次期君主は山猫を飼い慣らしたいらしい

mitokami

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No04 次期君主も飼ってるからには山猫に愛されたい

045 城下にて、再度4兄弟が揃う 4

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 シャンマオは、ジアンとゴンが[生まれて初めて]「だ」とか「です」と言うのを耳にし、今まで2人が[温かい食べ物を食べた事が無い事]を知って、そこでやっと(毒味役が口にした物しか食べられないなら、食べ掛けでも気にしないのは当たり前の事なのか…)と納得した。
ジエンの方は、その話を聞き、何故か「コレを切っ掛けに、惚れるなよ」とジアンとゴンに言いながらシャンマオの肩を抱く。
シャンマオは怪訝そうな顔をして「…買って来た温かい食べ物を食べさせたら、惚れるとか…、流石にソレは、なかろうて…」と苦笑いを浮かべたが…、ジエンは「買ってきた物ではないけど…、俺は、その場で焼いた物を貰って食べて、更にマオに惚れたよ?」と満面の笑みを浮かべた。
「更に?(身に覚えない…)…って、(でも、焼いた物と言えば…最初に出会った日の昼に何か焼き直して一緒に食べた様な気が…)あれ?それって、初めて出会った頃の事か?」
「そうだよw」
「更にって何だ?ジエンは、あの頃、私を男と思っていたよな?」
「それを覚えてたかwでも、人気ひとけの無い場所で出会って殺そうとせず、何の理由もなく助けて貰ったのは初めてだったから、性別関係なく、マオの事を欲しいと思ったんだww」
「…?…ん?!(もしや、後継者争いとかの所為で、暗殺が絶えなかったとかがあったのか?)えぇ~っと(それで、救助しないで、ロープ渡しただけで惚れたとか?)…、何て言うか…、それって刷り込み的なアレっぽいヤツ?おのれは生まれたての雛かよw」
「何とでも言えw何を言っても俺はシャンマオを手放す気は無いからなww」

 ジエンとシャンマオの会話を見聞きする3人は、2人が買ってきた物を食べながら溜息を吐く。その中で、最初にゴンが「何となく、腹立たしいですねw」と呟いた。
「同感、宦官擬きの何処が良いのかが理解出来ないけどなw」
「そうか?2人は見る目がないな…、父上の飼い猫の代理で舞台に立った度胸と舞の完成度…、宦官の警備兵だけでなく、俺の部隊の兵士にも引けを取らない武術と力量…、最近では、後宮の医局長の右腕と呼ばれる程の知識は貴重だ……。俺はシャンマオを妾に持てるなら、持ちたいぞ!」
「…本気ですか?制御も出来ずに妾にしたら、寝首を搔かれそうですよw後、僕はジエン兄さんの猫に魅力が無いとは言ってませんwwジアン兄さんと一緒にしないで下さいね♪」
「は?ゴンは、宦官擬きが魅力的だとでも言うのか?」
「飼えるモノならねw」

 何時の間にか内緒話から普通の会話になっていた3人の会話にジエンが「御前等…、シャンマオは俺のだがら譲らないぞ!」と乱入する。
そこでドウンが「あぁ~、今は欲しがりませんよwだから将来、シャンマオを下賜かしする時が来たら俺に引き取らせて貰えませんか?」と言い、ジエンが3人+1人にとって想定外な事を口にした。
「将来にでも、シャンマオを下賜など…、誰かに払い下げ等をする積もりは無いぞ!シャンマオは妾でなく妻にするからな!」
「は?マジでか!言っとけよ!私、了承してねぇ~ぞ!」
「ジエン兄さん、コレを貴妃の位に置く御積もりですか?」
「コレって言うなしw」
「宦官擬きを貴妃の位に置いたら、本物の宦官と今の領主の婕妤に領地を乗っ取られるぞ!」
「乗っ取りとか、しねぇ~よ!面倒臭い!そもそも、アソコと現在、未来に掛けて、仲良く出来る気がしねぇ~しw」
シャンマオはジエンの弟達に突っ込みを入れながら、最後に「ジエン、身分差ってもんがあるから、私はオマエジエンの妻には成れねぇ~ぞw私がジエンの側に居るのは、ジエンに、他に女が出来るまでだ。」と言い切った。

 そのシャンマオの発言に驚き、放心状態になるジエンを余所に、ゴンが「ジエン兄さんに他に女が出来たら、君は如何する積もりなんだい?」とシャンマオに質問する。
シャンマオは、今まで誰にも見せた事の無い様な妖艶な笑みを浮かべ「そりゃ、今の立場を捨てて他を見付けるさw私が欲しいのは、私を唯一とする居場所だw他に同じ立場の者が居る場所なんて願い下げなんだよ!私は、この先どんな目に遭うとしても、その場に留まる事はしない。その覚悟を持ってジエンを心から愛し、姉の罪を償い、時が近付けば去る事を決めている。」と宣言した。領主の息子達、4人の兄弟達は本当の所、仲良しなのか?「「「「何故そう成る!」」」」と一斉に声を合わせ、口々に[何故・如何して]を繰り返した。彼等は、金と地位と権力を求める女ばかりを見て来たのだろう。
シャンマオは取り敢えず、憤るジエンの唇を自分の口で塞ぎ、黙らせてから「そろそろ帰ろ?」と言った。
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