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No03 次期君主は山猫を飼い慣らしたい
012 山猫の捕獲
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硬い寝具の上で、自分より重い人間の下敷きになって寝た上、何度も絞め技の様なモノを食らったからだろう。体に痛みが走り…、生理痛から来る何時もの[怠さと頭痛と腹痛のトリプルアタック]に舌打ちし…、朝、目を覚ましたシャンマオは、何故か晒まで開けた胸元にギョッとしつつも…、寝具に広がる血の濃い染みを見て、ズボンと下着の惨状を理解し…、寝起きで上手く働いていない頭で絶望を感じ…、溜息と同時に「面倒くせぇ~…」と、その場に2人の男の存在があるのに気付かず不用意に愚痴を零す……。
その所為で、ジエンが寝具の血の染みを見てしまい。「もしかして…コレって……。俺、寝ぼけてシャンマオの初めて奪っちゃった?」と言い出した。一瞬、凄く驚いたシャンマオが、深呼吸してから冷静に「下を履いているから、それは100%無いぞ。」と言っても聞きやしない。更にジエンは「最初の時はもっと綺麗な特別な場所でって思ってたのに!」とかも言っている。「己は乙女か!」シャンマオは何だか頭痛が酷くなってきた気がした。
「シャンマオwそれ、領主の御子息だぞwジエン坊ちゃんをそんな目で見んなよww取り敢えず…、今は湯浴みして着替えておいで…、洗濯物は、他の血の付いたモノと一緒に洗って貰うから、寝具を一緒に持って行って、湯浴みの場所に置いて来るんだよ」と、医局長のジルイが言わなければ、その後もシャンマオは、ジエンの言葉一つ一つに「乙女か!御姫様か!」と突っ込みを入れ続ける事だったであろう。と言っても、湯浴みして帰って来て早々、ジエンが「シャンマオが俺の運命の人だw」とか言い出したのを耳にし、呆れ返り「本当に、何を言ってんだ?!コイツ?」と言う事になる。
こうして暴走したジエンとは、会話が成り立ちそうに無かった。
だから「ちょっと準備してくる」と、ジエンが医局を出て行くのも止める事無くて…、シャンマオとジルイはそれぞれ静かに見送った……。
「所でさ…、金持ちの坊ちゃんってのは、指南役雇って実地で性教育するんだろ?何故にジエン坊ちゃんは、これ程までに無知なのさ?」
「あぁ~うん、普通はねwでも、残念ながら、ジエン坊ちゃんだけは、してないんだよw」
「何でまた…、跡取りなんだろ?ジエン坊ちゃん……。」
「実は坊ちゃんってば、誰の影響なのか…、幼少期に、極西付近の文化に嵌まった時期があってね…、御伽話の絵本だけでは飽き足らず…、西方から来た吟遊詩人を呼んで、気に入った[運命の人は只一人]と言う設定の歌を歌わせてたんだよ…、で、その手の物語にありがちな[御姫様は、運命の王子様と出会い。末永く幸せに暮らしましたとさ]の為に、[運命の人以外とは嫌だ]って言って…、弟君達には10代後半の時点で、子供も生まれてるってのに…、ジエン坊ちゃんだけ、22歳になった今でも童貞なんだよね……。」
「跡継ぎ的に大丈夫か?それ…、極西の王族ってヤツも確か一夫多妻制だぞw男に運命の人も糞も無くね?中途半端に勉強したなぁ~…、その只一人のってのも、女性の貞操観念を植え付ける為に語られるヤツだしさ……。」
「え?そうなのか?シャンマオはソレ、何時から知ってた?」
「ん?あぁ~そうだなぁ~私の一族は一夫多妻系だったから、そうじゃないのがあるの知ったのって6歳くらいかな?」
「成程…、坊ちゃんは、一人、暴走していたって事なんだな……。」
「何だか分からないけど、大変そうだなw」
「そう、大変なんだよ…、これから、シャンマオもねw」
「何故に私?」
「ジエン坊ちゃんが、御手付き宣言しに行っちゃったから、シャンマオはもう、この屋敷の敷地内からは出られないと思うよw」
「はぁ?それ、何故に早く教えてくれなかったのさ!止めに行かなきゃ!」
「うん、もう、遅いけどねw」
気が付くと、ジエンとジエンの母親付きの侍女達が医局の出入り口に立ち塞がっていた。
シャンマオは背筋が凍る様な気持ちに成り、後退る。
ジエンが「シャンマオは男の格好してるけど、服の中はちゃんと女だったぞ」と、胸くらいしか見てない癖に誤解を生む様な事を言う。シャンマオで童貞を卒業したと、ジエン自身が思い込んでいるから仕方が無いのかもしれない。
(多分、今、[ジエンが勘違いしてるだけ]と言っても、信じて貰えなさそうだ。)然も、ジルイはニヤニヤ楽しそうに笑って侍女の誰かに向かって手を振っている。
