次期君主は山猫を飼い慣らしたいらしい

mitokami

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No04 次期君主も飼ってるからには山猫に愛されたい

042 城下にて、再度4兄弟が揃う 1

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 朝の訓練でジエンは弓と投げナイフ、ゴンは弓だけを扱っていた。が、ゴンの方は剣も扱えるのではないか?とシャンマオは推測している。そんな2人が、貴妃の許可を得て出掛けた御忍び先にて、あん入りのちまきを食べ、茶を飲みながら待っていた。彼等は世間知らず甚だしく、後宮と同じ格好、両方帯剣していて、護衛は付いていない御様子だった。

 兵士風の身成で纏めた、昔から御忍び癖があったらしいジエンは、棒に巻き付けられた楊梅糖の練り飴を食べながら眉間に皺を寄せ…、「遅いではないか!」と言うジアンに対し、「何故、そんな格好で、ここに居る?」と真っ当な事を言う……。
怒った理由は簡単。高い身分と分かる格好で店を出入りすると、小さめな店には後々、押し入り強盗等の厄災が降り掛かるからだ。それ以前に、来店した時点で大変迷惑を掛けている事が見て取れる。この店は、茶菓子や茶を客に出す種類の店では無い。

 ジアンは不思議そうな顔をした後「服を買ってやるって一度言ったんだwそれを無しにするのは駄目だろう?」と言い。ジエンとシャンマオが食べる練り飴を見て「その赤いのは何だ?何を食べている?」と、最初にジエンが持っているのを狙って手を伸ばす。シャンマオは(邪魔になりそうだな…)と判断し、即、待避。少し離れた所で、練り飴争奪戦を繰り広げる光景を(2人とも年上だけど、子供みたいだな…)と思いながら眺めていた。暫くして、力量差から奪い取れないと分かったらしく、ジアンはシャンマオが持っている方に目を向け、小さい子供の様に「それが欲しい!」と言って[くれ]と言わんばかりに手を伸ばして来た。
「え?これ、食い掛けだけど?」
「気にしない!」とジアンが言うので、シャンマオは[それ]を渡し、背後から視線を感じて振り返る。何となくジエンが怒っている御様子で、何か言いた気にシャンマオを見ていた。

 シャンマオは少し考え(え?もしかして…)と言う心当たりの解決法を試す為、ジエンの元へ行き、練り飴を持つジエンの手に手を伸ばし、そのまま自分に引き寄せ、「ジエンの弟に譲ったんだから、ジエンのを私に少し分けてくれても良いだろ?」と言って、ジエンの飴に口を付ける。
それが功を奏し、ジエンの機嫌は少し回復した。シャンマオの思った通り、シャンマオがジアンと仲良くした事が気に入らなかったらしい。(何だかジエンって、可愛いなw[ジエンの…だから]とアピールするだけで機嫌が直るとか、ちょっとチョロ過ぎだぞw)と、シャンマオは思う。

 そんな中、ゴンが御茶を飲みながら一人、何か言いた気に3人を見ていた。彼一人、大人振った雰囲気を醸し出しているが、コイツもジアン同様、世間知らず様である。
ジエンは、ゴンの自分的な立ち位置に気付き…、溜息を吐き、店主に詫び、書く物を借り…、今、軍部で仕事をしているであろうドウンへ、この店付近の巡回強化を頼む為の手紙を書き「ジアン・ゴン、御前等、そのまま帰るのと…、俺とシャンマオに従って社会勉強するの…、どっちが良い?」と尋ねた……。シャンマオは「面倒見の良いお兄ちゃんみたいな事が言えたんだw」と笑う。ジアンとゴンは2人で顔を見合わせ「面白そうだなw今日だけは従ってやろうw」「そうですねw」と了承し、ジエンは手紙にジアンとゴンの着替えも必要である事を明記し、署名をしたため、領主の邸宅に直ぐ手紙を届けて貰う。
そして、改めて「領民の迷惑を考えろ!その格好で、城下の店に入っちゃ駄目だろ!」と着替えが届くまで、ジアンとゴンに懇々と何で駄目なのかを説明して聞かせていた。

 その説教が終わる頃、御忍び用の下級兵の制服に身を包んだドウンが、ジアンとゴンに着せる兵士風の服を持ってやって来た。
「あれ?シャンマオ…女物の服を着るんじゃなかったのか?見てみたくて来たのに…」
「マジでか…」
シャンマオの背後で3人が「忘れる所だった」「店主!この金で買える商品を持って来いw」と言い出して「あ、僕は、コレ着て欲しいですねw」「ゴン!残念だが、露出の多い物は却下させて貰う!」等と、シャンマオに着せる服の選定が始まった。そこへドウンも参加するつもりらしい。
シャンマオは「本当は、すんげぇ~仲良しだろ…(権力争い何処行った?)」と溜息と一緒に言葉を零すのであった。
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