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第八話「好きの意味」①
しおりを挟む「ま、魔法少女の戦う理由?」
「そうだ。マジカルチェリーはどうして戦うんだ?」
こちらとしては真剣なのだが、だからといって妹に聞くのは気恥しい。そこで以前マジカルチェリーのストラップを見て声をかけてきた男を捕まえて聞くことにした。相変わらず名前はわからなかったが、向こうは耕平のことを知っているようだった。
「マジカルチェリーは普通の女の子だから戦うのは怖いんだよね。彼女を突き動かすのは正義感や使命感ではなく家族や友達、自分の好きな人を守りたいという思いだけで、そこが彼女の魅力でもある」
「……なるほど」
「普通の女の子は正義なんてもののためには戦えない。そういうところがリアルで面白い」
「ふむ」
「現に一話で彼女は戦いたくないと言って泣いている。それでも友達が危険な目に遭い、助けられる力が自分にあると気づき、助けに向かう。大切な人を守るためのその延長線上にたまたま世界があるから世界を守るわけだ」
語り続ける男の声に耳を傾けるが、あまり頭に入ってこない。なんとなくわかるような、わからないような。
第八話「好きの意味」
スドーの言葉がどうしても気になって、あまり眠れなかった。正義の味方じゃなくて、耕平が無事ならそれでいいなんて、そんなのまるで……。
――耕平、好き
そんなの、まるで耕平のことを特別に好きみたいじゃないか?
その可能性に気が付き、頬に熱が集まる。自意識過剰かもしれないがスドーの言葉を考えればそれがしっくりくる。
大学から帰宅すると家には誰もいなかった。自室のベッドで寝転びながらスドーのことを考えているとどうも落ち着かない。思えばスドーが耕平を見る目はどこか熱を帯びていたような気がする。でも、耕平はスドーのことなんて何も知らない。
スドーはいったい誰なのだろう。
耕平の知り合いなのだろうか。向こうはこちらのことを一方的に知っているのにこちらはスドーのことを何も知らないなんて、フェアじゃない。耕平が知っているのはスドーの体温と、ペニスの大きさと、耕平へどう触れてくるかぐらいで……。
「……やば、」
スドーに触られた時のことを思い出してしまい、ムラムラしてきてしまう。幸い家には誰もいなし、そのままペニスを取り出して、扱き始める。
スドーはどうしていたっけ。前回されたことがフラッシュバックすると同時に、触れていないアナルがキュンと疼く。
そんなところを触るつもりはないのに、体が勝手にスドーの指を期待してしまう。
「あっ♡♡」
まだそこに触れる勇気はなく、代わりに疼いた胸元に手を伸ばす。期待にツンといやらしく尖った乳首はとても他人に見せられそうにない。
「ああっ♡♡きもちいい……っ♡♡」
ここには誰もいないという安心感から素直に認めてしまう。気持ちいい。ぷっくりと膨らんだ乳首を両手で摘まむと、ペニスから先走りのしずくが零れ落ちる。
「んあっ♡♡」
気持ちいいけどこんなことを続けていてはダメになってしまう。普通のオナニーで満足できなくなったらどうしよう。それが怖いのに、胸を弄る手は止められない。
スドーならどう触れていたっけ。自然とスドーの行為をなぞるようにしてしまう。
「手伝ってあげようか」
誰もいなかったはずの部屋に、いつの間にかクルトの姿があった。
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