと喧嘩でもしたん?」
「しとらんけぇ~、心配で捜しに来たんじゃ」
「そうなんやぁ~」
「連絡とっとらんか?」
「着てへんよぉ~」と話していたら、せいちゃんが会話に入って来た。

こころ!最初に和夫かずおがいの~成って、オマエのコメントで宵一よいちがログアウトしたんじゃ、敦が宵一の家に行くってコメントしよった後、宵一も敦も一緒にいのう成ったんじゃけぇ~思いだしんしゃい!ゲーム内で和夫と宵一が一緒におったんは誰じゃ?」
「……」
私は暫し考えた。私のコメントでログアウト?昨晩の事ならヨイチとは[夜]の事か?その夜家に行くってコメントは亜ぁ亜、この雰囲気からアミはあっちゃなのだろう。と言う事は、カズオに当てはまるのはトキワ?ゲーム内でトキワと夜が一緒に居たのは、尾の雰囲気が狐っぽくて露出度の高い和装の細身で巨乳美女なアバター[ダリア]と言うアバターだった筈だ。きっと、その事が知りたいのだろう。

「名前はダリア、狐っぽい感じの細身で巨乳美女アバター、スクショあるから今夜にでも送ったろか?」
「そねぇ~なら、志の家に今から行くけん、えぇ~」
「は?今から?」
「問題があるんけ?」
「問題しかあらへん!来たばっかやし、今からアメちゃんとデートの予定やし」
「は?」と怪訝な顔をしたせいちゃんは、アメちゃんに向かって振り返り、至近距離で目を見ながら「おい、千歳ちとせ!いけん事無いな?」と言った。

「え?あぁ~…うん、えぇ~よ…アカン事ないよ…」
「うぅ~わ…、マジか……」
せいちゃんのアメちゃんへの見詰める攻撃は効果抜群。折角、梅田まで出て来たのにも拘らず。私はホットドックとコーンスープのセットすら食べる間も無く、自宅へとトンボ返りする事に成ってしまった。アメちゃんってば、せいちゃんの事をすっきゃからしゃぁ~ないけど、受け入れんの速過ぎん?
後、私が[見覚えが無い人]の正体は、まだ結局、何処の誰さんやの?状態である。

 因みに、この後、あ~たんが昔から毎日仕事でもプライベートでも乗っている白いハイエースワゴンにて、皆で我が家に向かう事に成り、見覚えが無い人は車の中で私の隣に来て簡単な自己紹介をしてくれた。
その結果、[夜]事[宵一]の年の離れた兄で[晴一はるいち]と言う人らしい事が判明した。そして宵一は、あっちゃの幼馴染。宵一も晴一さんも、私との面識が無くは無かったらしい。けれども、私は全く持って覚えていない。

 そう、昔の話ではあるが、小学校に入学する前の夏に鳥取の海へ一緒に海水浴へ行った事もあるのだそうだ。
そう言えば当時、親戚友人一堂で集まって、海水浴へ行くのに大型のマイクロバスチャーターして行っていた気がする。だが正直、2クラスレベル以上の人数で出掛けた日帰りの海水浴で遊んだ相手を須らく覚えていないのは仕方が無い事だと思って欲しい。何回か参加さして貰ったけど、流石に人数が多過ぎる上に昔が過ぎる。

 そこで少し困って、アメちゃんの方に視線を向けたのだけど、アメちゃんは苦笑い。緩い笑顔が標準装備のまこっちゃんに至っては表情が読めず。せいちゃんは明らかに呆れ顔で何か言いた気ではあった。
こんな訳で今回、私は逃げ場も無く、誰かと情報を共有して貰う事も出来ず。曖昧な態度で誤魔化す事にするしか無かったのであった。ホンマ…、気まず~てしゃぁ~無いわぁ~……。
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