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03 吉原柄の法被と銀狐
027 仕事も自由時間も…
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四ツ目屋さんから派遣され、見世預かりと成った[ある意味]身も心も幼い系の綺麗な青年。四ツ目屋にて、卑猥な御客様ばかりに言い寄られて育ち、色々と拗らせた青葉丸を迎え、数日が経過。
アオマルが仕事に慣れたのを見計らい、私が一人で見世の外に出歩く事が許された筈なのだが…、まず、アオマルが「僕を一人にしないでくれ」と誤解を生む様な言葉を発し縋り付いて来て…、更に面倒な事に…、私が毒殺され掛けた時に居合わせてから毎日、見舞いは不要と言っても見世に見舞いに来ていた孝造が、その場面に出会し…無駄にアオマルと喧嘩を始めた……。
「誰だオマエ!何故に纏わり付いている!」
(あれ?孝造って、今がアオマルと初対面だったのか?)
「僕の勝手だろ?そもそも世話係として一緒に居る責任が有る筈だ!」
(いやいや…もう良い加減、アオマルも仕事に慣れたんだから卒業してくれよ…)
「はぁ?!責任?それなら、俺にだって責任は有る!」
(何の責任だよ…、何にせよ、孝造よ…何故に対抗意識燃やしてんだ?)
「冗談じゃ無い!ニシキちゃんは、僕と一緒に居る事を優先すべきだ!」
(そんな決まりはね~ぞw勝手な事を言うなし)
「巫山戯るな!」
(そうだ!孝造w言ってやってくれww)
「優先されるべきは、春男の親友で、春男から許しを得た俺だけだ!」
(え?あ~成程w孝造が出張ってきたのは春男の所為だったかww)
「了解なら、僕は寄親の方から受けている!兄より親の方の意見が優先されるべきだ!」
「親って言っても義理だろ?春男は血の繋がった兄だ!」
「…っ?!って、はぁっ?おい!ちょっと待て!!そこの2人!何の話をしているんだ?それ」
どうやら、この2人、話を聞いてみると互いに微妙な誤解が有ったらしい。
この事は、今回、騒ぎに気付き、見世の奥から顔を出した楼主の口添えで事無きを得る。
「ニシキがアオマルを見る方で、孝造はニシキを見守る方で良いかな?それなら、喧嘩する理由なんぞ無いだろ?孝造が見守り、アオマルはニシキに見守って貰いなw」と言う事に成った。
そう成ったのだがしかし…、アオマルの面倒ばかりを見ていたら、私の方が仕事に成らない……。協議の結果、私が余所の見世を回って仕事の依頼を集める時間の前までに、アオマルが見世の四ツ目屋商品の在庫管理をし、次に私の仕事に付き合い。その際に、四ツ目屋の倉庫に立寄り、見世の必要分を補充する為の商品を受け取りに行き、それら総てに孝造が付添うと言う事に成った。
「孝造の仕事の方は大丈夫なのか?」と私が訊くと孝造は「オマエと一緒に行って、簡単なのはその場で、時間が掛かるのは持ち帰りでって、オマエがやってる様に俺もするから問題無い」と言う事だった。確かにその通りだ。
結局、その後、見世や商店を3人で回る事に成る。序でにアオマルの方も吉原柄の法被に四ツ目屋の紋を背負い。四ツ目屋の商品を背負って行商の様な事を初め、売り上げを伸ばし始めた。それを面白がった茜様が、紋無しの吉原柄の法被を調達し、背中に修繕請負と書いて、孝造と、時々付添う春男にも着せたので、それが定着してしまう。御陰で総ての時間、3人、乃至、4人で行動する事に成った。
自由時間も皆と一緒とか…、少しばかり息苦しくはあるのだが…、綺麗な役者顔の孝造は勿論、可愛い系で愛想の良いアオマル、塩対応の春男に至るまで…、顔が良いので、女性陣に大人気……。仕事を得るにも情報を得るにも役に立ち。それなりに役に立つので拒絶できぬまま、潜入や、危険に飛び込み重要情報を得る事の出来ぬまま、時間だけが経過してしまった。
見世に時々来るソウセイ様は、側室の[オコト様]自慢をし、去年死んだらしい十二女と今年死んだと言う十二男の話をし、最近、若い死に人が多い事に懸念を示し、多方面から死に人が出る理由を見付けてくる事を求めて来た。これは正式な依頼だ。
実を言うと、薬では無い方の死に人が出る理由は幾つか判明している。性病と白塗りの化粧品だ。特に、この時代の一番質良いとされる白粉に[京白粉]と[伊勢白粉]と言うのが有るのだが…、京白粉は鉛白、鉛が原料であり…伊勢白粉は甘汞、水銀が原料…、双方共に、塗り職人の仕事をする私やハル兄にとって、馴染み深い…建物に使う虫除け顔料……。使用するのに細心の注意を払う必要のある毒素を含む塗料だ。
ぶっちゃけ、そんな物を人体に塗ったら危ないにも程が有るし、白粉は偉い人間の近くに居る女性なら、誰でも塗っているであろう。更に、偉ければ偉い程、良い白粉を求めるであろうから、その危険に晒されるであろうし…、ソウセイ様の所の乳幼児が死んだのも、多分、その所為だと推測される……。
私は、その事を茜様に報告し、一応、ソウセイ様にも[鉛白と甘汞は毒である]と伝えて貰った。が、それより質の良い白粉が存在しない為、自己責任と成り、その毒性は重要視されなかった御様子だ。
アオマルが仕事に慣れたのを見計らい、私が一人で見世の外に出歩く事が許された筈なのだが…、まず、アオマルが「僕を一人にしないでくれ」と誤解を生む様な言葉を発し縋り付いて来て…、更に面倒な事に…、私が毒殺され掛けた時に居合わせてから毎日、見舞いは不要と言っても見世に見舞いに来ていた孝造が、その場面に出会し…無駄にアオマルと喧嘩を始めた……。
「誰だオマエ!何故に纏わり付いている!」
(あれ?孝造って、今がアオマルと初対面だったのか?)
