優しさがあるんだって知ったから

おかか🍙

文字の大きさ
3 / 4
この世界の色々

言ってしまった……

しおりを挟む
「好きです。」
声に出てしまった。秋は思う
(俺こんなに口ゆるかった?)
必死に自分の言葉を止めようとしていたはずだった、心のどこかで会った時からわかっていた「一目惚れ」気付かないふりしていた「愛しさ」心の底に押し込めて出てきては行けないのだと、思っていた思いが風船のように膨らんでとうとう喉に留めて置けなくなってしまった。
怖がりながらも顔をあげた。
彼女は笑っていた。これがどういう意味かなんて分からない。ただ彼女が笑うから俺も笑ってしまった。
彼女が言った。
「好きとは何かしら?」
続けて悲しげに告げる
「ごめんなさいね、あまり感情の理解が得意ではなくて、その告白というものは勇気のいるものだと聞いたので、聞くのも失礼かと思ったのだけど、曖昧にする方が良くないと思って。」
あぁそうか、彼女は感情を考えて得るものだと思っているんだ。何が彼女をそうさせたのか俺には分からないでも好きを教えるのは出来そうだ。
「例えば、君は桃を最高に美味しいと思うか?」
彼女は答える。
「そうね、美味しいと思うけれど最もかと言われれば、違うわ。どうやら私の最高にはラズベリーが当てはまるみたい。」
なんだ分かるんじゃないか、少し笑いながら俺は言う。
「そういうのを好きだと言うんだよ。君が美味しいと思ったら、嫌いでは無いだろう?となると、もう一度食べたいか食べたくないかで決めればいいよ、食べたいなら好き、1度でいいと思うなら普通ってね」
驚いているようだった
「なるほど……そういう考え方だと私あなたのこと好きよ?だってまた会って話しがしたいもの……」
その何気ない言葉が嬉しくて嬉しくて俺を笑顔にさせるんだ。
「これからは昼休みに毎回ここに来るよ…君に好きを教えてあげる」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

戦いの終わりに

トモ
恋愛
マーガレットは6人家族の長女13歳。長く続いた戦乱がもうすぐ終わる。そんなある日、複数のヒガサ人、敵兵士が家に押し入る。 父、兄は戦いに出ているが、もうすぐ帰還の連絡があったところなのに。 家には、母と幼い2人の妹達。 もうすぐ帰ってくるのに。なぜこのタイミングで… そしてマーガレットの心には深い傷が残る マーガレットは幸せになれるのか (国名は創作です)

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

処理中です...