ジルイが誤解を一緒に解いてくれそうには無い雰囲気だとシャンマオは判断し…、この場から走って逃げる事を選んだのだが…、実質、その侍女集団は、脱走癖があったジエンを育て、何度も脱走を阻止してきたプロ集団…、動物的な勘なのか?シャンマオの動きを察知し、いとも簡単に逃げ様としたシャンマオを捕獲してしまう……。
ジエンが「シャンマオは、絶対に居なくなろうとするって思ったから、夢華達に来て貰ってて良かったよw」と、誇らしげに笑っていた。
その所為で、ジエンが寝具の血の染みを見てしまい。「もしかして…コレって……。俺、寝ぼけてシャンマオの初めて奪っちゃった?」と言い出した。一瞬、凄く驚いたシャンマオが、深呼吸してから冷静に「下を履いているから、それは100%無いぞ。」と言っても聞きやしない。更にジエンは「最初の時はもっと綺麗な特別な場所でって思ってたのに!」とかも言っている。「己は乙女か!」シャンマオは何だか頭痛が酷くなってきた気がした。
「シャンマオwそれ、領主の御子息だぞwジエン坊ちゃんをそんな目で見んなよww取り敢えず…、今は湯浴みして着替えておいで…、洗濯物は、他の血の付いたモノと一緒に洗って貰うから、寝具を一緒に持って行って、湯浴みの場所に置いて来るんだよ」と、医局長のジルイが言わなければ、その後もシャンマオは、ジエンの言葉一つ一つに「乙女か!御姫様か!」と突っ込みを入れ続ける事だったであろう。と言っても、湯浴みして帰って来て早々、ジエンが「シャンマオが俺の運命の人だw」とか言い出したのを耳にし、呆れ返り「本当に、何を言ってんだ?!コイツ?」と言う事になる。
こうして暴走したジエンとは、会話が成り立ちそうに無かった。
だから「ちょっと準備してくる」と、ジエンが医局を出て行くのも止める事無くて…、シャンマオとジルイはそれぞれ静かに見送った……。
「所でさ…、金持ちの坊ちゃんってのは、指南役雇って実地で性教育するんだろ?何故にジエン坊ちゃんは、これ程までに無知なのさ?」
「あぁ~うん、普通はねwでも、残念ながら、ジエン坊ちゃんだけは、してないんだよw」
「何でまた…、跡取りなんだろ?ジエン坊ちゃん……。」
「実は坊ちゃんってば、誰の影響なのか…、幼少期に、極西付近の文化に嵌まった時期があってね…、御伽話の絵本だけでは飽き足らず…、西方から来た吟遊詩人を呼んで、気に入った[運命の人は只一人]と言う設定の歌を歌わせてたんだよ…、で、その手の物語にありがちな[御姫様は、運命の王子様と出会い。末永く幸せに暮らしましたとさ]の為に、[運命の人以外とは嫌だ]って言って…、弟君達には10代後半の時点で、子供も生まれてるってのに…、ジエン坊ちゃんだけ、22歳になった今でも童貞なんだよね……。」
「跡継ぎ的に大丈夫か?それ…、極西の王族ってヤツも確か一夫多妻制だぞw男に運命の人も糞も無くね?中途半端に勉強したなぁ~…、その只一人のってのも、女性の貞操観念を植え付ける為に語られるヤツだしさ……。」
「え?そうなのか?シャンマオはソレ、何時から知ってた?」
「ん?あぁ~そうだなぁ~私の一族は一夫多妻系だったから、そうじゃないのがあるの知ったのって6歳くらいかな?」
「成程…、坊ちゃんは、一人、暴走していたって事なんだな……。」
「何だか分からないけど、大変そうだなw」
「そう、大変なんだよ…、これから、シャンマオもねw」
「何故に私?」
「ジエン坊ちゃんが、御手付き宣言しに行っちゃったから、シャンマオはもう、この屋敷の敷地内からは出られないと思うよw」
「はぁ?それ、何故に早く教えてくれなかったのさ!止めに行かなきゃ!」
「うん、もう、遅いけどねw」
気が付くと、ジエンとジエンの母親付きの侍女達が医局の出入り口に立ち塞がっていた。
シャンマオは背筋が凍る様な気持ちに成り、後退る。
ジエンが「シャンマオは男の格好してるけど、服の中はちゃんと女だったぞ」と、胸くらいしか見てない癖に誤解を生む様な事を言う。シャンマオで童貞を卒業したと、ジエン自身が思い込んでいるから仕方が無いのかもしれない。
(多分、今、[ジエンが勘違いしてるだけ]と言っても、信じて貰えなさそうだ。)然も、ジルイはニヤニヤ楽しそうに笑って侍女の誰かに向かって手を振っている。
ジルイが誤解を一緒に解いてくれそうには無い雰囲気だとシャンマオは判断し…、この場から走って逃げる事を選んだのだが…、実質、その侍女集団は、脱走癖があったジエンを育て、何度も脱走を阻止してきたプロ集団…、動物的な勘なのか?シャンマオの動きを察知し、いとも簡単に逃げ様としたシャンマオを捕獲してしまう……。
ジエンが「シャンマオは、絶対に居なくなろうとするって思ったから、夢華達に来て貰ってて良かったよw」と、誇らしげに笑っていた。
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