「僕の勝手だろ?そもそも世話係として一緒に居る責任が有る筈だ!」
(いやいや…もう良い加減、アオマルも仕事に慣れたんだから卒業してくれよ…)
「はぁ?!責任?それなら、俺にだって責任は有る!」
(何の責任だよ…、何にせよ、孝造よ…何故に対抗意識燃やしてんだ?)
「冗談じゃ無い!ニシキちゃんは、僕と一緒に居る事を優先すべきだ!」
(そんな決まりはね~ぞw勝手な事を言うなし)
「巫山戯るな!」
(そうだ!孝造w言ってやってくれww)
「優先されるべきは、春男の親友で、春男から許しを得た俺だけだ!」
(え?あ~成程w孝造が出張ってきたのは春男の所為だったかww)
「了解なら、僕は寄親の方から受けている!兄より親の方の意見が優先されるべきだ!」
「親って言っても義理だろ?春男は血の繋がった兄だ!」
「…っ?!って、はぁっ?おい!ちょっと待て!!そこの2人!何の話をしているんだ?それ」
どうやら、この2人、話を聞いてみると互いに微妙な誤解が有ったらしい。
この事は、今回、騒ぎに気付き、見世の奥から顔を出した楼主の口添えで事無きを得る。
「ニシキがアオマルを見る方で、孝造はニシキを見守る方で良いかな?それなら、喧嘩する理由なんぞ無いだろ?孝造が見守り、アオマルはニシキに見守って貰いなw」と言う事に成った。
そう成ったのだがしかし…、アオマルの面倒ばかりを見ていたら、私の方が仕事に成らない……。協議の結果、私が余所の見世を回って仕事の依頼を集める時間の前までに、アオマルが見世の四ツ目屋商品の在庫管理をし、次に私の仕事に付き合い。その際に、四ツ目屋の倉庫に立寄り、見世の必要分を補充する為の商品を受け取りに行き、それら総てに孝造が付添うと言う事に成った。
「孝造の仕事の方は大丈夫なのか?」と私が訊くと孝造は「オマエと一緒に行って、簡単なのはその場で、時間が掛かるのは持ち帰りでって、オマエがやってる様に俺もするから問題無い」と言う事だった。確かにその通りだ。
結局、その後、見世や商店を3人で回る事に成る。序でにアオマルの方も吉原柄の法被に四ツ目屋の紋を背負い。四ツ目屋の商品を背負って行商の様な事を初め、売り上げを伸ばし始めた。それを面白がった茜様が、紋無しの吉原柄の法被を調達し、背中に修繕請負と書いて、孝造と、時々付添う春男にも着せたので、それが定着してしまう。御陰で総ての時間、3人、乃至、4人で行動する事に成った。
自由時間も皆と一緒とか…、少しばかり息苦しくはあるのだが…、綺麗な役者顔の孝造は勿論、可愛い系で愛想の良いアオマル、塩対応の春男に至るまで…、顔が良いので、女性陣に大人気……。仕事を得るにも情報を得るにも役に立ち。それなりに役に立つので拒絶できぬまま、潜入や、危険に飛び込み重要情報を得る事の出来ぬまま、時間だけが経過してしまった。
見世に時々来るソウセイ様は、側室の[オコト様]自慢をし、去年死んだらしい十二女と今年死んだと言う十二男の話をし、最近、若い死に人が多い事に懸念を示し、多方面から死に人が出る理由を見付けてくる事を求めて来た。これは正式な依頼だ。
実を言うと、薬では無い方の死に人が出る理由は幾つか判明している。性病と白塗りの化粧品だ。特に、この時代の一番質良いとされる白粉に[京白粉]と[伊勢白粉]と言うのが有るのだが…、京白粉は鉛白、鉛が原料であり…伊勢白粉は甘汞、水銀が原料…、双方共に、塗り職人の仕事をする私やハル兄にとって、馴染み深い…建物に使う虫除け顔料……。使用するのに細心の注意を払う必要のある毒素を含む塗料だ。
ぶっちゃけ、そんな物を人体に塗ったら危ないにも程が有るし、白粉は偉い人間の近くに居る女性なら、誰でも塗っているであろう。更に、偉ければ偉い程、良い白粉を求めるであろうから、その危険に晒されるであろうし…、ソウセイ様の所の乳幼児が死んだのも、多分、その所為だと推測される……。
私は、その事を茜様に報告し、一応、ソウセイ様にも[鉛白と甘汞は毒である]と伝えて貰った。が、それより質の良い白粉が存在しない為、自己責任と成り、その毒性は重要視されなかった御様子だ。
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